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平成28年 予算特別委員会−03月10日-01号

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  1. 台東区議会 2016-03-10
    平成28年 予算特別委員会−03月10日-01号


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    平成28年 予算特別委員会−03月10日-01号平成28年 予算特別委員会 予算特別委員会会議録 (文化観光費・産業経済費・土木費) 1 開会年月日   平成28年3月10日(木) 2 開会場所    議会第1会議室 3 出 席 者   委員長 石 川 義 弘    副委員長 君 塚 裕 史   (17人)   委員  小 島 智 史    委員   本 目 さ よ           委員  鈴 木   昇    委員   望 月 元 美           委員  水 島 道 徳    委員   松 尾 伸 子           委員  冨 永 龍 司    委員   石 塚   猛           委員  和 泉 浩 司    委員   河 野 純之佐           委員  青 柳 雅 之    委員   小 坂 義 久           委員  阿 部 光 利    委員   秋 間   洋           議長  太 田 雅 久 4 欠 席 者   (0人)
    5 委員外議員   (0人) 6 出席理事者   区長                    服 部 征 夫           副区長                   荒 川 聡一郎           教育長                   和 田 人 志           企画財政部長                佐 藤 徳 久           企画課長                  酒 井 ま り           経営改革担当課長              杉 光 邦 彦           財政課長                  原 嶋 伸 夫           情報システム課長              小 川 信 彦           総務部長                  矢 下   薫           総務部参事                 内 田 健 一           総務課長              (総務部参事 事務取扱)           人事課長                  岡 田 和 平           広報課長                  村 田 和 正           経理課長                  三 田   昭           世界遺産登録推進担当課長          越 智 浩 史           くらしの相談課長              川 島 俊 二           文化産業観光部長              太 田 清 明           にぎわい担当部長              飯 島 守 人           にぎわい計画課長              田 中   充           文化振興課長                内 田   円           産業振興課長                菅 谷 健 治           観光課長                  河 井 卓 治           都市づくり部長               伴   宣 久           都市計画課長                望 月   昇           まちづくり推進課長             小 澤   隆           地区整備課長                原 島   悟           建築課長                  松 本 浩 一           住宅課長                  鈴 木 慎 也           都市づくり部副参事             笠 原 大 蔵           土木担当部長                 蛛@正 治           交通対策課長                石 川 洋 二           道路管理課長                飯 田 俊 行           土木課長                  齋 藤   洋           公園課長                  依 田 幾 雄           会計管理室長                齊 藤   充           会計課長                  朝 倉 義 人           文化産業観光部参事芸術文化財団)(文化産業観光部長 兼務)           文化産業観光部副参事(芸術文化財団・経営課長)                                 落 合   亨           文化産業観光部参事産業振興事業団)                            (文化産業観光部長 兼務)           文化産業観光部副参事(産業振興事業団・経営支援課長)                                 関 井 隆 人 7 議会事務局   事務局長      中 沢 陽 一           事務局次長     渡 邉 俊 二           議事調査係長    行 田 俊 男           議会担当係長    櫻 井 敬 子           書  記      市 原 理 江           書  記      松 江 勇 樹           書  記      西 村 健 志           午前10時00分開会 ○委員長(石川義弘) ただいまから、予算特別委員会を開会いたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 初めに、区長から挨拶があります。 ◎服部征夫 区長 おはようございます。よろしくお願いします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、傍聴についておはかりいたします。  本日提出される傍聴願については許可いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。  それでは、審議に入らせていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第5款、文化観光費については、項ごとに審議いたします。  第1項、文化費について、ご審議願います。  小島委員。 ◆小島智史 委員 260ページの4番の芸術・芸能支援育成のところで、特に芸術文化支援制度について質問いたします。  私、芸術文化が好きですけれども、好きということとやはり区でやる必要があるかないかということは別物だと思っていまして、その観点からいろいろ過去は映画祭とか演劇祭とか発言させていただいたんですが、やはりこれは前向きな観点からちょっと質問させていただきたいんですけれども、これは見ていますと例年5件ぐらい、300万円を上限に助成するということでありまして、当初から、平成19年の会議録を見ますと審議されて先行実施して、翌年からまた本格実施という経緯になっているんですけれども、当時から支援制度の位置づけについていろいろ委員の方からご発言があったと理解しております。  例えばアーティストとは何なのかとか、プロに対してアドバイスするのかとか、いろいろご意見はあったんですけれども、私ちょっと1点教えていただきたいんですけれども、これは台東区民ではなくて、要は台東区で活動を行えば台東区民ではなくて活動拠点については問いませんというふうになっているんですけれども、要は属地的な台東区とのつながりで支援しているということですけれども、これは属人的というか、台東区民が例えばほかの台東区以外でこういった芸術文化、一歩踏み出すときに支援するという枠組みになっていないという経緯というか、何かそういったものの問題点があるとしたら何かというのをちょっと教えていただきたいんですけれども。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 お答えいたします。台東区芸術文化支援制度でございますが、こちらは文化のまち台東区にふさわしい魅力的な企画ですとか新しい表現の創造、発展につながるような企画に対して、アーティストと台東区、それから台東区アートアドバイザーの方と協力いたしまして実現を図っていくものでございます。委員おっしゃるとおり、支援の対象者につきましては、台東区に拠点があるですとか在住ですとか、そういったことで限定はしておりません。あくまでも台東区において台東区にふさわしい企画を実施していただくということになっておりまして、ですけれども、実際は区内に拠点を置いて活動されている団体なども支援をさせていただいている実績もございます。  そういった方々、引き続き台東区で定期的に公演をするなど活動されていらっしゃる方もおりますし、逆に言えば別の自治体等でもっと活動の幅を広げられてさらに取り組んでいらっしゃるというようなところもございます。 ○委員長 小島委員。 ◆小島智史 委員 この制度というのは、私は簡単な言葉で理解をするならば、芸術文化の分野で台東区ここにありということで、そういった趣旨で始められたものだという理解をしておりまして、実は私は先ほどこの分野が好きと言ったのは、演劇とかミュージカルとか、学生の時代ですけれども年間80本ぐらい見ている中で、やはりこの分野というのはご当地出身の何県出身とか何区出身とか、そういったものがまだ残っている、それが、その人の芸術性というか、その人が育った地域がこうだったから今こういう表現活動をするんだということのように、その人が育ったご当地とかいうのが着目される、それがまだ残っている分野なのかなというふうに私は思っています。劇団の全国ツアーでも、ここの地域の出身なんだということでカーテンコールのときに紹介されることがまだ残っている、そういったご当地というものが意識される分野なのかなということを思っていまして、そういった意味で台東区出身の方が全国でこういった芸術文化、一歩踏み出すときに応援できるような制度であっても、私は台東区、この芸術文化のところに台東区ここにありということを示せるのではないかなという問題意識があったので質問させていただきました。  最後ちょっと要望として申し上げておきたいんですけれども、台東区の芸術文化支援制度の過去の支援対象企画ということでホームページに載っているんですけれども、それがいまいち体系的に整理されていないというのがありますので、最後の最後までちょっと仕事をしっかりやっていただきたいと思っております。後でちょっとホームページを見ていただければと思います。  以上です。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 大きく文化費の中で2点お伺いいたします。260ページの映画祭の開催についてです。以前は、昨年の予算書を見ますと観光費についていたと思いますけれども、これは文化費になって何が大きく変わっているのでしょうか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎田中充 にぎわい計画課長 お答えいたします。映画祭、演劇祭に関しましては、文化・観光特別委員会でご報告いたしましたとおり、行政計画期間中、今までもご指摘をいただいている区民参加であるとか地域との連携、また費用対効果について改善を図りつつ開催させていただきますが、その後の展開につきましては、オリンピック・パラリンピックに向けて台東区のまだまだある文化の資源、落語、浪曲、また芸術文化財団の行っている事業などを含めた総合的な文化力の向上、また発信する事業として発展的なリニューアルを検討していきたいというふうにしておりますので、文化振興課に所管を移し、文化費の費目としたところでございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 ありがとうございました。  この映画祭、演劇祭の中で、今、映画祭のことでいえば、やはり大きく今お話のありました落語や浪曲、浅草に根づいていた文化というものを取り組むためにというのには理解はいたしますけれども、今後の見直しなどはどのように考えていかれるのでしょうか。 ○委員長 これ、すみません、文化・観光特別委員会でやっているんで。 ◆鈴木昇 委員 わかりました。では、それは文化・観光特別委員会の確認をいたします。  では2点目、262ページ、旧東京音楽学校奏楽堂改修についてです。まず、台東区というのは、ポスターにもありますけれども、本物に会えるまち台東区、これは大切な文化財の改修工事だというふうに理解しています。次世代に引き継ぐための建物として幾つかお伺いをしたいんですけれども、今回の工事に当たって、バリアフリーの観点から、バリアフリー協議会や障害者の団体などからの意見の聴取というのはしているのでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 お答えいたします。国の貴重な文化的遺産であります重要文化財等につきましては、法的に現状変更の規制ですとか保存のための措置が義務づけられているということから、建築基準法やバリアフリー法の対象から除外されているということがございまして、バリアフリー協議会で協議というものはなされておりません。  障害者団体等から直接ご意見を聴取したということではございませんが、修理委員会の中にも奏楽堂企画委員会の委員の方にお入りいただいているということもございまして、利用者の視点に立った議論はこれまでもなされてきたところでございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 建物、文化財なのでバリアフリー法建築基準法云々というところについてはちょっと後ほどあれですけれども、ぜひ障害者の団体とかからは直接生の声というのは聞く機会を持っていただきたいとは思っております。  続いて、座席配置面の図面で車椅子スペースというのは描いてありましたけれども、車椅子が観客席まで行くためのルート、これはどのように確保していくのか。もう一つは誰でもトイレ、これはもちろんバリアフリー法の範囲ではないということもあるのかもしれないんですけれど、誰でもトイレの近隣のスペースにつくっていくとか、あとは車椅子の方が上り下りできるような仮設のスロープをつくるとか、視覚障害者の点字びょう、音声案内器、さわってわかる地図、また聴力障害者用としてヒアリング磁気ループの設置などはどのようにしていくのでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 まず、車椅子が観客席まで行けるルートということですけれども、こちらはいろいろ検討はしましたけれども、物理的に自力で車椅子の方が観客席まで行っていただくようなことは困難というふうに考えております。例えば玄関入り口のスロープですとか、例えば外にエレベーターを設置するですとか、館内に簡易なもの、機器を設置するですとか、そういったことも話題には上りましたけれども、やはり重要文化財の木造の建築物ということで利用上の安全性もございますし、文化財の保存という観点もございます。また、敷地の制約等もございまして、閉館前と同様にはなりますけれども、ソフトの面で、人的な対応ということでリニューアル後も対応していきたいと考えております。  また、ヒアリングループについては、今回設置をする予定にしております。やはり申し上げましたとおり、重要文化財の木造建築物ということで建物本体に影響を及ぼすような整備はなかなか制約もございますし限界もあるということですが、今後展示の中で、平成30年度中のリニューアルオープンに向けて展示計画等具体を検討していくことになりますが、その中で例えば備品等で対応できるようなものについては障害者の視点というのも十分配慮しながら検討はしていきたいと考えております。
    ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 確かに建物を新たにくっつけて外側にエレベーターをというのは、もう木造の建物などで実質的にはできないなというのは、それは十分わかっております。ぜひ車椅子の方が上に上がるための装置などは今キャタピラー、モービルタイプのものも販売もしていますし、岩崎邸などでは砂利道が車椅子の方でもできるように大きなタイヤの車椅子なども用意されています。ぜひそういうのは備品のところでそろえていただきたいと思いますし、本来であれば、文化財といえどもやはりいろいろなこれは工夫をすることでバリアフリー化はできるはずと思っているんですけれども、そのさまざまな工夫ということについては区の方針としてどのようにお考えなのでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 先ほども申し上げましたとおり、ハード的な整備の部分では制約もあり、限界もあるということですので、その部分は人的な介助等ソフト的な部分での対応ということで補完していきたいと考えております。 ◆鈴木昇 委員 以上です。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 ここでしゃべるつもりもなかったんですけれど、課長おっしゃるとおりだと思います。視察で姫路城へお邪魔して、姫路城が大改修をする直前に行って、世界遺産を改修するときのさまざまな課題等を伺ったときにバリアフリーについて当然伺ったんですが、お城ですからバリアがないとお城でなくなると、守れなくなるので、最大限そこは変えられないところですと。  ただ、さまざまなそういう展示方法とかでそうやっているという報告を姫路市役所の方からいただいて、それは確かにそうだなと、お城はバリアがないと守れない、それはそのとおりだ。直線で天守閣まで行けるように穴を掘ってしまえばいいのではないかとか、そんな話を勝手にされても困るんですというお話があったんで、大変ご苦労されているし、台東区にとっても大事な財産ですから、そのような見解を持ってしっかり整備を進めていただきたいと思いますので言っておきます。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 260ページのステージ・コミッション、ここ何年か予算計上はされていなかったと思うんですが、28年度このような形でホームページ運営等ということで掲載されていたので、ちょっと興味を持ってホームページも拝見させていただきました。  本当フィルム・コミッションと、それと舞台芸術活動の支援を行うステージ・コミッション、この2つの事業を軸に区の個性や魅力を発信していくということですが、いかんせんフィルム・コミッションと比べると何かちょっとステージ・コミッションのちょっと持つ役割と言ったらいいんでしょうか、何となくちょっと埋没してしまっているのかなという嫌いはちょっとしていました。  その中で、ステージ・コミッションとして台東区で活躍する演劇、芸能団体に対して練習や発表の場の支援を行っているということですので、この辺、当然こういうことがなると、たなか舞台芸術スタジオとの関係性、関連性があると思うんですよね。ちょっとその辺についてお聞きしたいのと、あと、当然演劇祭の開催について、その辺のまた関連性、ちょっとお示しいただきたいと思います。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 ステージ・コミッションにつきましては、本年度予算、平成27年度予算につきましてはT.DAS、Tokyoダウンタウンアートサポートの文化費に計上されているものがステージ・コミッションの経費という形になっておりまして、ステージ・コミッションのホームページを制作するといった経費を計上させていただいておりました。今回、本年度はたなか舞台芸術スタジオワークショップを開催しておりまして、そちらの実施経費をこちらのステージ・コミッションに組み替えをさせていただいております。ステージ・コミッションという予算事業の中では、これまで区有施設の稽古場としての貸し出しですとか、あと後援名義の承認といったようなことを実施してきたわけですけれども、平成27年4月にたなか舞台芸術スタジオが運営開始したということで、たなか舞台芸術スタジオの事業は予算事業としては別建てになっておりますけれども、ステージ・コミッションという中身で捉えるとすると、たなか舞台芸術スタジオのウエートが非常に重くなってきているのかなというふうに考えております。  たなか舞台芸術スタジオでも専用ホームページをつくりまして、利用団体の公演のPRをしていただくような機会も提供しているようなところでございます。稽古場支援としてのたなか舞台芸術スタジオの活用ですとか、ホームページにおける公演PRの機会の提供ですとか、また演劇団体による区民向けのワークショップの開催などによりまして充実を図ってまいりたいと考えております。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎田中充 にぎわい計画課長 演劇祭との絡みで申し上げますと、昨年も子供向けのワークショップをやらせていただいて、発表の場などもさせていただいていますので、建物の中の体育館なども含めて、いろいろな活用の仕方をこれから検討していきたいというふうに思っております。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 このステージ・コミッションの支援している事業数は、例えば27年度はどれぐらいの割合だったのか、28年度はどれぐらい予定しているのか、ちょっとお聞きします。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 先ほど申し上げましたとおり、ステージ・コミッションという事業の中で支援している中身というのが区有施設の貸し出しと後援名義の承認ということでございまして、たなか舞台芸術スタジオは含まれていない数値になりますけれども、27年度につきましては、2月15日時点で後援名義の承認ということで4件でございます。たなか舞台芸術スタジオも一体的に捉えるとしますと、貸し出しの団体数ということで64団体という状況でございます。  次年度どれくらいのという特に目標というのは定めてはおりませんけれども、たなか舞台芸術スタジオの活用ということで頑張っていきたいと思っております。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 そういう例えば支援団体との接触とかいろいろあると思うんですよ。具体的に本当に本区の芸能文化の復活という大衆芸能、古典芸能に対するステージ・コミッションという事業を行っているわけなので、そういういろいろな支援団体、芸術団体、演劇団体と接触があると思うんですよ。やはりそういう方たちがたなか芸術舞台スタジオを使って稽古をしたり、やはり台東区のよさをよく認識していただいて、本当にできたら台東区に住んでいただいて、その中で本区を盛り上げていくというような形での支援とか……それは支援ではないか。その辺のところを、簡単にはいかないと思うんですよ。ただ、その辺のところを訴えていくような形で、何とかその辺のところも含めてやっていただきたいと要望して終わります。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 1点目は先ほどのアートアドバイザーの件ですけれども、小島委員からも質問がありましたが、いわゆるアートアドバイザー、この皆さんは、台東区の全般にまたがると言ったらちょっと広げ過ぎかもわかりませんが、広い意味でアートの視点を持ってさまざまなアドバイスをいただくというような視点でスタートしたはずではなかったのかなというふうに思っています。ところが実際は、今現在は芸術文化支援制度の何かアドバイスですとか、そのためだけの何か仕組みになってしまっているので、その点をもう少し広げていけないかなという視点ですが。  例えば、今回は広報については広報のアドバイザーということで、いわゆる広報たいとうだけではなくて、広報全般にまたがるさまざまなジャンルにアドバイスをいただくということになっていますんで、ぜひ、このアートアドバイザーの皆さんもいわゆる芸術文化支援制度のサポーターという枠組みだけではなくて、区政全般についてアートの視点を持って、あるいは専門的な培った視点を持っていろいろとアドバイスをいただくという方向に何とか広げられないかなということ、以前からも提案しているんですが、その点についていかがでしょうか、進展ございましたでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 アートアドバイザーにつきましては、台東区の文化施策の方向性ですとか若手や新進芸術家の育成支援、そのほか本区の文化、芸術に関することについて検討し、区長への提言を行うということが所掌事務になっておりますが、委員おっしゃるとおり実際のところ物理的な問題もございまして、これまで芸術文化支援制度にかかわる部分が多くを占めていたというところでございますが、昨年度から今年度にかけても、芸術文化支援制度以外にももっと広く支援するような方策がないかということで行政計画の新規事業にも位置づけておりますが、文化関連施設の情報発信というようなことで一緒にご相談をさせていただきながら進めてきたというところもございますし、いろいろとオリンピック・パラリンピックに向けての国や東京都の動きですとか全体の動きですとか、そういったことも情報提供いただいたり専門的な見地からご意見をいただいたりということで進めてきている、そのように努力をしてきているところでございます。  広報に関するアドバイスということですけれども、そちらのほうがどういった枠組みで、例えばどれくらいの頻度でどのような内容で進めていくのかということもあるかと思いますけれども、ちょっとその内容を確認させていただいた上で、アートアドバイザーさんにご協力をいただけるような部分があるのかどうかは検討させていただきたいと思います。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 今回、広報戦略ということで第一歩踏み出すわけですから、もともとこうした非常に台東区にゆかりのある芸術文化のプロの方たちを一つのアドバイザーという形で抱えているわけですから、ぜひそういった部分とも何かしら連携といいますか、枠組みを一緒に広げていくようなことができたら非常にいい方向に進むのではないかなというふうに思いますので、その点はぜひ検討いただきたいということを要望しておきます。  次ですが、これも以前から申し上げているんですが、台東区の下町風俗資料館も含めた朝倉彫塑館等の撮影の問題ですね。これ、下町風俗資料館では撮影を許可するという方向性で今現在実施をされていると。ですから、訪れた皆さんは下町風俗資料館の中のジオラマで写真を撮ったり、それをまたSNSにアップをしたりということで、いろいろ広がりを見せているという部分につながっていると思うんですが、その他の館についてはいろいろ課題があったと思うんですが、現状はどうでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 お答えいたします。下町風俗資料館につきましては、昨年10月1日付で施行規則や要綱の改正整備ということで規定上も整備いたしまして、商業、営利目的以外の写真撮影は許可を得ることなく可能としてございます。一葉記念館につきましては、撮影不可の作品が写り込まないように展示がえをする必要がございまして、来年度、平成28年度に常設展の展示がえを行いたいと考えているところでございまして、それにあわせて規定の整備も行っていきたいと考えております。また、朝倉彫塑館、書道博物館につきましては、引き続き寄贈者と館との日常的なかかわり合いの中でお考えを確認しながら進めているという状況でございます。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 繰り返しになりますが、上野の山にある例えば国立西洋美術館、世界的な名画も普通に撮影可です。記念撮影のように人物が写り込んで記念写真を撮っているとかが当たり前にできる。国立博物館に展示してある世界中の日本のお宝も含めて、ああいうのもほぼ撮影可という状況で、それが流れですので、世界的な美術館へ行っても、そういったところで撮った写真が普通にSNS等で流れている時代ですので、何しろ来館者をふやしたいという思いからすると、こういった部分の改善も早急に進めていただきたいと思います。  余談……余談というか、今回の台東区長賞のコレクションをやりますよね。これは撮影は大丈夫ですよね。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 著作権は制作者にあるというところでございますので、制作者の方に了承をいただく形で進めていきたいと思っております。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 今はもう亡くなっているからということなのかもしれませんが、世界的な名画ですか、印象派の巨匠ですとか、もっと中世の巨匠の絵が普通に撮影ができる状況が上野の山にはあるわけですから、台東区が所蔵しているものが撮影がなかなかできないという状況は何とかご努力をいただきたいということだけもう一度申し上げておきます。  以上です。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 あれは50年たたなくてはだめみたい。太田さん、文化産業観光部長ですよね。その前にちょっとお伺いしたいんですが、今それぞれの委員からさまざまなお話が出まして、やはり文化芸術をやっていらっしゃる方と行政というのが非常に結びつきにくいんですよね。それはイベントをやられているほうでもその悩みを持っておられて、ここの予算書に載っていないですけれども、今やられている東京・春・音楽祭、IIJの鈴木さんが主になってやっておられて、伊藤忠ホールディングスや何かで2桁億単位の予算をかけて、1カ月にわたり4月ぐらいまでやっておられて、何とか行政とタイアップできないかという話を昨年私、一昨年か、いただいて、さまざまな所管に頑張っていただいて東西めぐりんがラッピングバスをやって上野公園の上を通れるようになったり、そうやった形でようやくそういうつながりができたなと思ったんですけれども、私もそれの開会式に議長として呼ばれたんですけれど、呼ばれていないよね。だから、そうやって1回やって切れてしまうんですよ。  だから、せっかく10何億円単位で4大テノールを呼んだりなどしているのを、行政や台東区の我々議員ですら知らないというぐらいに、そうなってしまうので、その辺の結びつきをしっかり継続してやっていっていただきたいというのはイベントとしての要望。  あともう1点、台東区で民間のミュージアムというのは何館ぐらいありますかね。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 すみません、正確な数字というのは把握してございませんが、上野から浅草橋の区内全域に至るところに、小規模なものも含めてさまざまにあるというふうには認識してございます。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 ぜひ、下町風俗資料館もいいですよ、いいですけれども、さまざまな台東区が持っている朝倉彫塑館でも一葉記念館でもどこでもいいんですけれども、そういうところをしっかりやっていくというのは大事ですけれど、本物がたくさん集積しているというのは誰もが認めていることですから、ぜひそういった民間のミュージアム、博物館等々とでもしっかりと連携をとるということは私は大事だと思うんですけれども、いかがですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎内田円 文化振興課長 これまでも例えば書道博物館と子規庵ですとか、深いかかわりのあるものについては連携というのはしてきたところでございますけれども、また台東区の文化を紹介する文化専門ホームページなどでも民間の博物館などもご紹介はさせていただいております。今後どのような形で全体として区と民間がということで連携できるのかということは十分考えてまいりたいと思います。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 では当然課長なんかもご存じでしょうけれど、浅草にあるアミューズミュージアムはご存じですよね。それで、そこで一回答弁いただくとまた時間が長くなってしまうので結構ですけれど、あれはサザンオールスターズや福山雅治君とかを発掘したアミューズ、渡辺プロダクションから独立した大里洋吉さんが上場して、その上場益を持って旧三社苑を買収して複合型のああいうものをつくり、中にテキスタイルアートミュージアム、あの人は青森県の青森市出身ですから、刺し子の文化とかそのようなものを伝えたいと、そういった形であそこをやられているんですが、あそこ、海外の方の通過点になっていて、まちも知らなければ行政も知らないみたいな。  前に大里さんとお話する機会をいただいたんですけれど、大変エネルギッシュな方ですし、自分が今まで業界でしっかり利益を得た分を地域還元したい、ふるさと青森市をもっと紹介したい、そしてその青森市を紹介するには東北の玄関口である台東区が一番だということで、あの三社苑を買収してあそこにミュージアムをつくったという思いがあるわけです。その思いを答弁してくださいというのは難しいでしょうから、そういう思いをぜひ文化の全体としても考えていただきたいと思っているわけであります。  先ほども継続は力ですから、東京・春・音楽祭に対しても提携をすることはもっとしっかりと継続していただきたいし、また、民間で相手側から言ってこなかったら行政は知らないのではなくて、まちでちょっとのうわさのことにもアンテナを張ってしっかりと組んでやっていただきたいと思っております。  継続の部分でいえば、かつて、ここにも委員でいらっしゃいます小島委員のお父さん、――が、とび職というのがさまざまな形で台東区にご協力をさせていただいているが、とび職というのはご理解が少ない、アウトローの人間と思われている節がある、これだけ頑張ってやっているのに。時代まつりでいえば我々だけが唯一本物だと。みんな仮装はしているけれど、自前の衣装で出ているのは我々だけだと。確かにおっしゃるとおりです。危険なはしご乗りというのは今、乗り手が少なくなってしまいましたし、跡継がない人もいるし、そういった形で大変困難なときに西之宮の頭から行政でも何かできないのかなというお話をいただいて、当時の文化振興課の課長さんでしたね、太田さんは。ご相談を申し上げて、時代まつりで活躍されている仕事師の皆さん、そしてその仕事師の皆さんはふだんは何をやっておられるかというのを作業現場で足場を組んでおられる姿も映し、約30分のDVDにまとめていただきました。  そういった形で、ああいった形の本物の文化を映像として残していくというのが継続していくのかなと思ったら、1回違うやつで少し出てきたんですけれどまた引っ込んだりとか、あれが何巻にもなって、本当は行ってほしかったなと思っているんですね。だから、その辺の文化に対する思いを、先ほど申し上げました郷土の大里洋吉さんも青森県民ですから、青森県出身の太田部長はどのように文化に対して思いがあるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○委員長 文化産業観光部長。 ◎太田清明 文化産業観光部長 回答になっているかどうかちょっと自信はないんですけれども、台東区や浅草寺は奈良時代、それから主に江戸時代の文化ということで、台東区はやはり歴史と伝統というのが台東区、台東区民の基本でございます。それをいかに守り、そして伝えていくかというのが台東区民にとっての誇りでありますし、この台東区のやはり一番重要なところだと思っています。  今、和泉委員の言ったとおり、台東区にはいろいろなそういう文化のすばらしいものがございますので、そういう観点からいろいろなところをやはり残していく、保存していくという活動はやはり一番基本の基本でございます。その辺をやっていくというのはこれからもやはり重要なことでございますので、文化振興課及び教育委員会等、台東区挙げて取り組んでいく必要があるというふうに認識しております。  それから、やはり台東区の文化の力というのは、上野、浅草、これは浦井先生がよく言っていることですけれども、江戸時代から名所としていまだに残っているというのは、やはりこれは台東区というのはすばらしいところでございます。それが基本として残っているというのは、古い伝統だけではなく、新しい力をいかに重用していくか、それが台東区にとっての一番力強いところでございます。先ほどご質問がありましたけれども、台東区にとって新しい文化人、新しい文化、芸能、映画にしろ演劇にしろ、それからデザイナーズビレッジにしろ、そういう職人さんにしろ、そういう新しい力がいかに古い伝統と一緒に戦うといいますか、それを発展していきますというか、その力が例えば浅草六区の初め、そういうところが台東区の力になってきたと思って、伝統を守るだけではやはり尻すぼみになるというところがありますから、やはり新しいものを台東区が大事にしているんだ、それから、演劇人含め文化人を台東区はいかに大事にしているんだというところをやっていかなくてはいけないということで、さまざまな芸術支援制度に力を入れていきたいというのが基本的に台東区の文化の力を上げるということでございますので、台東区の文化、伝統を守りつつ、そして新しい文化を育てあげる台東区というのがこれからもずっと魅力的なまちとして、元気なまちとしてやっていく必要がありますので、「躍進台東 新しい台東区」のためにもぜひ文化として頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 どうもありがとうございます。まさに私もそうだと思います。我々の業界の話で恐縮ですが、本当の保守というのは改革をすることが保守であるという言葉もあります。ぜひ発展をして、尻すぼみにならないように、攻めて攻めまくって、そしてようやく守れるものだ、そういうこともあるということを、同じ気持ちですから。これから、何か伺うところによると、知らなかったんですが、ご卒業だということで、これからも台東区のために、竜泉の大好きなおそばを食べながら頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○委員長 以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第2項、観光費について、ご審議願います。  本目委員。 ◆本目さよ 委員 264ページの観光統計・マーケティング調査の実施のところで、SNS等のビッグデータの解析とありますけれども、これは何か初めて見た言葉のような気がするんですが、ビッグデータが入ってきてよしという感じですが、これは何をやるのか教えてください。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎田中充 にぎわい計画課長 マーケティング調査の絡みで申し上げますと、ビッグデータ、既に国からいろいろな情報も開示されている中で、GPS情報に基づいたさまざまな情報がございますので、そういったものも含めて分析などして、これまでの歩いている方々を数えてというアナログな調査とあわせて精度の向上、また新たな視点などを発見するというようなことにもつなげていきたいと思いますし、SNSにつきましても今後取り組んでいく口コミ情報などをいろいろさまざまな拾い方をしていくことで観光客の動向などもつかめていくというようなこともありますので、そういったことを分析してプロモーションに生かしていきたいというふうに考えているところでございます。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 ごめんなさい、やる内容が、100万円かかるというのは何をするのかがよくわからないんですけれども。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 SNSの情報分析・活用というところで、来年度ビッグデータを使ってというように予定しております。内容につきましては、情報の分析ツールを用いましてキーワードの抽出を、SNSのフェイスブックとかツイッターの中でどういうキーワードが出てくるかということを抽出して、それをまたグラフ等の可視化して分析することによって市場の動向がどうかとか、あと潜在的な需要とかターゲット、そこを活用して今後のマーケティング等に生かしていきたいという事業でございます。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 ありがとうございます。そうしたら、何かそういった感じのソフトみたいなのを使うみたいな費用ということでいいんですかね。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 はい、そのとおりでございます。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 ありがとうございます。すばらしいですよね。これ、観光だけではなくて他部署でも使えそうですけれども、例えば情報アドバイザーの報告がありましたけれど、導入に当たってもその方々にそういったツールも使えますよというふうにお渡しすることで、使ってもらうことで分析ツールとして使って、ではどのように情報発信をしていくべきかみたいなところも考えられそうですけれども、どうでしょうか。あと、情報発信アドバイザーだけではなくて、全庁的にも、うちも使いたいよみたいなところがあれば使えるのではないかと思いますけれど、そのあたりどうでしょうか。 ○委員長 情報システム課長。 ◎小川信彦 情報システム課長 区政全般の情報に関することなので、私からお答えさせていただきます。  ビッグデータにつきましては国でもいろいろと検討を進めておりまして、まだ使い方については国自身もいろいろと悩んでいるところでございます。そのあたりを含めて、今度情報化推進計画の中で検討する項目としても考えていきたいと思っておりますので、いろいろと情報を集めて、どういう使い方をするかということも含めて今後検討していきたいと思います。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 ビッグデータの全体というよりは、何か今回ソフトみたいなのを使うということだったので、それをほかの部署でも使えるのではないかしらという話ですけれども。 ○委員長 情報システム課長。 ◎小川信彦 情報システム課長 ビックデータにつきましては、例えば国では、先ほどGPSのお話がございましたが、国で観光客に対してのビックデータで情報を収集する際には、ETCですとか観光業界の各所の情報ですとか、いろいろな多種多様な情報ツールを使うというふうに今検討してございます。どういう情報を集めるかによって使うツールも変わってきますので、そのあたりも含めて検討したいというふうに思っております。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 ごめんなさい、ビッグデータ全体ではなくて、今回何か観光のSNS等のビックデータの解析をするソフトを使うという予算なので、そのソフトをほかのところ……何を使うかというのは、もっとビックデータの解析については多分ほかのところをやっていただくんですけれど……。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 今回、ビックデータはまず観光から予算をいただきますので、まず試験的という言い方はちょっと恐縮ですけれども、ちょっと実験的にやってみて、動向を踏まえましてまた情報システム課等と考えていきたいというように思っております。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 もしソフトの状況とかにもよりますけれども、ほかでも使えるようだったらぜひ、100万円かけてやるとしたら組織横断的に展開していくというのもぜひ活用していっていただきたいと要望して終わります。 ○委員長 水島委員。 ◆水島道徳 委員 私は、浅草文化観光センター運営の部分でちょっとお聞きしたい部分があります。私、浅草文化観光センターといっても浅草文化観光センターの部分というよりも、一般質問でユニバーサルツーリズムについて質問させていただいて、ユニバーサルツーリズムは行政だけではなく、やはり民間の商店街の皆さんやさまざまなそういう障害者の方が車椅子で行ったりとか、そういう体が不自由な方が行ける観光地とお店などがたくさんデータとして集約されていないと、なかなかそういうことができないという部分があるのかなということでも質問させていただきました。  また、もう国からも大分今年度の予算なんかでも、ユニバーサルツーリズムについていろいろな課題を提起しながら出されているわけですけれども、やはり障害者が旅行しやすい環境、オリンピック・パラリンピックに向けて受け入れ体制の整備というものを出して。あとまた、高齢者の方も旅行環境の整備ということで国内観光の振興にもつながるということで、大変私は大きい今後の一つの切り口なのかなというふうに思っております。そういう面では、やはり浅草文化観光センター内にそういう観光案内所、バリアフリーの相談窓口とか、そういうのもやはり進めていかなければならないのかなと思うんですけれども、その点につきまして、どのようにお考えでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 現在、浅草文化観光センターではユニバーサルツーリズムの部分では、1階の窓口で障害を持った方、高齢のお客様のご相談というのもございます。そういった方が行ける店はどうかとか、宿泊先等のご案内もしているところでございますけれども、2020年のオリンピックに向けてユニバーサルツーリズムの需要というのはかなり高まってくると思いますんで、バリアフリー、ユニバーサルツーリズムについてどのように対応するかということは考えていきたいというふうに思っております。
    ○委員長 水島委員。 ◆水島道徳 委員 やはりいろいろなそういうテーマごと、先ほどの奏楽堂の話ではないですけれども、やはりそういう障害者の方が行きやすいという環境というのはなかなかちょっと私も健常者の身だと何かわかりづらい部分もあるんですけれども、今、NPOでは東京バリアフリーツアーセンターというところが結構、「東京においでよ!」などといって、今この4月1日にリリースするそうですけれど、障害者支援マップを策定中だということで、やはりそういう機関とコラボレーションしていくのも必要なのかなと思います。  ちょっとその中で一つ例として、ちょっとインターネットで引いてみたらびっくりしたんですけれど、待乳山聖天が出ていまして、浅草寺から言問手前で浅草七福神のうちの毘沙門天があるということで、観光、待乳山聖天の話をされていて、あそこに本当に短いモノレールがあって、そういうものがありますよということでご紹介されて、これはまさに障害者の方は行きやすい文化財なのかなと思います。また、その下にもガイド料金等は東京バリアフリーセンターにお問い合わせくださいと書いてありますので、そういうあわせてのガイドもやってくれているわけなんで、やはりまさに浅草地域、そういう文化財も含めたバリアフリーで、ユニバーサルツーリズムがしやすい方法を確立するためにも、こういう多種多様なところとやはり連携をしながらやっていかなければいけないなと思いますんで、その点についてはまた要望しておきます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 浅草文化観光センターでの関連ですが、そもそも浅草文化観光センターができたときですか、あのころちょうど私も所管の委員長をちょっとさせていただいていた関係で、非常に思い入れがあります。非常に斬新的なデザイン、いい評価、悪い評価いろいろとあるとは思うんですけれども、日本の建築家の隈研吾さんがデザインされてつくられたわけですよね。でき上がってから4年、5年ぐらいたつと思うんですが、今回新国立競技場をやはり隈研吾さんがデザインを獲得したということで、さらに浅草文化観光センターがマスコミに多く取り上げられて、それで多くのお客さんが来ていることについては非常に喜ばしいなと私は思っています。  そんな中で、私も何度かやはり行くんですけれども、6階、7階の多目的ホール、あと展示スペースですか、あそこでの活用がどうなのかなと、有効活用がされているのかなというのがいつも気になるんですね。先日も隈研吾さんの企画展へ行ったときにも、パネル展示、あとはジオラマ等々があったんですが、たまたまそこに、ちょうど同じ時期にいらっしゃるお客さんが誰もいなかった。私も30分、40分いたんですけれども、そんなような状況だったんで、ここの6階、7階スペースの活用について、所管ではどのような認識でいるのか、それをまずお伺いしたいんですが。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 6階の多目的スペース、7階の展示スペースでございます。現在、6階の部分につきましては、もろもろの区のイベント等の案内映像を流したりとか、あと、実際の具体的には芸者さんの踊りとか、あるいは外国人向けの伝統文化の体験で日本舞踊、長唄等を行ったりしております。そういう行事の部分ではかなりの人気は博しているんですけれども、なかなか平日の部分とか、ちょっと言い方はあれですけれど、地味な展示とか内容のときは河野委員おっしゃるようにちょっと人の部分で寂しいかなと思っていますんで、そういう面でいろいろな体験とかそういう面はかなり需要がふえてきていますんで、メニューもなるべく斬新で魅力的なものを考えていきたいというふうに思っております。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 現状はよく担当としたら認識していてくれたようで、私もあそこはやはり文化、観光、あと産業に資するセンターということで今位置づけられていると思うんですね。やはり台東区には観光だけではなくて産業の部分でもやはりものづくりをされている方たちもいるわけで、例えばあそこの展示スペースにおいてものづくりをやっている実演を世界から来る人たちに見ていただくとか、そのようなこともやっているということも認識はしているんですが、やはりそのような機会も、いわゆる体験型のイベントなどの企画もやはり進めていくべきではないかなというふうに思うんですが、今現状、あそこのスペースについては、企画内容については所管で全て行っているんでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 年度の変わり目につきまして、6階、7階の使い勝手について、例えば文化とか、あるいは産業関係も希望の予定日とか内容を聞いて、そこで調整しているということです。あいた日にちにつきましては浅草文化観光センター、先ほど申しました隈研吾展等の行事を投入しているというような状況でございます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 浅草文化観光センターの所管は観光課でありますので、ぜひ皆さんの力と言ったらおかしいんですけれども、企画能力、あとは立案能力をやはりよりスキルアップしていただいて、例えば産業面、文化面、観光面の第一人者の人たちを呼んできてのトークショーとか、そんなような形の取り組みなどもできるのではないかなというふうに思いますので、ぜひ有効活用をこれからより一層進めていっていただきたいというふうに要望だけいたします。 ○委員長 秋間委員、どうぞ。 ◆秋間洋 委員 質問ではありません。今、河野委員がおっしゃった活用の部分ですけれども、きょうは3月10日、これから黙祷を上げると思うんですが、やはり東京大空襲、一番台東区の平和の原点といいますか、これのやはり常設展示、これを何としてもあそこではなくてもいいんですが、でもあそこは、本当に確かに私も時々いろいろな会合に出させていただくと何とか活用はという感じを受けていました。そういう点ではそれも検討の一つにしていただきたいと、意見だけ申し上げます。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 私は地下の部分ですが、浅草文化観光センターをつくるときのいろいろな事前の段階で、トイレの部分というのは非常に大きなカテゴリーであったと思っています。そのような中で、今、浅草の観光を見ると、浅草寺もライトアップされ、仲見世等でも遅くまで営業しているお店がありということで、結構夜間にトイレを利用される方の課題というのが今出ているというふうに聞いているんですね。というのは、あそこが地下にあれだけのトイレの施設をつくったんですが、夜になるとあそこは閉まってしまい、ただ上はあいているんですよね。トイレ行こうと思ったら、あののろいエレベーターで8階だか一番上まで上がんないと利用ができないという状況になっているということについて、これは改善するという方向で今検討は進んでいるんでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 お答えいたします。トイレの部分の改善ということにつきましては、来年度は地下のトイレはウォシュレットがありませんので、ウォシュレットはつけていくという予定はあります。ただ、時間につきましては20時まで。案内業務が20時までということになっていますんで、地下もトイレも20時までという現状でございます。そういう面ではちょっとそこの部分、もうちょっと延長するかどうかにつきましては考えたいなと思っていますけれども。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 非常に細かいんですが、何しろ上の展望台はたしか22時までやっていますよね。フロアというか、出入り口自体はあいているんですよ。トイレは行こうかなと思うと、地下にあるのにそこには入れずに、8階までゆっくりゆっくり上がっていかないと用が足せないという状況はちょっと改善の余地があるのではないかなと思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。それ申し上げておきます。 ○委員長 浅草文化観光センター関係はいいですか。  では水島委員。 ◆水島道徳 委員 すみません。あと、やはり外国人の対応については、旅行客の対応についてはWi−Fiの件も私も質問して、今回服部区長にかわられて非常にスピード感あふれる対応をしていただいて、本当によかったなというふうに思います。そういう意味では、外国人が不便に感じることがやはり今後の観光の中で一つの重要なポイントにもなると思います。  その中で、やはり外国人が多くなるということは、旅行中、旅行者のけがとか病院等への対応、そういう外国人の方がそういうことになったときに対応する能力を向上していかないと、やはり不安の一つの材料だと思うんですよね。そういう面では、そういう対応というのは窓口とかそういうのは何かあるんでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 お答えいたします。外国人旅行者の方がけがとか病気になった場合ですけれども、浅草文化観光センターにもそういう問い合わせは毎月ございます。そこでは英語がしゃべれる病院等、区内にもございますので、そちらをご案内しているという状況でございます。 ○委員長 水島委員。 ◆水島道徳 委員 やはり浅草文化観光センターのそういう強化という部分では、やはりしっかりとそういう集約して、各宿泊先や商店街さんやお店の店舗の方に浅草文化観光センターにそういう窓口があって、そういう対応ができるというような、そういう方向を目指していただきたいと思うんですけれども、そういう方向性は今後お考えでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 2020年に向かってこれからさらに外国人観光客がふえる予定でございますので、当然医療面のサポートはしていきたいというふうに思っております。 ○委員長 水島委員。 ◆水島道徳 委員 では、ぜひそれはお願いしたいと思います。  ちょっともう一つですけれども、前回の決算特別委員会で上野駅、北陸新幹線開業に伴って何かされないんですかということでお話ししたところ、区長から富山県との関係で何かやりましょうということで、ちょっとここは私は観光の切り口でお話をさせていただいたんで、産業建設委員会で視察に行かれて富山商工会議所の会頭さんともお話しして、県と区が連携してやりたいということですけれども、そういう意味では最初の国内の友好都市やそういう関係の中で池波正太郎さんのお話も出させていただいたんですけれども、どういう方向で今後考えてやっていくのか、東京都の富山県人連合会からも、台東区さん、すごいですね、やるんですねと言われていまして、何やるんですかということをすごく期待を東京都全体の中でも膨らませているようなので、ぜひとも実現に向けてちょっと方向性をお聞きしたいなと思いますが、どうでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 富山県との連携事業ということでございます。今年度につきましては、富山県と、あと台東区と、あと墨田区で周遊ルートということをビジット・ジャパン、国の事業で行って、海外メディア、タイとかフランスの放送局を招聘してルートの宣伝を行ったところでございます。28年度につきましても富山県との連携を深めながら、もちろんそれ以外にも台東区結構人気がございますので、いろいろな自治体から一緒にというお話もあります。そういう面では、いろいろな地方とどこまで連携できるかということは検討しながら進めていきたいと思っております。 ○委員長 水島委員。 ◆水島道徳 委員 私も富山県だけではなくて、本当にそういう連携ができればいいなと思います。特に私がやはり最初に質問したのは、上野、北陸新幹線ということで、やはり区長も大好きな「あゝ上野駅」ではないですけれども、やはり上野駅というものは、ある部分そういう観光だけではなくて、やはり歴史的に含めて、台東区に志を持って出てきた方々も含めていろいろな思いがあって、そういうものをやはり大事にしていきたい。また、その新たなルートとしての部分では、特に長野県人会、新潟県人会、富山県人会という、そういうルートもありますんで、そういう関係の中でも、今、他県との連携を深めたいという部分では進めていっていただきたいというふうにお願いしておきます。 ○委員長 冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 3点伺います。265ページのインフォメーションボード整備についてです。これは来年度、すみません、盤面更新等々で外国人対応いろいろ考えていただけるということですが、ちょっとこの間いろいろ見ていたら、外国人の方の地図の見方が少し違って、あれ日本の地図、東京都の基準だと思っているんですが、見た目の方向で地図が書いてあって、実は外国人の方とか地図は全部北向きにつくってあるということで、あれを見た瞬間にわからなくて道を間違える方がいるという話も伺っておりますんで、こういったものを作成するときに、やはり外国人の方にもきちんと見ていただく、英語表示の問題もあるのかもしれませんけれど、外国人の方に見ていただいてやはりアドバイスを受けながらつくっていただきたいんですけれど、いかがでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 インフォメーションボードにつきましては、東京都で国内外旅行者のための案内サインの標準化指針がございます。そちらは上が北というよりもその地点からというお話になっています。そういう面では、外国人の方が混乱するのではないかという委員のご意見もありますけれども、一応東京都の案内板もございますし、あと東京都のいろいろな区も一応都の指針に基づいて行っていくということになりますので、そこで台東区だけまた変えてしまうと混乱が起こる危険性もございます。ただ、そこの部分でも外国人の方にこれはこういう地図だと、マップだというふうにわかりやすくはご説明できるような仕組みをちょっと考えていきたいというふうには思っております。 ○委員長 冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 本当によろしくお願いいたします。やはり本当に道を聞かれる方ですが、数がすごく多いのでよろしくお願いしますといって、その次に266ページの……           (「インフォメーションボード関連」と呼ぶ者あり) ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 インフォメーションボード整備関連で、観光案内板立てかえ、旧町名由来板92基というのがありますけれども、今、インフォメーション整備で伺いますけれども、今現在の点検の体制というのはどのように行われているのでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 観光案内板の点検につきましては、今年度は全38基の躯体の強度も含めて状況を点検したところでございます。また、観光課の担当も外に出た際等につきまして案内板の状況をチェックしているとともに、土木の担当とかその辺からも、状況が悪くなっている案内板につきましては情報提供をしてもらっているという形でございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 いたずらとかシールが張ってあるのを時々見るんですけれども、そういうのもその点検のときに修理をされているんですか。何か点検した後に補修のことをやっているんですか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 点検をしてから修理という形になります。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 1点だけ。今、観光のおもてなしというのは、ボード、大変重要なものだと思います。旧町名由来板では区内観光をする方が見て発見してというのでも昨日も話をしましたけれども、そういうのは大事だと思っています。いずれどこかのタイミングでデジタルサイネージというものにかわっていくのだろうというふうに思ってはいるんですけれども、ぜひ今あるものも大切にしていくことが大事であると思っています。  先ほど課長からの答弁で、点検としては区の職員が回っているというので、これはとても大変重要なことで、大切なことだということで思っています。観光課長はそこを理解されて指示をされているのだなと思っています。  ぜひ今後、チェックをする体制は観光課だけではなくて、土木担当だけではなくて、いろいろな手段、方法を用いて横断的に積極的にやっていただきたいと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 案内板につきましては、今おっしゃるとおり、土木担当以外にも全庁的に情報提供というふうには行っていきたいと思っております。 ○委員長 よろしいですか。  冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 266ページの観光ボランティアガイド、9番についてです。今、日本語ガイド69名となっています。英語ガイドがちょっとないですけれども、現状でこういったガイドさん、足りている状況と思っていらっしゃるか、そこはわからないですけれど。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 現状として今足りているかどうかといった部分ですけれども、現状の部分でもいろいろ案内する要望の人数がふえてきております。そういう面では、いろいろな取り組みもSGGさん、英語のボランティアガイドさん、日本語も行っております。ただ、今後2020年のパラリンピック・オリンピックを想定しますといろいろな需要がふえてくると思いますので、今の人員体制だけだとちょっと厳しいかなというふうには思っております。 ○委員長 冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 ですね。でも、ただボランティアですし、やはりしっかりとしたガイドができるということではなかなか登録が伸び悩む。行政計画上28年90人目標となっていますが、なかなかこの辺難しいのかなと思うのもあります。ただ、その中でちょっと私が質問させていただいた街角ボランティア的なものは、来年度ちょっともし整備の方針とか少しあるなら教えてください。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 来年度につきましては、東京都の街角案内ボランティアが今、上野でやっていますけれども、一応浅草でやる予定にはなっています。そういう面では、東京都のボランティアと、あと台東区のSGGさん等もありますので、いろいろなボランティアの団体が一緒に動くことになりますので、ちょっとそこの整理もしまして、浅草文化観光センターをボランティア活動の拠点として今考えております。そうしながら進めていきたいというふうに思います。 ○委員長 冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 そうですね、私は浅草文化観光センターはまちの観光のサポート役という認識があるんで、その辺もしっかり利用していただきたいと思います。  3点目が267ページの浅草菊花展について、ことし大分予算が減少していますが、小学校等がやめる理由なのかなと思いつつありますけれど、その辺いかがでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 菊花会でございます。こちらは菊花会の会員数が減少して出展する方も少なくなってきたということで、総事業費自体が減少傾向にあるということから、こちらの減額ということでございます。 ○委員長 冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 すみません、ちょっと私の認識ですと田原小学校が来年からもう参加しないということは思っておりますが、この辺、実はずっと長年支えていただいたボランティアをやっていた藤田さん、今、民生委員で活躍されていますが、なかなかちょっと難しいということで、本当に長年子供たちのために毎朝来ていただいたりしてご苦労くださったことには大変感謝の念を持しません。ですが、私は本当に残念だなという思いはあります。子供たちが一生懸命育てて玄関に菊の花が大変多く咲いているのを私は何度も見かけてきましたから。ですが、来年度以降、小学校等々で花の心プロジェクトで花を育む心は引き続き継承されると思っておりますので、その辺はしっかりとよろしくお願いいたします。 ○委員長 よろしいですか。  ちょっと一つ、私から。先ほど冨永委員の観光ボランティアについて、ちょっと関連させていただいて……関連というか一つだけぜひお話ししておきたいのは、これからやはり東京オリンピック・パラリンピックを控える中で、手話関係のガイドさんもちょっと検討していただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。それだけちょっと委員長から言わせてもらいます。  石塚委員。 ◆石塚猛 委員 264ページの観光統計・マーケティング調査の実施のことについてちょっとお尋ねしたいんですけれども、もうこれ中身については文化・観光特別委員会で十分検討したと思いますので、私は28年度の調査はどのように取り組んでいくのか、これだけちょっと伺いたいなと思っています。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎田中充 にぎわい計画課長 28年度につきましては、最終的に統計をとって報告書をつくるということよりもプロモーションに生かそうというような目的を明確にしまして、プロモーションの立案につなげられるような検討会などもあわせてやっていきたいというようなこと、また、先ほども話題に出ておりましたSNSの分析ですとか海外のガイドブックの分析ですとか、そのようなことも含めて、また、アンケート対象もこれまでおいでになった方々を対象にアンケートをとっていたものを、インターネットを活用してまだ来ていない方も含めてアンケートの対象にするなど広げていって、そういったプロモーションにつながる調査の充実を図るということで考えてございます。 ○委員長 石塚委員。 ◆石塚猛 委員 毎年これはやっていると思うんですよね。大事なことだと思うので引き続き力を入れてほしいんですが、この間企画総務委員会でも話が出たんですけれども、こういうマーケティングや、あるいは統計調査などは非常に大事なことなので、アドバイザーの、あるいはプロの話を聞いたりアドバイザーの話を聞いたりして、より精度の高いものにしていただきたいと強く要望して終わります。 ○委員長 松尾委員。 ◆松尾伸子 委員 265ページのホテル・コンシェルジュ向け体験ガイドツアーについて、これはホテルのコンシェルジュ向けということで限定されていて、この方々にツアー実施など体験していただいて、台東区の観光に関して本当に観光客の相談相手であるコンシェルジュの方に情報を提供していただく、宣伝していただくということであると思うんですけれども、大事な観点だなというふうに思っておりますが、やはりコンシェルジュ向けの限定となっていますけれども、要するに宣伝力というかアピール力でいうと、ほかにも例えば影響力のある方というと、今本当にSNSで情報発信、情報収集していくという世の中でありますので、例えばユーチューバーですとか、本当にフォロワーがたくさんいるブロガーの方なんかも影響力があるということで、大変宣伝になるのではないかというふうに思っているんですけれども、その点いかがでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 SNSにおいて、特にフェイスブックに人気のあるブロガーをお頼みして、いろいろな観光地の案内なりなんなりしてもらうというのは、いろいろな地方都市でもやっているところは出てきております。観光課としてもいろいろ検討はしているんですけれども、ただ、いろいろ呼ぶといっても、もうある程度台東区の観光地がいろいろな方が来ていらっしゃいますので、ただ漠然といらっしゃい、いらっしゃいというのももったいないという思いがありまして、ブロガーの方、かなり高額なギャランティーがある方もいらっしゃるということですので、そういう面では今後の調査等含めまして、台東区でこれを売りたいというものがありましたら、そこの分について例えばブロガーを利用するとか、そういうことは切り札としては考えていきたいと思っておりますけれど。 ○委員長 松尾委員。 ◆松尾伸子 委員 お金、ギャランティーが高い方でなくても影響力のある方々はいらっしゃると思うんですね。私、ユーチューバーはなかなか日本では余り知られていないですけれども、海外ではかなり影響力のある方々で、だけれどそれほど予算が要らないということもあるかと思います。いろいろ研究していただければと思いますので、要望させていただきます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 265ページのムスリム旅行者の受入促進、その中のハラール認証取得助成ですね、これについて伺いたいと思います。  この助成ができて認証取得が進んでおりますけれども、この間、どのぐらいのお店が認証をとったかということと、そこを認証した民間の団体というのはどこなのかということであります。これ教えていただきたい。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 ハラール認証の助成でございますが、昨年の10月からスタートして、現在、区の認証の助成を受けているのは17店舗ほどでございます。焼き肉屋さんとかおすし屋さん、てんぷら屋さん、洋菓子店等ですね、いろいろなバラエティーに富んだお店でございます。  そちらの認証団体でございますけれども、1件が宗教法人の日本イスラム文化センターというところと、あとそれ以外につきましては、一般社団法人のジャパン・ハラール・ファンデーションというところでございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 今答弁にもあったように、17店舗が認証を受けていて、その認証機関が17店舗のうちの16店舗が同じ認証機関ですよね。これは偏っているとは思いませんか。その原因というのは何かあるんですか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 偏っているという委員からのお話でございますけれど、まず、ハラール認証自体は統一した世界的な基準がないために、特定の認定団体を区が指定することはできません。しかしながら、助成制度を利用したいという相談者の方ほとんどは、認証団体の情報を持っていないというのが実情でございます。認証団体についての問い合わせをいただいた中では、区としてもこの団体というふうには区が伝えるわけにはいきませんので、いろいろ複数の団体をご案内しているわけでございます。その中で台東区内にある唯一の認証団体ということもありまして、ジャパン・ハラール・ファンデーションを選ぶ方が多いという状況でございます。
    ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 複数の認証団体を紹介していて、17分の16になるかという問題というのは非常に私は心配をしているところです。ただ、しっかり現場でこれが歓迎されていればいいわけです。ただ、これは非常に微妙な問題がありまして、まず政教分離の問題、あと民間ハラール認証団体の信用性の問題という大きく分けて2つの問題がある。率直に言うと、これはもう社会問題になり始めていますから、これはきちんと見ておく必要があると思います。  先ほど課長が統一的な基準がない、ハラールですね、あるいは逆にハラームというのは、禁ずるほうですけれども、それは当然のことですよ。だから、ハラールというのが、つまりこれは許されるものとか許されたものということですけれど、これは誰が許すか許さないかといったら、アラーの神しかないわけだから、ほかの認証団体、認証機関がこれはハラールですハラームですというのは、全部下手すれば偽りを発信することです。このぐらい微妙な政教の問題ですよ、イスラムの中では。そういう点では、先ほど認証団体の情報を持っていないところが何とか認証取得をとって、イスラムのお客さんをおもてなししたいという気持ちの中で、複数の機関を紹介するのは、これは区としてはそうだろうけれども、やはり余りにも偏っているというところを私は非常に心配しているわけです。  というのは、これは台東区の話ではないですけれども、新聞の報道でも幾つかあった、トラブルがあるわけですね。例えば認証をとっているお店に行ったら禁じられているお酒が提供されているということ等はあるわけですね。そして、その認証機関はどうなっているんだとかといえば、これは逆に言ったら、せっかくお店はおもてなしをするために認証をとっているのに、イスラムのお客さんから苦情をもらうということにもなっているのは、これは事実としてあるわけで、そういう点では、これはおもてなしの気持ちが逆におもてなしにならないということにもなりかねない。  あと、先ほどの政教分離でいえば、アラーの神しか決められないところに認証団体に補助金を出すのかということにもなりかねないわけで、そういう点では、これはその辺のところについては、こういう状況があるというのは知っていますか、いろいろなトラブルみたいなものとかいうものが問題になっているということは。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 ハラール認証団体自体は国内に100ぐらいあると言われておりますので、そんな中ではいろいろなトラブルがあるということは耳にしております。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 一番日本で古い日本ムスリム協会、これは昭和27年に設立されて、宗教法人ですよね。ここはイスラム旅行者や、あるいは仕事等で日本の社会等で暮らさざるを得なくなったとき、あるいはそこで生活せざるを得なくなったときに、イスラムで禁じられているものかどうかの判断が言葉の問題や文化の違いからとても判断しづらいケースが出てきており、そこでとても重要になるのは同じムスリムとして現地で暮らす人のアドバイスになりますと。現地の言語や文化を理解し、なおかつイスラムのハラーム、ハラールの区別もできる人の助言なしには心から安心して暮らすことはできないでしょう。ですから、そういう点では、安心をその方たちにしてもらえる環境づくりというのは大事で、そういう点では認証というのは、これは否定していないんですよ、日本ムスリム協会は否定していない。  ただ問題は、非常に心配もしているんですね。これは一番日本で古い団体ですから、そういう点ではイスラム社会でのハラール基準は商品なりレストランで仕入れから製品として提供されるまでの全ての段階でハラール性が担保されていることを証明するものであり、それはイスラム社会であれば完全にそれが保証されていることを疑うことはあり得ないでしょう。しかし、もし日本のような非イスラム社会でハラールマークを同じ基準で出すことは極めて困難であると言わざるを得ませんというふうに、一番の日本で60数年の日本ムスリム協会がこのように言っていることというのは私は重いのではないかというふうに思います。  そういう点で、私は、この事業を、やめろとは言いませんよ、やめろとは言いません。だけれども、やはり見直す必要があるのではないかと、やり方をね。これは今、おもてなしの心で東京オリンピック・パラリンピック、そしてレガシーというふうにつなげようと。今度は区民課に協働・多文化共生係をつくるわけですから、そういう点ではムスリムに限らず、ほかの宗教、文化、あるいは食べ物でいえば菜食主義の方もいらっしゃるわけですね、国際的には。日本よりも多いとも言われています。そういう点では、世界からお客様へ、広いおもてなしをするというなら、食材とか調理過程、これは飲食業ではそうです。あるいは、ハラールというのは食べ物だけではなくて、いろいろな生活習慣、生活用品、あるいは命にかかわる問題も全て神が認めるか認めないかということになっていますから、そういう点では例えばいろいろな日常生活用品の素材とかその製造過程、このようなものをむしろ明らかにこのような形で素材がなっている、そしてこのような形でつくりましたということを見える化する、大きく多言語化する、そしてあるいは時には絵文字なども…… ○委員長 秋間委員、なるべく早く質問に入ってください。 ◆秋間洋 委員 絵文字なども使って、これをわかりやすくしていくということが大事なんだと思うんですけれども、そういう点では台東区はそこの認証取得助成ではなく、こういう事業として広いおもてなしに貢献するものに進むべきではないんですか、その辺のところはいかがでしょうか。 ◆青柳雅之 委員 ちょっと認識が違うと思うんですよ。ハラール認証のお店でお酒が出したらまずいという話ですが、それは全然認識が違いまして…… ◆秋間洋 委員 まずいと言っていないですよ。そういう苦情が出ているということで、お酒を出したって、その人が選ぶことだから、いいんですよ、それは。 ◆青柳雅之 委員 一般の例えば台東区内でおすし屋さんがハラール認証とっています。それは当然普通のおすしも出しますし、ハラール認証受けた、そういった方が希望された場合はそういうものを出しますから、同時にそこで隣でお酒を飲んでいる人がいても、それは全然問題ないことだと思いますので…… ◆秋間洋 委員 私の意見はそんなこと言っていませんからね。 ◆青柳雅之 委員 そういった共生といいますか、多様性を受け入れる社会というのを進むべきですので、その認識は多分大きな間違いだと思います。  あとは、ハラール団体に助成という話もありましたが、これはハラール認証取得の助成ですから、団体に直接助成という形はたしかしていないはずですので、その点も多分認識が違うんだと思います。  あとは、こちらの所管でいろいろな講習会をやっています。私も何度も伺いましたが、その中では当然、基本にあるのはハラール、ムスリムの方だけではなくて、ビーガンですとかベジタリアンですとか、多様性のある食文化をどうやって観光客の皆さんに提供していくかということが一番のポイントで置かれていますので、その点はちっともぶれていないといいますか、本質になるのはそこだということですね。  さらに言うと、情報開示といいますか、基本的には多くの飲食店がそういった情報をなるべく開示していって、選んでいただくのは消費者という視点も、これはしっかりと何度も講習会等ではそういった視点で台東区はやっていますので、その点に何かけちをつけて、ムスリム旅行者の受け入れ自体を何か政策的に間違った方向であるというようなレッテルを張るのは、これは私はちょっと違うと思いますので、その点だけ申し上げておきます。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 私、ちょっと秋間委員に逆にお尋ねしたいんですけれども、先ほど17認定のうちの16が同じ認証機関であると、そこで偏っているという言葉も述べていらっしゃいました。私、このハラール認証に関しましては、以前から本当に慎重にということをお願いしております。先ほど安心というような言葉も述べていらっしゃいましたけれども、何といっても国が推奨していることだからすなわちやればいいという話ではなくて、これを先ほど部長答弁にもありましたが、台東区というのは新しい文化を育てる台東区だと、よくぞ果敢にこの制度に手を挙げ、そしてチャレンジしてくれたなというふうに思っております。だけれど、ここで一番重要なのは、やはり信用、信頼ですよね。ここでこれがなくなったら、ほかの事業にも全て影響していく。だから慎重に慎重にということでお願いしている。  今100認証団体がありますけれども、非常に脆弱な業界ですよ。ですから、にわか仕立てでここに参入してきている人たちも実際問題があるんですよ。そういう中において、台東区に本部があるからということもあるんですけれども、今やっているところに関しては、本当に信頼関係で結ばれているというところが非常に大きいんだと思うんですよね。そこの信頼のところをほかの団体に対しても結べるのかどうなのか。  だから、今後、徐々に徐々にふやしていくということに対しては賛成しますよ。だから、私は秋間委員にお尋ねしたいのは、偏っている、これは何が問題ですかね。だから、17団体のうちの16に偏っている、それは何が問題なのか私はよくわからないんで、そこをちょっとご説明いただきたいんですけれどね。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 青柳委員と阿部委員の私に対する意見なんで、これは私も。まず、根本のところで皆さんの考えと私、違っていないと思うんですよ。私は多文化共生、そしておもてなしを、広く多文化、あるいは多宗教の方たちをおもてなしして、台東区が本当にその役割を果たすという点は全く同じですから。ですから、食材とか、あるいは製造過程のガラス張り、見える化というのを、これを進めることが一番大事なのではないですかと。私は認証団体で認証を受けたお店に補助をして、その認証団体を支援することよりもそちらのほうが大事なのではないですかと、そのお店がそういうことを進めることを支援するようなためにお金を使う、こういうほうが大事なのではないですかという意見ですから、大もとのところでは違わない。ただ、その方策が、方策で意見が違っているんだろうというふうに私は青柳委員には反論申し上げたいというふうに思います。  あと、お酒の問題は全くそのとおりです。つまり、お酒を出してはいけないなどということではないですよ。その人が選べばいいんで、きちんと選べるような環境にそこに合っているかということで、これは台東区の話ではないですから、先ほどのお酒の問題は。ただ、先ほど観光課長が認識したように、これはいろいろなところでトラブルを起こしているんですよ。これは起こしている。これは報道で知っているでしょう。だから、そういう点では、どこかの認証団体に17分の16というのは、阿部委員、17分の16というのはすごい比率ではないですか。           (発言する者あり) ◆秋間洋 委員 いやいや、100団体ある中ですよ。それを、そこをだって推奨するということはしていないですよね。ここの団体、つまりジャパン・ハラール・ファンデーションをしていないわけだから。そこをしていたとしたら大変なことになりますよ。           (「たまたまなんだからいいではないか」と呼ぶ者あり) ◆秋間洋 委員 たまたまといっても…… ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 秋間委員のご意見よくわかりました。ただ、認証団体については100あるという話ですけれども、この中に信用性があるところ、ないところ、今、阿部委員からありましたが、そういう部分があって、あとは金額的にも本当に幅があって、その中でどこがフィットするのかという部分だと思うんで、確かに1カ所に集中するという状態自体がいいか悪いかは判断つきません。それは皆さんが判断する部分ですから、そこが何かフットワークが軽いとか認証にかかる期間が短いとか、何らかのプラスの部分があるんだと思いますから、それはそういうことも含めていろいろあるのではないんですか、私は直接は知りませんけれども。 ◆秋間洋 委員 私の見解はそうなんで、先ほど質問にまだ答えてもらっていないので。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 ハラールに限らず、例えばベジタリアンの方、ビーガンなどという方は完全に菜食主義でございますし、あるいはアレルギーの問題とかもありますので、その食べ物がどういう食材で使われているかという可視化することはかなりこれからも必要になると思っています。  ちょうど今週ですけれども、食材のピクトグラムシールがありまして、どういう食材でできているかというのを観光課でつくりまして、これは各店舗、いろいろな業界も含めて、要望があればお配りする予定でございます。あと来年度は、これはメニューに張るやつですけれども、お店にいろいろ使用食材の表示をしてあるメニューがありますよとか、そういうのも含めて広く食材の内容を外国人の方にわかりやすくというふうにはこれからも頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 今、答弁席までシールを持ってきていただいて、私これが聞きたかったわけですよ。というのは、私、ただ、今、認証の問題で、いや、本当にそう思っています。ただ、予算事業ではないから、率直に言うとその部分というのが。予算化は、この中で行われているわけで、それは決算にも出てこないわけだから、実際にやられているということは、本当に大事で、絵文字の、もう今出されてわかりやすく、特に子供たちもふえていますので、そういう点ではその辺をね。だから、認証よりもむしろそちらに予算をぐっと使っていただきたいというふうな要望だけして終わります。 ○委員長 ムスリム旅行関係に関しては、最近どんどん進めてきて新しいものですので、慎重に進めていただくということをお願いしておいて、これをやっていたら切りないですから、次行きたいと思います。  阿部委員。 ◆阿部光利 委員 266ページの10ですね、たいとう観光大使についてお尋ねいたします。  予算、これも昨年度と変わっておりません。実は観光大使ですけれども、平成24年度以来、認定されていないんですよね。この予算を見ますと、28年度も恐らく認定されないだろうということは予測ができるわけですけれども、今後どうなっていくのかということと、24年度が最後で認定されなかった、その辺の理由というのかな、お尋ねいたします。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 観光大使でございますけれども、平成18年度に12名、19年度に6名、その5年後の24年度に7名ということで、現在23名でございます。24年度から任命されておりませんけれども、その理由といたしましては、観光大使の場合はマスコミを呼んで任命式を行って、メディア、ニュースなどの露出を図っていきたいということで、知名度が高い芸能人の方など複数名同時に任命することが有効になっているということでございまして、今いろいろ検討準備中ということでございます。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 ありがとうございます。なるほど。今、理由としては複数名認定して、そしてメディアを呼んでということなんで、なかなか複数名に至らないのかなというふうにも解釈しながら聞いていたんですけれども、ウィキペディアで観光大使と引きますと、観光地の振興のための観光地の象徴的存在として広報活動に携わる人のこと、またその地位・称号のことであるとありました。台東区独自の選定基準みたいなものというのはあるのかないのか、その辺のあとメカニズムというのかな、認定のメカニズムというか、その辺を教えていただけますか。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 選考基準につきましては、観光大使の設置要綱の中で定めております。3つございまして、その対象となる方は台東区に愛着を持って、大使として積極的に取り組む意欲がある方。また、台東区出身や区内中心に活動している方、ゆかりがある方。また、3番目としましては、文化、芸術、スポーツなど各界において活躍している方ということになっておりまして、選考委員会でそちらを選考していくということになります。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 そうですね、この3つ目のところですね、やはり文化、芸術、スポーツの方々というようなことが設定されているようですけれども、ちょっと私、観光大使とはちょっと別のカテゴリーで、地位と称号を授与する制度の検討というものをちょっとお尋ねしたいんですけれども、視点を変えますと、観光だけを訴求していただくのではなくて、これも先ほど部長答弁にございましたけれども、歴史と文化、そういったものとか、あと芸術とか風俗というものもあろうかと思いますが、そういったものも含めて広報していただく。  まさに先ほど松尾委員からブロガーとユーチューバーのお話がございましたけれども、お金のかからない方法で大きな効果を生み出すというのはどういう方法があるだろうというところから導き出した考え方ですけれども、そういう方々に観光大使以外の称号をということというのは、所管で検討していただいたりとか、そういうことはございますでしょうかね。 ○委員長 観光課長。 ◎河井卓治 観光課長 観光大使となりますと、かなり芸能人の方とか、ある面でハードルが高いという言い方はあれですけれども。一応調べた中ではいろいろ、例えばふるさと大使とか観光サポーターという形で全国の自治体の中では一般市民の方とか、あるいはその観光地のファンの方に任命してお手伝いいただいているという事例はございます。今そういう情報収集はしております。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 先ほど設定基準というのが台東区に愛着を持っている人、近隣で活躍していらっしゃる方、文化芸術、スポーツなどにというようなことがあった。私は観光というところで今聞いているんで観光でもいいんですけれども、観光大使というのはこれまたサイトシーイングアンバサダーという言い方をしているようですが、それと同じような称号としては、今言われたようにふるさと大使とか広報大使とか観光カリスマというような言い方をしているようなんですね。ですから、観光大使というハードルの高いところではなくて、その下部と言ったら失礼ですけれども、その下のところに付随する方々。ですから、私、今、広く文化芸術、また風俗的なことを言いましたけれども、観光に特化してもいいんですけれども、そういうところの方々をひとつ設定したらおもしろいのではないだろうかというふうに思うということです。  例えばでいうと、アンバサダーというのは大使という意味らしいんですけれども、ほかには何か広めるというような意味もあるんだそうです。今、コーヒーメーカーで、何とかアンバサダーなどやっていますよね。多分ああいう使い方だと思いますけれども、行動的に広めていただくというところからいうと、エグゼクティブアンバサダーとか、また、国体などで優勝するくらいのレベルの子供たちであればそれこそジュニアアンバサダーとか、そういった名称とかいいのではないかななどというふうに勝手に思っているんですけれども、いかがでございましょうかね。 ○委員長 総務課長。 ◎内田健一 総務課長 私からお答えさせていただきます。観光の部分でないということで、広く台東区の状況を広めていく、例えば今、例でおっしゃった子供たちとか、あるスポーツとかいうことですが、今、台東区の中には幾つかの表彰規定がございまして、一つは、今お話ししたように文化・スポーツ奨励賞ということで、文化やスポーツに将来性のことも含めまして区で表彰させていただいている部分がございます。  また、大きな部分では名誉区民、それから区民栄誉賞という部分がございます。特に台東区の場合、名誉区民の方は非常に有名な方で、文化勲章、横山大観さんから始まっていろいろな方がいらっしゃいます。また、区民栄誉賞については、最近でいいますとオリンピック招致のご活躍された佐藤真海さんなどを含めて、何人かの方を今までも表彰してございます。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 ごめんなさい、ちょっと私の言い方が悪くて広がってしまったみたいで、大変申しわけないんですけれども、もう1回観光ということで戻します。この発想とすると、発信力のある方々に称号を与えて、その活動を推進というか、後押しすると、そういう発想ですよ。メディア関係者や有名人だけではなくて、民間人でその立場でPRに努めていただきたいと。例えばで言いますと、ある団体の中で抜群の発信力を持っている方がいらっしゃるではないですか。あと、パンダの撮影を毎日続けていらっしゃる方というのもいらっしゃるわけですよ。そういう方々に何かしら後押しする意味も込めて、何かしらの称号を与えることというのは考えていますかというのが発想の原点です。これ以上はやりませんから、これちょっとぜひぜひご検討いただきたいということで終わります。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 最後でいいと言ったのは、皆さんの議論に水を差すかなと思ったんで最後にしていただいたんですが、質問通告しているから、観光課長に質問通告している件ですよ。さまざまなご意見がありました。ハラールももちろん大事だと思いますし、地図のノースアップの問題も大事だと思いますけれども、海外へ行ったときに、それ程海外の観光都市はツーリストに優しいかなと私は思うんですけれどね。シャンゼリゼ通りに地図なんか1枚もないし、コンコルド広場にもないし、シンガポール、シティセールスにお邪魔させていただいたときだって英語表記もないようなところもあったり、またクアラルンプールでは酒屋さんも1軒もないし、さまざまな不便がまた旅行であったりするわけかなと思っているんで、これをどこまでやったらいいんでしょうというところが私の質問です。  おもてなしの心は重要だと思います。今、観光がしっかり産業になってきました。テレビでもやっていましたけれど、GDPの何%という話になってきます、爆買いも含めて。だから、十分重要なのはわかるんですけれど、ほぼほぼ雷門、夕方通ると、自撮り棒でたたかれるわけですよ。今、過剰、異常です。先ほどトイレの話もありましたけれど、逆に夜8時を過ぎると、海外の方は一切いなくなる。だから、別に9時に海外旅行者のために浅草文化観光センタートイレというのは私は要らないと思っていますけれども、それぞれの意見ですからそれはいいんです。  一体どこが適正だろうと思うんです。前にテレビで拝見したときに、浅草のイメージどうですかといったら、とにかく人が多くてお買い物もできなくて、何を見たのかわからない。もう1回行ってみますかと言ったとき、行きたくないという話が出る。浦安の大きな施設でも、今その課題にぶち当たっているわけです。あそこは囲い込みしているから入場規制かけることはできます。でも、まちですし、皆さん来てください、来てくださいと、京都の背中が見えました、京都が5,000万人で、台東区4,500万人超えました。では京都を抜いて6,000万人目指しましょうって、京都市などでっかいですよ。台東区10平方キロメートルしかないんですよ。それでさまざまなイベントにこれだけたくさんの方が来て、花火大会のときにあそこの観音通りでなかなか浅草駅に入れないときに、昔、私、質問して、最近それは改善されましたけれど、商店街が電気を消してしまって真っ暗の中に観音通り1列地下鉄へ入る人が入場していたり、浅草通り、上野駅まで歩く人たちがずっと長蛇の列になって。これ、どこかで台東区が快適に観光していただいてリピーターになっていただけるということが私は最大のこれからの課題ではないかなと。質も。質がね、何でもかんでも来てください、来てくださいと、京都抜くぞ、京都抜くぞと、これ本当に7,000万人来てしまったら台東区、身動きできなくなります。  だから、そういう意味では、おもてなしの心も十分わかっていますし、必要なことだと思っています。ハラールもそうだし、1個1個のイベントもそうだし、観光行政に私は弓引くつもりもありません。観光客の皆さんのおかげでうちのせがれも仕事させていただいていますし、そういうことに一切反対するわけではないんだけれど、このままいってしまっていいんですか。今の内閣が2,000万人にしますよ、2,500万人にしますよ。そのためにはホテル足りないでしょう。それでは民泊にしてしまいましょうか、どこでも泊められるようにしてしまいましょうかと規制緩和をどんどんしてしまうではないですか。  だって、海外の方がタクシーが足らないといけないからと、今度白タクオーケーです。昔は白タクなんかすぐ捕まったでしょう、乗ったほうも、要は乗務員も。それが白タクでもオーケーという、そこまでどんどん規制緩和すると、これはおかしいのではないかなと。これは総括質問でやりますけれど、台東区で観光課で、今、来街者は何千名ぐらいがキャパだという、そういう考え方はしたことありますか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎田中充 にぎわい計画課長 このほど策定いたします観光振興計画で、まず現状の検証の中で委員ご指摘のように4,500万人に達して、このあともさらにふえていくというような状況の中で、今後の目標をどうしようかというところは委員長とも随分議論したところでございまして、ご指摘のあったとおり、それこそ面積当たり、人口当たりでいえばとうに京都を凌駕している状況の中で、バスの問題、またトイレの不足、さまざまな状況があるというような中で、適正値はどうかということでいうと、時間帯により、また交通手段により、スポットによりさまざまな状況があるので数値目標は非常に困難であるということはあるわけですが、指摘されているとおり、もう既にバス、トイレ、そういった断片を見ただけでも適正さは欠いているではないかというような状況は見てとれるわけでありまして。  そのようなことから、そういったことに丁寧に対応していく、そして委員もおっしゃったように観光客が満足できる受け入れの状況をつくる、また、同時に区民、生活している方々もそれを受け入れて、観光地として愛着を持っていける状況をつくっていきたいというようなことで、計画の目標といたしましては満足度向上等をさせていただいたところでございます。  適正なものはまたどこまでやるのかということについては、策定委員会の中でも現在非常にふえている中で波があってピークがあって、それに振り回されることは後々の負のレガシーにもなり得るということでは状況をよく見きわめていこうということでございまして、例えばトイレにつきましても、利用状況を実態調査を踏まえた実行計画を策定し、また、バスについても、今度は整備をするということよりもコントロールをするとか、そのような発想もございまして、適正なものに向かって整備、また受け皿の体制を整備していくという方向で考えているところでございます。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 もうこれでやめますけれども、本当に少し考えていかないと、このまま大昔の全然浅草に人が集まらないときまで一気にどんと下がりそうな気がして怖いんですよ。物見のときに逆に、商売やっておられる委員の方もいらっしゃるからわかると思うんですけれども、売り上げ下がるんですよ。物見で人が動かないと。初詣でに何百人出ても、規制規制で自分ちの店の前は通れなくなったり、人が全く、もう絵に描いてしまったような人みたいになってしまって、回転しないから売り上げは上がんないわ、ただ、せっかく浅草に来ていただいたんだからという気持ちで我慢している商店主さんもあって、だんだんその辺が本末転倒になってくるのではないかという気がしているんです。  ですから、ある程度、来るなという話ではないですよ、これはぜいたくな悩みかもしれません。地方都市では必死に来街者を呼び込もうとしているけれども、だけれど、この台東区は上野にしろ浅草にしろ谷中にしろ、とにかく今、人が多いですから、その風情がなくなってきてしまうではないですか。夕やけだんだん、人がずっと並んでいたら、それはすごいかもしれないけれど、その谷中の風情がまた消えてしまうような気がする。だから、そういったこと考えれば、どういう誘客をするかというリードを行政側がしていかなくてはいけない時代が近づいてきたのではないのかということを申し上げて終わります。 ○委員長 いいですか。  以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。  第5款、文化観光費について審議を終了いたしましたので、本款について仮決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、本款については、仮決定いたしました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 昼食時となりましたので、ここで休憩いたしたいと思います。  午後は1時から再開いたしますので、よろしくお願いいたします。           午前11時54分休憩           午後 0時59分再開 ○委員長 ただいまから、予算特別委員会を再開いたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第6款、産業経済費について、ご審議願います。  鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 271ページ、消費者保護育成の(1)から(3)で伺います。消費生活に関する条例が制定されるということで、窓口から今度はセンターというんですか、格上げされる。とても区民から見ても喜ばしいことだと思っております。少し細かい内容になりますけれども、(1)から(3)についてお伺いいたします。  ここ最近でいえば電力の販売自由化などで、今変更しないと電気が来なくなってしまうから早く変更してくださいなどという詐欺まがいというのか、詐欺のようなものが横行していると聞いていますけれども、今、消費者相談に来ている総数、相談総数、相談件数というのかな、総数、電話とか来所とか、あとそのほかでどのような相談の方法があるのか、ちょっと教えてください、件数と。 ○委員長 くらしの相談課長。 ◎川島俊二 くらしの相談課長 お答えします。2月末の現在で総数が1,455件、電話が1,174件、来所が281件になります。なお、この数字につきましては、一番最初に相談が来たという形の数字でございます。なお、その他については手紙という方法がございますけれども、現在、今年度については実績はございません。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 かなりの件数が来ているなという、これは印象でございます。来所で本当に切になる方が多いのかなと思いますけれども、消費者生活支援の中の(2)のところの消費者講座30回というふうにありますけれども、これはどのような場所でどのように行っているのでしょうか。 ○委員長 くらしの相談課長。 ◎川島俊二 くらしの相談課長 27年度の実績でお答えさせていただきます。2月末現在で、会場については生涯学習センターと区役所の本庁舎の会議室を使わせていただきます。内容に合わせて弁護士等の外部講師とか、また消費者団体の方、あと業界団体、内容によっては区の生活相談員が講師になって行っているところでございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 やはり今、母さん助けて詐欺もそうですけれども、高齢者への対処というのでいろいろな手だてはとっていると思うんですけれども、高齢者が集う場所、例えば老人福祉館であったりデイサービスであったりというところに積極的に出向くようなアピールはされているんでしょうか。
    ○委員長 くらしの相談課長。 ◎川島俊二 くらしの相談課長 出前講座というこちらから別途出張してやるものがございます。そういったものの周知は行っているところですけれども、27年度は地域包括支援センターが実施していますいきいき若返りまつり等、あと老人福祉館等でもそういったような実績がございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 ぜひ、細かなところ、小さな拠点のところにも出向いて、小さな規模でもよいので回数をふやして、そういう詐欺に遭わない、もしくは暮らしの本当に切なる相談を受けられる体制にしていただきたいと思うんです。  やはりくらしの相談課としては、これは区民の窓口というふうに私自身は思っております。さらに、今、職員さんを増員して、区民がより相談しやすいものにすべきと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○委員長 くらしの相談課長。 ◎川島俊二 くらしの相談課長 今、くらしの相談課では、9階の消費者相談と、あと1階の区民相談というところ2つでやっているところでございます。主に1階の区民相談は一般の区民の相談を行っているところですけれども、簡単な対応については職員が対応させていただいて、あと専門的な個別具体例については、例えば庁内の所管に引き継ぐとか、また専門相談等に紹介等して、区民の意見を聞きながら的確に対応しているところでございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 やはり区民との接点を持つと、これはとても大切なことでございますので、ぜひ拡大できるようにご努力をお願いいたします。  以上です。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 273ページの商店街振興対策全般について、ちょっとお伺いします。  28年度の予算が3億1,500万円強ということで、27年度が1億9,600万円強という約1億2,000万円以上の予算増となっているということで、やはり元気な地域産業と商店街の創造ということで、このような形で予算がとられたのかなというふうに推察されるんですが、その中でも特に増の要因が大きかった街並み環境整備ですね、これが約5,000万円の増、27年度と比べて5,000万円の増と。イベント・サービス向上支援が約4,000万円の増と。それと、一番特筆しているというのは商店街外国人観光客おもてなし支援ですね。これが27年度が529万5,000円が、これが一気に約2,400万円増という形になっています。この3事業の予算増の要因についてちょっとまずお聞かせいただきたいんですが。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 まず、商店街振興対策につきましては、事業別に、課題別に、大きく10個の事業を設けまして支援していると、こういう状況でございます。平成27年度には環境対応型と、それから外国人観光客おもてなし支援、そしてまた安全安心対応型の商店街について充実を図ったところでございます。  ご質問の街並み環境整備の予算増につきましては、これはアーケードの改修工事に伴う予算増が一番大きな要因でございます。それから、イベント・サービス向上支援につきましては、それぞれイベントの事業とサービスの事業とがございますが、それぞれ27年度と比較しますと予定件数が増加していると、こういう状況でございます。  また、外国人おもてなし支援につきましても、平成27年度よりも倍増の外国人のおもてなしに対する支援をしていきたいとご要望があったということで増加ということになってございます。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 昨年の決算特別委員会の総括質問で私も産業全般について質問させていただいて、その中での商店街振興策等の中の区長答弁で、区ではこれまでもイベント事業や施設整備と商店街の特色、個性を生かした取り組みに対してさまざまな支援を行い、活性化を図ってまいりましたと、引き続き商店街のニーズや課題の把握に努めながら、意欲ある商店街に対する支援を積極的に実施してまいりますというような答弁をいただきました。  さまざまな視点から商店街支援を行っていると思うんですが、当然商店街の自己努力というのは当たり前のことであって、最終的には商店街としての判断、また決断ということになると思うんですね、商店街振興ということも。ただ、今の現状で見ると、やはり何か思い切ったことをやらないとちょっと現状は改革できないのかなというふうに、私はそのように非常に思うわけであります。  課長もご存じのとおり、高松市の丸亀町の商店街の件とか、いろいろ参考になるようなところはたくさんあると思います。本区でも谷中銀座とか仲見世とかもあるんですが、例えば既に行っているのであればいいんですけれど、商店街の理事の方などとこうした結果を出しているような商店街からお話を聞くとか、そういう機会を持つとか、また、例えば一緒に視察に伺うとかいうような、そういう形というのはどういう、今そういうことは行っているんですか。どのような形で商店街等と協議をなさっているんですか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 各商店街とのヒアリングにつきましては、年に1回、ちょうど夏ごろではございますが、次年度の予算要求に当たってさまざまな事業がありますと、その事業活用について事業説明会を開催し、そこの後、個別の商店街についてのヒアリング等を実施して、予算化に向けて取り組んでいると、これが全体の流れでございます。  また、台東区商店街連合会、残念ながら6割弱の加入という状況ではございますが、そちらのいろいろな視察を計画しているということで、過去もさまざまなところに一緒に視察をさせていただいて、現場の生の声を伺いながら自分たちの商店街の活性化のためにどのような事業がいいのかといったような議論をしているところでございます。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 今、課長からも答弁あったんですが、商店街振興対策でいろいろな事業を行っていますよね。ちょっとその中で、東京都の新・元気を出せ!商店街事業ということで補助金がおりていますよね。基本的に都のこういったパッケージ事業といったらいいんでしょうか、見たら何とか台東区のオリジナリティーみたいなというか、そういうところがやはりちょっと薄いみたいなところはやはり見受けられるなというのは、これは私の実感ですけれど、いろいろな意味で難しいことは承知していますよ。ただ、やはり何かしらやっていかないと、商店街はやはりいつまでたっても盛り上がっていかないのかなというふうに意見を言わせていただいて終わらせていただきます。また後でやらせていただきます。 ○委員長 冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 273ページの商店街外国人観光客おもてなし支援で2つ、商店街と両方ともありますが、その辺全般で伺いたいと思います。  先ほど和泉委員からいろいろご意見が出ておりました。私も実際もっともだなと思うことはあります。本当に今、観光客、非常に多くなって、お正月はふだんの半分しか売れない店も仲見世は出てきている状態でございます。あとは、本当に対応がどこまでできるのかという心配と、本当に今後このまま進んでいくのかどうなるのか、オリンピックを機に、後どうなるのか、そこに外国人宿泊所がすごく増加して、あいているビルとかうちの周りのパチンコ屋さんもみんな外国人宿泊ホテルに今転換しております。  ただ、その後に減ってしまったら、そういったビルが今度ただの廃墟になっていくのか何か、本当に見えない。ですから、やはり来ていただいたお客さんに満足あるサービスができる、これは商売をやっていれば基本だと思いますが、そこがどこにあるのか、各店舗いろいろありますし。特に外国人観光客に対応して、なかなか対応できない店もあります。そういった店がやはり外国人の方をお断りしている店もふえております。そのお断りの仕方も、言葉がわからないんで、ただ来たお客様にノーと言ってしまったら、外国人のお客様はその言葉をどのように受けとめるか。もうちょっときちんとお断りをする方法とかもしなくてはいけないのかとは思うんですけれど、わからないんで本当にただノーと。何がノーだか外国人はわからない、日本どうなっているんだということで、そういったいろいろなことで今後そういったツイートでも何でも広まってしまうと、せっかく来たお客様が楽しんでお帰りいただけないということは、本当にでも受けたいんですけれど受けられないその方の事情もあったりして、本当に心苦しいとは思っているんですよ、断りたいと思って皆さん断っていると私は思っていないんです。やはりその辺を今後どうしていくのかと。  やはりそれが、今いろいろなこうやって支援事業をやっております。その中でやはり悩みというんですかね、お客さんに対する悩みというのが実は商店街単位と今個店単位でやっているんですけれども、これ以外という何か少し業種業種でいろいろ悩みも違ったりするんで、その辺の方向も考えていただきたい。これは要望ですけれど、先ほど私、保健で病院系の組合さんというのがたくさんありまして、同じような悩みを抱えている、お客さんの対応を抱えておりますので、そういったところにも少し情報的な支援とか、別に金銭的支援というのは求めていないんですが、新たなパートナーとして考えていただきたいと、これは要望しておいて、あと総括質問します。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 3つほど伺います。273ページ、台東区産業振興事業団運営です。当初予算の対比ですけれども、前年と比べて(1)の台東区産業振興事業団運営というのが700万円、経営相談というのが250万円、それぞれ減っている、この原因と、あと、3つ目の企業・人材育成支援、これは600万円ふえていますけれども、この増減の理由を、根拠を教えていただきたい。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎関井隆人 文化産業観光部副参事 まず1点目、台東区産業振興事業団運営でございますが、勤労者サービスセンターで会員向けのガイドブックをつくっておりますが、こちらが隔年実施でございます。28年度は作成がないということで約200万円の減、及び職員構成の変化において人件費が500万円減となっています。計で事業団運営としましては700万円の減でございます。  続きまして、経営相談の250万円の減でございますが、ビジネス支援ネットワークの中で東京商工会議所などの公的機関以外の士業、いわゆる弁理士さんとか中小企業診断士さんの士業さんに対しては報償費を支払っておりますが、そこの支払い方法の見直しによりまして、あと実績を見まして予算が減額しております。そちらが250万円の減ということでございます。  企業・人材育成支援につきましては、先日の産業建設委員会でご報告させていただきましたが、新たに外国人観光客おもてなし支援、中小企業の職場環境等向上支援、試験研究機関活用支援、女性創業者メンター交流会ということで新規事業を実施しますので、そちらの計でございまして、600万円の増ということでございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 それぞれ根拠があることですし、それはいいんですが、特にまた事業団が、こういう個別企業支援に突っ込んで、まだ今本当にいろいろな形で暗中模索、しかし本当に、まちに出ていって頑張っている姿、私もよく拝見しておりますので、そういう点ではいろいろ予算が変動するというのは、これは当然あり得るし、今の積極的な部分と見直す部分とというのは、それでいいと思うんですね。  ただ、事業ごとの今たくさんの新規事業を事業団がやられていて、本当に討議されながら現場の声でやっていると思うんですが、前であると、予算書で事業ごとのチェックができたんですよね。大体今の状況とかいうのも説明がありながら、もちろん委員会にはいろいろな形で説明されているんだけれども。結局今までだったら市場開拓支援とか、あるいは商品開発支援とか、こういう事業団、これが事業団の運営になったことで予算特別委員会で議論する場がなくなってしまった。ここのところだけれども、この辺を何とか少しここの場で審議できるように……これは議会の問題か、かもしれないけれど、理事者としても何か工夫、第3回定例会の決算特別委員会である程度やりますけれども、その場だけだとやはりちょっとなかなか予算の時期に反映できない。そういう点では何か工夫はないのかということです。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 このような予算書になったのは平成27年度からということでございます。したがいまして、平成26年度まではどのような掲載をしていたかというと、まさに今委員おっしゃったように産業振興事業団運営と、それから産業研修センター管理運営と、この二本立て。27年度から何が変わったかというと、本予算もそうでございますが、行政計画事業である経営相談と、それからあと企業人材育成支援、これにつきましては特にこのような形で掲載させていただいております。したがいまして、予算審議につきましては、そのような中でご審議いただきたいと存じております。よろしくお願いいたします。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 細かいことを何とかいうのではないんですけれども、私たちやはりまちで企業をやられている方からお話聞いて、政策的にどうといったときに一番ここが、もちろん産業全体、商店街全体というのも、これも大事なことだけれども、感じることなので、そこはぜひ第3回定例会できちんとやっていくということとあわせてやっていきたいなと思っています。  あと274ページですけれども、地域産業振興対策です。先週の金曜日、4日ですけれども、浅草文化観光センターのこれは5階で、浅草靴産業ビジョン発表会というのが行われました。この会合を知っていましたか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 平成27年の4月1日から、経済産業省製造産業局紙業服飾品課に研修として区の職員が1名出向してございます。まさに皮革関連産業の振興に携わってございます。そこから情報を得て、こちらの状況については承知しているところでございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 ここに参加された方から台東区が来ていなかったという話を聞いています。恐らく区の職員の姿は見なかったんだと思うんですね。ただ、情報は入っていたというのであれば、今の体制は本当に大変な薄い体制だというのは私もわかっていますから、全部に行けるわけないというのはわかります。しかし、これを見ますと、非常に今、一つは靴産業でいうと統一木型というのかな、一つの288というんですか、何か私も専門的なことは知らないけれども、そこの開発というのを一つ進めている。これは経済産業省が上げてやっている、上げてではないね、仕事として指導している。  あともう一つは、やはり地域産業対策として浅草靴に力を入れようと、今までも入れていないとは言いませんけれども、入れようとしていると。とりわけTPPがあのように国会にも討議なるという段階で、影響が出かねない、そういう産業については、これはやはり補助金等も検討していく方向であるようであります。  その点で、その参加者から資料をいただきますと、そうすると、なかなか台東区で本当に靴産業で頑張っている人たちが、しかも40代、50代ぐらいの若い人たちが参加しているというのが私はすごいなと思いました。とりわけそこで言われていることも靴づくり見学ツアーの実施、あるいは見学コースの整備というようなことで、台東区がこの間、エーラウンドや、あるいはものまち等で積み重ねてきた、そういうものを教訓にして、経済産業省もそれに学んでこういう政策的な展開をしようとする。  ですから、そういう点では、4日に参加したのがどうだということではなくて、やはり今後靴産業を台東ブランドの一つのツールというか、大事な一つの産業としてアピールしていく上では、やはり情報を収集して一緒になってやはりやっていくという、そういう姿勢をもっと見えるようにしていくべきではないのかと、この辺についてはいかがですか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 ご指摘ごもっともでございます。この調査につきましては、この調査の結果を踏まえてということも含めてでございますけれども、国においては革製履物の産地として本区浅草と、それから兵庫県の姫路市などに検討委員会の設置をして、このような形で地元の状況について把握していくと、そのための調査であるというふうに伺っているところでございます。  また、その調査を通じて競争力の強化とか付加価値の実現のために、競争者ではお互い同業でありますけれども、同一地域の中で事業同士がいかに協力して連携して進めていくことができるのか、その手法なりプロセスを体系化していきたいと、このように聞いてございます。また、異業種も含めた同一地域の事業者同士の連携によって皮革製品製造業の競争力強化、それから高付加価値化、それを実現する方策を検討していきたいと、このようにも伺っております。まさにこれから28年度に向けて産業振興計画の策定を予定しているところでございます。これはまさに基礎的なデータで使えるだろうということも踏まえまして、きちんと国から情報をいただきながら検討を進めてまいりたいと思っております。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 今まで長年、地域を代表してきた方たちに加えて若い経営者がメーカーさんでも出ていますし、あと民間のインキュベーションから独立された方とか、あるいはエーラウンドやものまち関連の方も入っておりますので、この検討メンバーにね。そういう点では連携して、ぜひ、国にとられないようにというのではなくて、区がきっちりと連携してお願いしたいなと。  最後にしますけれども、272ページ、今、課長からもありました産業振興計画の改定の問題です。これは仮称ですけれども、現行のプランの総括の視点とあわせて、やはりこの4年間の台東区の地域経済と区民生活、この状況を反映させるべきだと。どのように今なっているのかというのをしっかりと認識をして、ここに反映させるべきだというふうに思っています。  私ども、何点かこの間も、地域経済を支える産業と、これは観光もあわせた問題ですけれども、これを区民生活、とりわけ福祉等と両方ともがよくなる方向になっていくことが大事だよと繰り返し提案してきました。  一昨日でしたかね、小島委員、青柳委員からいわゆる障害福祉の作業所で墨田区の例のそういうブランド発信力をやるパッケージとか、あるいは岡山の真庭市の話が出ていて、ああすごいなというふうに私も勉強させていただきましたが、台東区でも例えば第三作業所がやっているクッキー、ご存じだと思うんですけれど、あれは人間が食べるクッキーだけではなくて、むしろ今、売れ筋は犬が食べるクッキーですよね。あれを発案、提供したのは、すぐ近くにある中小企業。固有名詞言うと企業宣伝になってしまうのであれですけれども、皆さん結構有名になって、急に成長している犬の衣料品のメーカーさんですね。あの社長さんが、河野委員よくご存じの方ですね、あの方のヒントですぐそばに第三作業所があって、あそこでいいクッキーつくっているではないか、犬のもできるのではないかと言ったらやって、あそこの工賃が4万円を超えるという、本当にすばらしい成果になっているわけですよ。  だから、そういうのから考えたら、やはり産業振興計画はもちろんそれはそれとして骨太に必要だけれども、区民生活、区民福祉、このようなところとの産業との関係というのをぜひこれからプランでは、今度は計画かわからないけれども、こういう観点をぜひ入れてほしいというのが一つ。あともう一つは、やはり今までもこれも同じことで繰り返し言ってきましたけれども、そういう区民施策を通じて中小企業への仕事起こしをやっていくという、この2つの視点をぜひ据えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎田中充 にぎわい計画課長 例に挙げていただきました福祉作業所の商品開発の取り組み、すばらしいことだと思っておりますし、産業振興計画、そもそも区政が目指す区民福祉の一分野の計画ということでございますが、委員まさにおっしゃったように、区民福祉との相乗効果というようなことであれば、これまでも商店街、区民のコミュニティーの核という認識の中で支援をし、すくすく手形など子育て支援とのコラボレーションなど、そういった取り組みもございますので、そういった相乗効果あるものについて、当然これからも検討していくことになると思います。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 仕事起こしの観点もよろしく。 ○委員長 小島委員。 ◆小島智史 委員 275ページの7番、中小企業融資のところで、特に環境改善資金等というところで発言させていただきます。  この等というところには、今回企画総務委員会で、及び産業建設委員会でご報告があったワーク・ライフ・バランスの推進企業応援資金というのが含まれているかと思うんですが、認定のところでは私の問題意識は企画総務委員会で発言しましたので、その後の融資のところで発言させていただきたいと思います。  Aという分野で政策的誘導をかけてBというインセンティブをつけるというところでは、Aの部分では既にある環境分野だったり今回報告されたワーク・ライフ・バランスだったり、あとはまたいろいろな23区でもやっているところがあるんですけれども、地域活動に対してということもありますし、例えば東京都と連携して消防団活動の協力事業所への優遇ということで、そういった分野でもやられているところもあると思います。また、インセンティブの面では、融資の分野だけではなくて入札とか契約における優遇を与えたり、初日に青柳委員からあったように保育園のポイントとか、いろいろなインセンティブがあると思うんです。  こうした権力的な関係に立った規制行政ではなくて、対等的というか、契約的関係におけるソフトな経済的な手法とか情報的な手法というのが今後大きなある程度の広がりを持った手法だというふうに私は認識しておりまして、ただ、台東区において、今回もそうですけれども、パッチワーク的なものに感じてならないんです。体系的というか、そういったものを認識して、体系的にこういった手法を導入しているようには全くちょっと思えないんですけれども。というのは、環境改善資金のほかにまた新たにワーク・ライフ・バランス応援資金を立ち上げたように、ちょっとパッチワーク的な感じがするんですけれども、そのあたりのところはどのように考えていらっしゃいますか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 大変これは庁内でどのような連携をし、そしてその連携の中でこういった事象についての応援はこういう形でやっていくんですよといったようなパッケージ型の支援のあり方をご提案されているということでございますが、今回ワーク・ライフ・バランスもそうでございますし、また環境改型の資金についてもそうでございます。それぞれ所管課と連携をしてインセンティブを付与していると。また、私どももワーク・ライフ・バランスにつきましては新宿区が先進的な事例というふうに伺ってございますけれども、確かに契約の関係でインセンティブを付与しているといったような状況であるということは確認しているところでございます。  今後全庁的に、私がご答弁する話ではございませんので、そのような状況であるということでとどめさせていただきます。 ○委員長 小島委員。 ◆小島智史 委員 今のところは問題意識で表明ということで捉えていただければと思います。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 たまにはお疲れさまでしたではないやつをやりたいなと思っていまして、273ページ、経営相談、これずっとやられていると思いますけれども、行政計画ですけれど、今度、産業振興事業団に移って、産業振興事業団の役割が大変重くなって結構なことだと思っています。監査のときに私はチケット屋かとさんざんやゆしたものですから、このように個店をしっかり支えていっていただけるということで、産業振興事業団の役割に対して大変期待するところでありますが、経営相談、これずっともう産業振興事業団に至る前からやられていると思いますが、平成16年度からで結構ですから、どのようなご相談が多いのか、ざっとで結構ですからお教えいただきたいと思います。 ○委員長 副参事。 ◎関井隆人 文化産業観光部副参事 16年度から今年度までの状況で特徴的な相談でございますが、全体といたしましては、開業に関するご相談が多い状況でございます。割合的には8割程度が開業関係のご相談でございます。そのほか、売り上げ拡大等の経営一般のご相談、資金繰りのご相談、そのほかにも廃業等のご相談もある状況でございます。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 発言通告したから、きちんと最後に入れてくれたという感じがするんですが。平成15年、第4回定例会、一般質問第1問目、私が議員になって初めての質問が、中小企業ホスピスについてと。生まれ育った台東区で事業を続けてこられて、景気の波に左右されて、資金繰りのために高利なお金を借りて、最後ぼっきり折れて夜逃げしてしまう。また、当時、首つりをしてしまうという、これは適切な言葉かどうかわかりませんが、命の継続ができなかったというか、そのような事例を私は身の回りで大変拝見したものですから、開店するのもお金がかかる、さらに経営を続けていくのもお金がかかる、そしてさらに言えば廃業するにもお金がかかるわけです。もう全部身売りしてこの台東区を離れていくか、そういったことしかなかったのが当時の現状だし、今でもそういう事例があると思います。つい何カ月か前にも、ある町会の副会長が突然いなくなってしまったりとか、そのような事例があるんですよね。だから、やはり商売をやっている身としては大変厳しい。それで、そのときの答弁が経営相談をもって対処していきますというご答弁だったんで、廃業に対してどうなのかなと思って伺いました。  当時の会派の先輩は、産業施策と福祉施策は違うというお話があったんですよ。どちらも行政の仕事の大事なところだと思うんで、私が申し上げたように、融資をして廃業していただくということまでは申し上げていません。ただ、相談に乗って廃業をスムーズにソフトランディングさせてあげられるほどスキルがある方が相談に乗られているんですか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎関井隆人 文化産業観光部副参事 今年度よりビジネス支援ネットワークということで、各士業、また公的機関と連携した相談をさせていただいております。今年度も弁護士等と相談させていただきましたが、具体的な事例といたしましては、例えば余り詳しくはちょっとご答弁できないんですけれども、借り入れが多くて後継者もいない、もう廃業するしかないというご相談がございましたが、弁護士を交えてチームとして相談したところ、売掛金がまだ回収できていない等の状況がありましたので、その手続等について事細かに弁護士からご提案させていただきまして、現在まだ解決までは至っておりませんが、そのような支援を行わせていただいているところでございます。専門家といたしましては、そのようなチームで相談できる体制を今年度から整えているところでございます。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 やはりそこへ持っていっていただいてありがたかったんですよ。区長肝いりであのネットワークをつくって、現場の銀行の方も参加していただいて、要は法律家も相談に乗っていただいて、ただ、まだ区民の皆さんにそれが周知されていないのが現状です。だから、そこまでやってこられているならば、さまざまなご相談、開業が8割、9割だということはよくわかります。前向きのときにはいろいろお金を借りて頑張ろうと思うんですけれど、ではお金を借りてとかいろいろな法律相談をして会社を整理したいと、そうやって思う方もどうぞというような感じにはみえない。  だから、その部分の区民の暮らしを守るというのをある意味全面的に産業振興だと。振興だというのは前しか向いていないというイメージしかないんで、そこで立ちどまって考えましょうというような告知の仕方なりなんなりをして、できる限り不幸な人をなくしたいんですよ。だからそこのところを、せっかくすばらしいネットワークをつくってこられたのは評価していますし、その実例も風の便りに聞いています。だから、弁護士へ行くと着手金で30万円とかいろいろな話があって、やめるにもやめられない、廃業するにも廃業できない人がたくさんおられるんで、区長肝いりのネットワークを最大限活用できるような告知の方法を考えてください。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 274ページの4番の(1)(2)、そして次の275ページの5番、6番についてお尋ねいたします。  産業建設委員会でも報告があったので報告にダブらないようにお聞きしてまいりますが、産業集積活性化支援事業、これは東京都の補助金を受けて、ほぼほぼ予算的には倍になっている事業ですけれども、委員会で4番の(1)(2)は説明があったんですけれども、5番、6番に対しては全くなかったんですが、この辺、今後どのような展開と充実を図っていくのか、その辺をお尋ねいたします。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 東京都の補助金である産業集積活性化支援事業につきましては、昨年の6月に東京都に対して台東区が台東区ものづくりのまちネットワーク推進計画ということで申請をし、ご承認を得てきたという経緯がございます。そこの中で、今、委員からいただいた4項目について具体的な補助、支援を、区が支援する半分、2分の1を支援するということでいただいたところでございます。  したがいまして、台東デザイナーズビレッジ並びに浅草ものづくり工房の運営につきましては、この事業の補助金を活用して支援をいただくというような状況でございます。また、明年度以降についても、具体的にこの施設の事業運営上の充実等があれば、東京都にそれなりの変更の手続を踏むなりして具体化に向けた応援をいただくといったようなことで考えてまいりたいと思っております。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 わかりました。先ほど秋間委員からインキュベーションからの独立の話というのがありましたけれども、私もそれちょっとお聞きしたかったんですけれども、項目がないのでここでよろしいですね。ありがとうございます。  この事業ですけれども、主に民間の創業支援をする目的でつくられたというものですけれども、今16の事業者が認定されておりまして、うち台東区が3つの……事業者という言い方がいいのか施設という言い方がいいのかわかりませんけれども認定されていると。うち支店、事務所がある民間の事業者さんが1つ、あと浅草ものづくり工房及び台東デザイナーズビレッジが今回認定されたということであります。私、これは非常に喜ばしいことだと思っているんですね。このインキュベーション施設認定を受けることでの今後のメリットというのはどういうことが考えられるのかをお尋ねしたいんですが。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 これもやはり東京都の計画事業ということでございますけれども、認定を受けたことによって具体的なメリットは何かということでございますが、まず、現状としては予算計上ができていないということは、予算上の項目はございません。今現状としては、認定を受けることによりまして、この東京都のホームページ、委員もこのほうから情報を確認されたということでございますが、ホームページへの掲載、そしてまた、それによってPRができるということ、そしてまた、認定事業者間同士の交流会が開催されてございます。そこで情報交換ができると、こういったような内容でございます。  ただ、この計画期間については平成35年度末までが計画期間ということになってございますので、その間、例えばの話でございますが、デザイナーズビレッジの施設をやはり創業支援施設として充実を図るんだといったようなことについては、この計画認定を一つの起爆剤として東京都からの支援が期待できると、こういう状況であろうというふうに考えております。 ○委員長 阿部委員。
    ◆阿部光利 委員 ありがとうございました。今後のことということのようでございますので、そのように解釈をいたしました。  今、起爆剤になるのではないだろうかというお話ございましたけれども、そうですね、今後の展開に大いに期待するものでありますが、今、原点回帰といいましょうか、ものづくりに非常に注目と関心が集まっている、こういうさなかでございますので、今後、区内の事業者さんの活性化の本当に突破口になるのではないかなというふうにも思いますんで、ますますの充実を図っていただきたいなというふうに思います。ありがとうございました。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 275ページ、6番、産業研修センター管理運営ですけれども、やはり私も台東区、ものづくりのまちという意味合いのものがかなり定着して、評価が高くなっているわけですね。そのような中での一つの役割をこのセンターも果たしているのではないかなというふうに私は思っているんですが、予算的にちょっと去年よりも減額しているのではないかなというふうに思うんですが、その辺の何か理由、背景をお願いします。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 産業研修センターの事業費の減につきましては、工事が27年度実施しているものが終了したということで、28年度はその分の減ということでございます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 ということは、中にいらっしゃる入居者の人たちへの何か影響とか、そういうものはないというような評価でよろしいんですか。私は入っている人たちをさらに活動しやすく、そういう体制づくりをしてほしいというふうに思っているんですが、そういう部分での……。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎関井隆人 文化産業観光部副参事 ものづくり工房の運営につきましては、指定管理者として産業振興事業団が担っておりますので、私から答弁させていただきます。  指定管理料につきましては前年とほぼ同額ということでございますが、支援に対しては充実させていただいております。具体的には、事業団に新しく経営支援課が設立されましたので、入居者に対してこれまでは例えば製品開発とかものづくりに関する支援が中心だったんですけれども、入居者が卒業されますとやはり事業者としてやっていかなければなりませんので、経営の部分での勉強ですね、そちらの支援の相談を今年度から実施させていただいているところでございます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 確かにこのセンターでいろいろと習得するなり、起業に向けてスタートするわけで、やはり起業する一番初めの段階というのが非常にいろいろな手続とか、そういうものでやはり起業者の人たちは労力を使うわけで、そういう意味においては開業に当たっての支援は絶対必要なことではないかなと思いますので、ぜひ充実して支援を続けていっていただきたいというふうに思っております。  それと、デザイナーズビレッジの件ですが、片やこちらのデザイナーズビレッジの運営費についてはかなりの増額になっている。これについては、先ほど東京都からの支援があったということでの増額ということでよろしいんでしょうか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 行政需要といたしまして、設備等、特に空調機の関係がもう既に設置して12年経過していると、こういう状況がございますので、それの改修工事費約4,000万円を計上させていただきました。これにつきましても、先ほど申し上げたような東京都の補助金を活用して、その半分が東京都から補助金が入ると、こういう状況でございます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 デザイナーズビレッジについては、私もちょっとびっくりしたんですけれども、日本政策金融公庫の総裁がこちらに訪れて、それで服部区長が出向いていかれて、いろいろとご説明されたというふうに聞いているんですね。恐らく、日本政策金融公庫の総裁がわざわざ来ていただけるということは、かなり今までの評価、そういうものがやはり認められたことではないかなというふうに思うんですが、そのときいろいろと区長初め所管などもディスカッションとかされたのではないかなと思うんですが、その辺は所管では、具体的な指示とかアドバイスとか、そんなようなものはいただいているんでしょうか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 日本政策金融公庫の総裁が、ことしの1月20日にお越しになりました。そのときに、日本政策金融公庫の、具体的な融資制度で今、非常に力を入れているのがまさに創業支援であるというふうに伺いました。まさにその創業支援を応援する施設であるデザイナーズビレッジ、本来であれば地方都市を回っていただいているものを、今回は特に台東区を視察したいということで来られまして、そこでは創業支援に係る部分の具体的な連携について、情報交換させていただいた次第でございます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 ぜひ、創業支援ということをやはりこのデザイナーズビレッジなり、産業研修センターでやっているわけなので、非常に力強い後押しが私は期待されるのではないかなというふうに思っております。  そのような中で、直接総裁とお会いされた区長から何か、そのときのご様子が何かあれば、ご披瀝をいただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○委員長 区長。 ◎服部征夫 区長 どうもご質問ありがとうございます。  今、答弁させていただいたように、ことしの1月に日本政策金融公庫の細川総裁が視察に見えるということで、通常、公庫の総裁ですから県単位での視察はあるんですけれども、一自治体に見えるというのは私も大変ありがたく思ったわけですが、それはやはり今までデザイナーズビレッジを中心として、ものまちもそうですけれども、そうした地域の方が一生懸命頑張って、クリエーターの方が創作活動にもかかわっている、また、区の担当もそれはしっかりと台東区の職員、また産業振興事業団の職員もそれをサポートして今までやってきたことが大変注目をされ、日本政策金融公庫の総裁が非常に関心を示して、どのようなことをやっているんだろうかということで視察に見えていただきました。  その際、鈴木村長とも意見交換をさせていただいて、鈴木村長もデザイナーズビレッジの今までの活動ですとか、あるいは卒業生が今こうしていますよとか、そんな話を本当によくされ、聞いていただいて、現場をずっと私もご案内させていただいたんですが、若手クリエーター、特に女性が多いんです、現在。多くの方がもう本当に一生懸命自分のすぐれた作品を製作されているんですね。  いずれ創業をするという創業支援、これは台東区も先般ゼロ金利の創業支援の融資対策も、これを打ち出してはいるわけでありますけれども、また国も日本政策金融公庫でさらにバックアップしていただけるような仕組みが、これは創業と、もちろん国内外の販路開拓も含めながら、区と都と国がしっかりと、これからまた連携してやっていくことが、私はこの中小企業の振興にもつながっていくことだと、そのように考えておりまして、今回のこの総裁の視察ということを機に、さらに職員の大変励みになっておりますので、一生懸命これから取り組ませていただきたいと、そのように思っております。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 突然のご指名、申しわけございません。やはりこれだけ日本政策金融公庫の総裁が来ていただいて、区長みずからが案内していただくということは本当に台東区の誇りでもありますし、中小企業の支援、若手の創業支援、これからも大いに進めていっていただきたい。そうすればやはり、区長が目指す産業政策の強化というんですか、5つの柱の中のそういうものがやはり進んでいきますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それで、そういいながらも施設の入居の応募が非常に多いわけですよね。なかなか入れなくて、困っているといったらおかしいんですけれども、そういう意味においてはまだ施設が多少あいているスペースもあると思うんですけれども、その辺の有効活用を今後やはり早急に進めていっていただきたいというふうに思っているんですけれども、新年度に向けてのそういうことに関しての取り組みはいかがでしょうか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 委員ご指摘のとおり、3階施設については約3分の2ほどまだあいています。また、それを活用するに当たっては、設備面等も含めて一定の改修をしなければ入居はできないと、このような状況でもございます。なるべく早くにということではございますが、来年の策定を予定しております産業振興計画の中で具体的なスケジュールについては示していきたいというふうに思っております。 ◆河野純之佐 委員 ぜひよろしくお願いします。 ○委員長 石塚委員。 ◆石塚猛 委員 275ページの中小企業融資についてお尋ねしたいんですけれども、中小企業融資の利子及び信用保証、これが補助の減少となっている。もちろんマイナス金利時代ですからそうでしょうけれども、これらを踏まえて中小企業の現状をどのように捉えているのかということを、ちょっと所管課長からお伺いしたい。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 委員ご指摘のとおり、利子及び信用保証料補助については、約1億9,000万円減額という状況でございます。その要因といたしましては、幾つかあろうかと思いますが、一つは個人消費の伸び悩みと、区内中小企業の景況は依然として厳しい経営環境にあるといったようなこと。それからもう一つは、条件変更等の実行件数が今もって1,000件程度前後という高い水準で推移して厳しい景況が続く中、事業者の借り入れ体力というものが弱い状態が続いているのではなかろうかと。また、3つ目はリーマンショック及び東日本大震災の際に、特別緊急融資ということで実施させていただきましたが、その返済が進みまして、貸付残高が減少していると、こういったようなさまざまな要因によるものというふうに考えているところでございます。  したがいまして、区内中小企業の景況については、我々も非常に大変厳しい状況にあるということを認識してございます。 ○委員長 石塚委員。 ◆石塚猛 委員 その認識は非常に正しいと思うんですよね。今、服部区長がこの産業振興に力を入れているというのは、今回の予算でも読み取れますよね。そんな意味で、やはり現状の中小企業とまた台東区内の中小企業者が決して上向きのような状況ではないということもつかみながら、ここに力を入れていきたいというような、ここは台東区政として正しいと思っております。  そういう意味で、ただちょっと心配なのは、新たな融資がふえていないということも聞いているんですが、その辺の要因はわかりますかね。もしあったら。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 一番の要因は、中小企業の経営体力がやはり弱まっていると、こういったような実態があるんだろうというふうに推測しているところでございます。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 所管の委員長なものですから、ほとんどの中身については把握しているつもりですが、最近ちょっととんとご無沙汰なものを発見してしまいまして、175ページの8の2番ですね。           (「275ページ」と呼ぶ者あり) ◆青柳雅之 委員 275ページ。台東区、荒川区、足立区、墨田区、葛飾区プロジェクト、略してTASKプロジェクト。これは、今のイーストサイド、東京の東エリアが非常にものづくりで注目を浴びるというものの、ある意味その先駆けをつくったようなそのような取り組みで、一時期は非常に取り上げられていたし、台東区としても深くかかわっていたと思うんですが、最近どうもちょっと情報発信されるのを見ると、葛飾区さんとかどちらだったかな、ほかの区なんかはよく見るんですが、これ当番か何かで順番で回しているんでしたか。それで台東区としての取り組みは最近やっていないんでしたか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 TASKプロジェクトについては、平成17年度からスタートをしている事業で、当初は4区でスタートをさせていただきました。後に足立区が加わって、現在5区で分担金方式で各区200万円ずつ、総事業費1,000万円をさまざまな事業で活用しています。  台東区は、当初からずっとこのTASK委員会の事務局を務めさせていただいてございます。このTASKで行っている事業を若干申し上げますと、交流会、そしてまた工場見学会、それから展示販売会、そしてまたものづくり大賞といったようなところで、4つの事業を柱として事業実施をしているということでございます。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 例えばものづくり大賞というのは、最近やっていないんですか。ある意味は、委員会等にも報告ないですし、それで私、何かの新聞の記事で見たのか、何かほかの区ではやっているんですけれども、台東区の事業者はかかわっていなかったのかな、あれ。どうでしたか。 ○委員長 産業振興課長。 ◎菅谷健治 産業振興課長 ものづくり大賞につきましても、台東区からは2社ほど入ってございます。 ◆青柳雅之 委員 そうでしたか。わかりました。ちょっと一時期は非常に勢いがあったし、期待もあったんですけれども、委員会にほとんど報告がないのを見ると、どうもこの点がどうなのかなというのはあるんですが、ある意味この東エリアのものづくりの地区が連携してやっていると、さらには台東区が事務局の役割を持って中心的にやっているということですので、やはりネットワークというのも大事な部分かなと思いますので、今後ともやっていただきたい。 ○委員長 以上をもって、本款についての審議を終了させていただきます。  本款について仮決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、本款については、仮決定いたしました。  理事者が席を交代いたしますので、少々お待ちください。           (理事者、席を交代) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第7款、土木費については、項ごとに審議いたします。  第1項、土木管理費について、ご審議願います。  鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 279ページ、土木管理、8の自動車等駐車場運営です。(2)の上野地下駐車場、これずっと追いかけております。1台1億円と言われている建設費のイニシャルコスト、これは本当に大きな問題で、これは負の遺産にならないようにするように、どのように考えているのか、ちょっとお伺いいたします。  一つ目は、今の上野地下駐車場の稼働率を教えてください。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 平成26年度は14.7%の稼働率で、平成25年度に比較しますと1.4ポイントの増、今年度末の見込みでございますけれども、15、16%程度を見込んでいる状況でございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 16%。 ◎石川洋二 交通対策課長 16%です。 ◆鈴木昇 委員 16%。はい。今の機械式駐車場、上野は機械式駐車場と伺っていますので、年間の保守にかかる費用というのは、どのぐらいでしょうか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 こちらの機械式駐車場につきましては、建設当初に約15年間でまず保守メンテナンスを行うということを計画してございます。その中で、来年度につきましては約5,000万円ということの計上をしてございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 機械式駐車場というのは、マンションにもついていますけれども、やはり10年かかるとモーターとかチェーンとかいろいろな部分が交換、交換というのが出てくるので、これ負担、本当にランニングコストとしては大きいなというふうに思っています。  最後になりますけれども、ずっとこちらが求めていた中央通り浅草方面から右に入れるというのは主張してきましたけれども、今、進展とか進捗はどうでしょうか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 こちらの右折入庫につきましては、これまでもご答弁させていただきましたとおり、上野警察署ともこれまでも協議させていただいておりますが、日中につきましてはやはり対向車が途切れることがないということで、大変危険であるということと、また、右折待機時に後続車両が渋滞を起こすということから、右折入場は望ましくないという回答をいただいているところでございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 確かにあそこの車の量はかなり多いので簡単ではないとは思いますけれども、今後の、負の遺産にならないためのランニングコストも含めた課題というのは、どのようにお考えでしょうか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 我々としましては、年間コスト約15年で約3億5,000万円とは計上していますけれども、15年でトータルしますと約2億円の増、プラスというふうに見込んでおりますので、負の遺産というところでは考えておりません。  それとあと、開業以降これまで、若干ながら微増というところではありますけれども、今後も平日においてまだやはり土日に比べて稼働率が低いというところもございますので、周辺店舗の回数券の販売や、あるいは今後定期利用、これも平日についてはまだ低い数字を示しておりますので、そこを推進していきたいというふうに考えてございます。 ○委員長 冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 駐車場関連で、雷門は何とか上野と違って26年度の決算で約9,000万円収入が多い、ことしの予算でも約8,000万円収入が多いという結果でよかったと思いつつあるんですが、うちの会派として、省エネ対策を進めておりますが、ここの駐車場について、省エネで気を使っていただいているんでしょうけれど、電灯を間引いて点灯しているという省エネの方法をとってられますが、やはりこの辺はしっかりと計画を持って、機種の変更等々を進めていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 電気料金につきましては、今、委員ご指摘のとおり1本ずつ間引いてやっているところ、ただ、やはり照度がそれで落ちるという観点から、私も前任が施設課におりましたので、そういうところは関心を持っておりますので、この1年間、施設を見せていただきながら、今後どのようにできるのかというのは来年度ぐらいにはご提案できるように進めていきたいと考えております。 ◆冨永龍司 委員 よろしくお願いします。 ○委員長 水島委員。 ◆水島道徳 委員 279ページの7番、タウンサイクルについて、ちょっとお伺いします。  タウンサイクルの関係は、夜間、今度時間を延長して夜も借りて使えるようになり利便性を高めたということで、私も評価するところでございます。うちの会派では、いろいろと自転車対策について造詣が深い方もいらっしゃいますので、いろいろと私も初当選したころは自転車の社会実験をきっといち早く、台東区の中、一番初めの社会実験はきっと自転車だったと思います。本当に大変苦労しながら、理事者の皆さんもさまざまなアイデア、そして国土交通省の方々と連携しながら、いろいろと実験を重ねてやってきたわけです。  また今、オリンピック・パラリンピックに向けて都心3区ということで、うちは4区には入れなかったんですけれども、そういう自転車のこともやっているようですが、なかなか費用とコスト、さまざまなものがかかって、自転車が本当に利便性が高くて、ドア・ツー・ドアで利用するということが大変重要だということがあるんですけれども、それがなかなか進まないと思います。そこでちょっとお聞きしたいのは、今後やはりそういう自転車を使いやすくするためには何が一番大事なのかなと思うんですけれども、私は今、IOTですか、そういうITを使った自転車の管理方法、それが確立をしていくと、大分その自転車の管理の仕方で自由度が増してくるのではないかなと思うんですけれども、その点につきましてお考えがありましたらお聞かせをいただきたい。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 お答えさせていただきます。自転車につきましては、やはりこれまでもいろいろご答弁させていただいたとおり、今、中央区、江東区、千代田区、港区の4区でシェアサイクルの実験ということでさせていただいております。  これまでも委員の方々から、要は自転車をシェアするというような形の中で、ある程度、自分で持たない環境が必要なのではないかというところをご指摘されてきたかと思っております。それに伴って社会実験も行ってきたというところです。  ただ、やはり区として今課題とすれば、確かに自転車を持たないシェアサイクルを進めていくというのも重要ではありますけれども、やはりそのものをどこへ置くのか、やはり台東区独自の、ほかの今行っている4区にない課題というのがございますので、そこを見据えながら管理をどうするのかというところを今、検討させていただいているという状況でございます。 ○委員長 水島委員。
    ◆水島道徳 委員 その4区の課題も、私もちょっとお聞きすることによると、やはり自転車を移動したときにもとの場所に戻さなくてはいけないという、自転車を移動させるという作業がやはり費用が高くなってしまう、そうするとコストが高くなることによって、そういうメリットが少なくなってしまうという現状がやはりあるのかなというふうに思います。  そういう面では、自転車ポートはたくさんやはりふえること。それは、管理するのにやはり費用が、利用料金が発生するわけですから、その部分で大がかりなポートというのはなかなか難しいのかなと。そういう面では先ほど言ったIOTのシステム、IC、GPSとか、そういうものはもう少しすると、もう大分簡単に、それこそビッグデータとかそういうのも今後いろいろ流用しながら管理ができてくるんだと思うんですよね。  そういう面では私は希望的なものでは、やはりうちの近くのバス停の前のマンションの下あたりにそういうポートがあって、やはりバスが行ってしまった後に、その後15分やはり遅刻していけないからというんで、そのときに乗って浅草駅まで行けると。逆に、夜なんかは帰ってきてそこで終えると、もうそこで完結するような、そういう仕組みみたいなものがきちんと確立できれば、ドア・ツー・ドアの中でシェアする自転車というものが一つ確立できるのかなと思います。そういう点についてはどうでしょうか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 シェアサイクルにつきましては、やはり放置自転車対策の一環としての手段としても考えられております。  ただ、やはり今、委員ご指摘のとおり、ポートが目の前にあれば確かにいいという反面、回転率がやはり4回から5回回らないとなかなか事業性が合わないという実態もございますので、そこも踏まえて今後検討していきたいと考えます。 ○委員長 いいですか。 ◆水島道徳 委員 終わります。 ○委員長 君塚副委員長。 ◆君塚裕史 副委員長 すみません、2点ほど質問させていただきます。  まず初めに、279ページの4番目、自転車走行空間整備についてお伺いします。ここはちょっと大事なところなので。  ここの、一番初めにちょっと質問ですけれど、まず初めに、道路と街路の違いについてちょっとお答えいただけますかね。 ○委員長 土木課長。 ◎齋藤洋 土木課長 道路は道路網の整備により交通の発達に寄与し、公共の福祉を増進することを目的としております。一方で、街路は多種多様な役割を持つ都市の中の道路として、市街地の街区を構成し、沿道の市街化を誘導する機能を持ち、都市基盤としてのまちづくりを支えるものでございます。同じように扱われることもありますが、違いといえば、道路は交通機能、街路はまちづくりを重視した考え方によるものであると認識しているところでございます。 ○委員長 君塚副委員長。 ◆君塚裕史 副委員長 その中で、今、まちづくりの中の一つとして、台東区は商業地域ですよね。その中でこの沿道サービス、今も出ましたけれど沿道関係についての沿道サービスについては、どのようにお考えになっているかちょっとお答え願いたいんですけれど。 ○委員長 都市計画課長。 ◎望月昇 都市計画課長 今、副委員長、沿道サービスというふうにおっしゃられたんですけれども、沿道の土地の使い方という解釈でお答えしてよろしいですか。 ◆君塚裕史 副委員長 要するに道路上、まあそれでもいいです。 ◎望月昇 都市計画課長 やはり街路によってその道路の町がどのようにあるべきかというのは、いわゆる都市計画でいいますと、土地利用という言葉であらわされると思います。その道路の利用状況によってその沿道の町をどうしていくかというのが、やはりその都市計画にかかわりますので、来年度作業予定の都市計画マスタープランの策定の中でそういったことも踏まえて、まちづくりの中で考えていきたいということで考えてございます。 ○委員長 君塚副委員長。 ◆君塚裕史 副委員長 やはりこの道路の中に自転車道を簡単につくるというお話で、この委員会でもかなりやっていて、うちの青柳委員からもかなりいろいろ質問されたのを私も傍聴していまして、その中で、沿道サービス、特にその家の前の駐車についてはなかなか難しい問題があるんで、ここは特に慎重にやっていただきたい。と申すのは、やはりこれ以外にも例えばマウンドアップという歩行者と自転車両方が通行をどける、要するに歩道が2メートル以上あれば、自転車のハンドルが50センチとかとあれば、その根拠があれば自転車道つくれるんです。  ただ問題は、それだけでは簡単にできる話ではないんで、もちろん街路樹の問題とか、今これから区長が提案する花の心プロジェクトとか、いろいろな問題について、そのものについては今のマウンドアップはいいのかどうかという問題もあります。  ただ一番の問題は、やはりその沿道サービス、特に商業地域なもので、ここのところについては、ぜひ台東区のこの地域柄、お商売やっている方がいっぱいいらっしゃいますんで、そこは慎重に考えながらこの道路の整備をしていただきたいというのを、これを強く要望しておきます。 ○委員長 要望です。 ◆君塚裕史 副委員長 はい。  もう1点目。次のページの280ページ、12番、道路監察。ここの、屋外広告物指導取締等ということについてお伺いしたいんですけれど、これは道路管理課でやられているんですよね。いいんですか、それで。 ○委員長 道路管理課長。 ◎飯田俊行 道路管理課長 そのとおりでございます。 ○委員長 君塚副委員長。 ◆君塚裕史 副委員長 この中に、建築の専門家という方はいらっしゃるんですか。 ○委員長 道路管理課長。 ◎飯田俊行 道路管理課長 道路管理課に建築の専門家はおりません。 ○委員長 君塚副委員長。 ◆君塚裕史 副委員長 実は、道路を占用している看板は道路管理課でできますよね。でも、敷地内の中にある建物についている屋外看板、広告について、やはりそこが指導するとか、要するに落下したときの、落ちてきたときの責任問題などいろいろありますよね。その辺についてはどのような形で処理というか、対処しているんですかね。 ○委員長 道路管理課長。 ◎飯田俊行 道路管理課長 まず、屋外広告物についてでございますが、法律及び条例で、その屋外広告物を設置する方のそういった落下防止ですとか、そういったことの管理が義務づけられてございます。また、ある大きさの看板以上になりますと、その看板について管理をする屋外広告物管理者というのを設置する方が設けなければいけないというふうに、その看板を設置する人の義務というものは非常にまず強くうたっているところでございます。  そんな状況の中で、区といたしましては、道路管理課の監察の担当の職員及び景観指導員によりまして巡回パトロールをしておりまして、その際、危険なもの等を発見した場合には注意していくというようなことでございますが、先ほど副委員長おっしゃったように、建築の専門家はおりませんので、もしそういった場合には今現在でも必要に応じて、建築課の職員と連携をしながら作業を進めているところではございます。 ○委員長 君塚副委員長。 ◆君塚裕史 副委員長 特に今そういうお言葉があったので、建築課の方々とよく連携して、やはりここの部分で、ここに指導というふうに入っていますので、そのときに指導できるときにやはりその専門家がいないと、いろいろトラブルになったりするといけないので、よくそこは連携をとってしっかりやっていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◆和泉浩司 委員 関連。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 これ、伺いますけれども、これ道路上に、例えばガードレールに結んだのぼり旗とか、不法に出した不動産情報とか、この辺で近くで見るとそこにいっぱいあるような、ああいったものと理解でいいんですか。 ○委員長 道路管理課長。 ◎飯田俊行 道路管理課長 そういったものも含まれます。道路法上で道路占用として不法に扱われる当然ものもございますし、屋外広告物の条例においても、要するにダブルで両方とも違法になります。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 これ、教えていただきたいんですけれど、管理者が監察するんですよね。だから、例えば区だったら区道やるんですよね。都道だったら東京都がやる、国道だったら国がやるという理解でいいですか。 ○委員長 道路管理課長。 ◎飯田俊行 道路管理課長 今申し上げたとおり、道路法の違反につきましては、委員おっしゃるとおり、区道は区道上の違反物、都道は都の職員の取り締まりということになるんですが、屋外広告物の条例につきましては、台東区内全てが台東区の担当というふうに思っていただいて結構なので、例えば国道上にそういった違法物がある場合には、道路法上的には国道の管理、違法の取り締まりになるんですが、屋外広告物として見た場合は台東区で違法ということになります。ですから、具体的には例えば国道上にそういったものがあるときには、国道事務所と台東区で連絡をとって一緒に警告に行くとかいうような形をとらせていただいております。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 そうであって、国道でも都道でも区道でも、どこでもしっかりできるというんだったら、このようなお膝元にあんなに看板出させるとか、あのガードレールに結んでいないから許さなくてはいけないとか、あれは置いたものですと言っているのは、下にあの水の入ったおもりに差しているだけで、もう車椅子にも邪魔になったり、そのような話もありますから、全部それができるんだとしたら台東区で頑張ってやってください。  あと、それから、田原小学校の通用門の裏口といいますか、南側の口、ありますね、非常口。あそこの近所に住まわれている方からこの前もお話があったんですが、隣にある業種の方が引っ越してこられて、浅草通りシンボルロードというのに、常にのぼりをガードレールに結んでいると。あれは安全性の面でも大変よくないし、何とかならんのか和泉というふうに、その方からも言われたんですけれども、あれで何かで伺ったとき、あれ都道だからとかいう話が1回ちらっと聞こえてきたんです。今の話でいえば、台東区が取り締まれるという判断でいいですね。 ○委員長 道路管理課長。 ◎飯田俊行 道路管理課長 屋外広告物の観点からいえば、台東区が取り締まれると考えます。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 個別事案に一々対応していただく話ではないんですが、そういう区民の方の要望もありますし、せっかくシンボルロードという、あの、台東区でスカイツリーまできれいに見えるというあの道路ですから特に、特に、特にしっかりやっていただきたいと要望しておきますので、よろしくお願いしますよ、本当に。 ○委員長 阿部委員。手短に。 ◆阿部光利 委員 はい、わかりました。279ページの3、自転車安全利用促進についてお尋ねいたします。  TSマークについてお尋ねするんですが、本年度の実績と、28年度の算定の根拠を教えてください。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 TSマークの今年度の実績でございまして、これは27年10月1日から、恐れ入ります、28年2月25日現在でお答えさせていただきます、935件でございます。  28年度の予算の根拠でございますけれども、2,600台の内訳につきましては、新規を400台、既存のものの整備及び保険については2,200台というふうに計算してございます。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 自転車行政に非常に力を入れている兵庫県で、全国初となる条例が制定されました。これは、自転車利用者に損害賠償保険の加入を義務づけるものでありますが、自転車を利用する全ての人が対象になっていると。未成年者の場合は保護者が、仕事で使う場合は企業が加入を義務づけられているというものでありますね。販売店やレンタル店には、購入者や利用者に加入の有無を確認するよう義務づけていると。未加入なら加入を促すように求める。罰則規定がないんですけれどね。  もちろんこれは台東区としてもこの条例というものは捉えていると思うんですが、この兵庫県条例をどのように捉え、そして今回のTSマークにどのように反映させているのかというのを、その辺をお尋ねします。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 台東区においても昨年、台東区の東京都台東区自転車安全利用促進条例を定めてございます。その際、兵庫県の場合は保険をある程度重視して、そういう形の中で、条例の中でも盛り込み、事業として保険もつくってきたというところがございます。台東区の場合については、確かに保険も重要ではあると考えておりますけれども、やはり何かある前の自転車の整備というところ、安全な自転車に乗っていただきたいというところも台東区としては重要であると考えておりますので、その商品としましては既存商品のTSマークがございましたので、そちらについて100%助成、限度2,000円ではございますけれども、そういう形の中で台東区は実施しているというところでございます。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 わかりました。この兵庫県条例というのは全国初というような売り込みもあったんで、大々的に報道をされたんですけれども、どうも今話を聞くと、兵庫県に関しては保険だけだけれども、台東区は自転車の整備というところにも助成していますよということですんで、かなり充実させているという感じはするんですが、いかんせん、その取得助成も含めて次年度2,600件にとどまっていると。これはより一層の周知というものが必要であるというふうに感じたのですが、この辺の捉え方はどのようにお感じになりますか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 こちらのTSマークを導入に当たりましては、正直、それまで半額助成という自治体は何自治体かはございまして、その中で余り伸びていなかったというところをつかんでおりました。これは導入するに当たり、全額助成でどこまでいくのかというところではちょっと不安もあったんですが、現にふたをあけてみると予想以上の利用者があったというところで、今年度の利用実績に踏まえてプラス目標値を定めさせていただいた中でこの数字を定めたものでございます。  先ほど言った周知の方法につきましては、これまでは広報たいとうあるいはホームページで周知をし、それに加えて、自転車店にパンク修理あるいは何かの修理をしていただきたいといったときに、台東区でこういう事業を始めたからどうだいというふうな一言をかけていただくようには、今、進めているところではございます。 ○委員長 阿部委員。 ◆阿部光利 委員 ありがとうございました。  保険でもお尋ねしたんですけれど、保険は、今1万5,000人が加入しているという話がありました。大体、目標値として2,600台というのかな、件というのかな、それを頑張っているという話でございますので、この辺、自転車専用道路なども今整備されてきているわけですし、そうすると事故も多くなってしまうのではないかなという懸念もありますので、ますます充実していただきたいなというふうに思います。ありがとうございます。 ○委員長 以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第2項、道路橋りょう費について、ご審議願います。  冨永委員。 ◆冨永龍司 委員 286ページの3番、省電力型街路灯整備についてです。  先ほども省エネについて話させていただきましたし、これ決算特別委員会のときに、本当に街路灯に関しては基数も多いので計画的に、そして、なるべく早目に進めてほしいというお話をさせていただき、今年度に関しては前年の2.5倍の基数、そして計画的にということで行政計画にしていただきました。この施策に対しては、本当にありがたいと思っておりますので、今後も前向きにどんどん進めていただきたいと要望して、ちょっとあわせて、この後公園があるんで、そこで公園の街路灯についてもぜひ前向きに進めていただきたいと要望だけしておきます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 283ページ、道路維持に関する、これ予算の全般というところですけれども、先ほどの項でも道路の話が出ましたけれども、やはり道路は日常的に使う私たち区民も含めて、観光客である人たちも使う大切なところだと思っております。本当に今、バリアフリー化であったり、いろいろな事業に取り組まなくてはいけない、またあと、くぼみができてしまったとか、水たまりがひどいんだけれどと、昨年もありましたけれども部分陥没しましたなどと緊急整備をしなくてはいけないという状況があるというふうに、私は感じております。  この予算全体のところですけれども、今、夜間とか休日とか時間帯は、区の土木事務所の方ではない会社の方に業務委託をしていると思うんですけれども、今、工事材料費というんですかね、鉄筋物も含めてかなり高騰しているとテレビ、ニュースも含めて伺っています。また人件費などもすごく上がってきているのではないかというふうに思うんですけれども、今回のこの全体的な予算のところで聞くんですが、この予算額で本当に足りるのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○委員長 土木課長。 ◎齋藤洋 土木課長 道路の工事に関することですけれども、今委員おっしゃったように、緊急的な対応をするものとかにつきましては道路維持でやるんですが、その他計画的にやる工事の中では道路維持の一部、それから道路の舗装改良、それからバリアフリー化を伴う工事につきましては、安全・安心な道づくりということで3つの事業を中心に道路を維持管理しております。委員がおっしゃるように、労務単価の増加とかいろいろお金もかかってくるんですが、来年度の予算につきましても必要なところをお願いしているところでございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 と言うのは、本当に私も住民の方から相談があって、5センチぐらい道路が隆起しているところがあるから、ちょっと早くに直してなどという相談を受けて、対応させていただいているんですけれども、本当に区が迅速にやっていただいている分、この費用というのはいろいろな面で足りなくならないようにしていただきたいというところを要望として、そこだけは伝えさせていただきます。  もう1点、街路灯ですけれども、286ページ、道の街路灯についてはLED化を進めたり、別のものに切りかえていくというのは伺っていますので、進めていただきたいんですけれども、私道等防犯灯、商店街灯の維持というところでお伺います。  谷中地域は私道が大変多くある地域でございます。区内にまたいろいろなところに防犯灯があるのは私も知っております。これも住民の方から話があったことですけれども、ランプが切れていたというのを区の担当のところに連絡をした場合には、どのように対処をとられているのでしょうか。 ○委員長 土木課長。 ◎齋藤洋 土木課長 私道防犯灯の場合は、町会で管理されているものがほとんどでございまして、基本的には町会長にご連絡されるようにということでお話をさせていただきますが、町会長さんの連絡先がわからない場合には、個人情報の観点もありますので、私どもがかわりにご連絡をさせていただきます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 今、ほかのところでいえば、郡山とか別府とかでは、私道だけではございませんけれども、電気が切れているというのを行政に連絡する、電話するだけではなくて、例えばメールや、写メールを受け取っているということも伺っていますので、ぜひ、住民からのそういう連絡相談という点に関しては、一度受けとめていただくことをお願いするのと、そういう新たなる連絡手段というのに着手する、考えていくというのもお願いしていきたいと要望として伝えておきます。 ○委員長 以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第3項、河川費について、ご審議願います。           (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。
    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第4項、公園費について、ご審議願います。  望月委員。 ◆望月元美 委員 291ページの2番、公園・児童遊園の中の(3)、公遊園巡回警備についてお聞きします。  こちらは、公園に対しての安全対策の強化ということでもあると思うんですが、実際に巡回警備にはどのような体制で行われているのか教えていただけますでしょうか。 ○委員長 公園課長。 ◎依田幾雄 公園課長 公遊園巡回警備でございますが、不適切な利用者の抑止、指導、またトイレですとか遊具等の公園施設のふぐあいの発見により、区民の皆様が安全安心にご利用できるように巡回警備を目的に行っております。  体制につきましては365日24時間、1日6回、自転車により原則1班複数体制で34の公遊園と、それから危機管理課より委任を受けた2つの防災広場、根岸の里と谷中、初音の森でございますけれども、そこを巡回警備しているところでございます。 ○委員長 望月委員。 ◆望月元美 委員 もうその365日、1年間ですね、こういう形で巡回していただくというのは並大抵のことではないので、4時間置きにこういう形で見ていただくのは大変ありがたいと思っております。  そして、この安全対策に対してもかなり詰めていただいていると思っておりますが、ただ、やはりもう公園となりますと、多くの方たちが利用されるところでもございますので、そういう巡回していただく中で、その安全面についてはまだ課題があればまた教えてください。 ○委員長 公園課長。 ◎依田幾雄 公園課長 有人による巡回警備でございますが、これは未然に不適切利用を抑止できる効果ですとか、直接ご本人にお会いして、注意を促して不適切利用を中止させることができます。ただ、現体制で今、委員おっしゃったように、おおむねは4時間に1回の見回りになりますので、そのすき間がございますけれども、その間に不適切な利用をされた場合には、区民の皆様等から情報をいただいているところでございますが、現場に駆けつけてもフォローができないですとか、あるいは後追いになるという場合は現実にはございます。ただ、そのような場合には、該当公園の警備回数をふやすなど重点的な警備に当たるような対応をして、安全安心に努めているところでございます。 ○委員長 望月委員。 ◆望月元美 委員 こういう形で、かなり見やっていただくこの安全安心の公園づくりということになると思いますが、やはり皆さんが集う公園でありますので、そういう充実の面ではまた一層必要だと思いますので、その点については総括質問でさせていただきます。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 291ページの公園・児童遊園、同じところですね。これは児童遊園というのは名称変更が可能なのか、名称変更というよりは児童遊園ではなくすることというのは可能なのかどうか、教えてください。 ○委員長 公園課長。 ◎依田幾雄 公園課長 名前というか、児童公園を、今条例にございますけれども、そこから削除することは、都市公園と違いまして、どこかに代替地を求めなくてはいけないという、そういうのはございませんが、事務的にはそこから取り除くことは、理由が必要だと思いますけれども、それは可能でございます。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 もう皆さんご推察のとおり、台東区役所のお隣の広徳児童遊園ですけれども、児童遊園と名のつくところに喫煙所が、正式なものが設置された以上、明らかに児童遊園ではないと思うんですね。台東区の条例で定められた児童遊園であるとはいえ、それでも条例の中には児童等の健全な発達と体位の向上に寄与することを目的とするというふうにうたわれているので、明らかにそれはさすがにもう受動喫煙の観点からも違うでしょうというところがあります。  今回この条例の改正案がかかったので、これ、名前が変わるというか、なくなるのかな、児童というのは消えるのかなと思って期待していたら、残念ながらそういった条例変更ではなかったので、非常に残念だったんですけれども、今後ぜひ早急にそれは変えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○委員長 公園課長。 ◎依田幾雄 公園課長 今回条例は占用料の改定で出させていただいたところでございますけれども、ご存じのように、ぐるーりめぐりんの運行を1月末から行っておりますが、昨年12月より一部改良工事を行って、乗降客の皆様の受動喫煙防止対策を環境課と連携して整備いたしたところでございます。禁煙スペースも整備いたしてございます。委員ご指摘の件につきましては、今後公園の利用状況を見させていただくとともに、場所の管理ですとか、あるいはちょっと細かいところ、いろいろ印刷物の話とか、これは細か過ぎると思うんですけれども、あるいは財産管理の問題ですとか、いろいろ出てきますので、関係各課とよく協議をしながら、また、地元の町会の皆様のご意見を伺いながら、検討してまいります。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 ぜひそれは広徳広場とかでも構いませんので、児童とつくのに、それはさすがにというのは多分ここにいる皆さん思われるとは思いますので、ぜひそれは早目に、むしろできた時点で変えていただけたらということで、よろしくお願いします。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 ここに記載はないんですが、リバーサイドギャラリーについてちょっと伺います。  事前にちょっと課長からメモをいただいたんですけれど、平成7年4月に開設されて、長さが約116メーターと、幅約7メーター、高さ約2.5メーターということで、利用状況として、この27年度は、12月31日現在で154日使われているという。主な利用事例として、台東区美術展、ものづくり工房とか、隅田川花火大会、あと、民間催事として絵画展とか書道展とかいう形で今利用されているというふうに伺いました。私も何度かこの展覧会等、ちょっと行く機会があります。そのとき、ある文化団体から、やはり備品等がそろっていれば平素の全て利用したいと。利用状況が、大体その半分ぐらいだというのはお聞きしまして、備品等が本当そろっていれば、全部飾りたいんだというようなちょっと形のお話等を伺っているんですが、こういった件についてのお話とか、課長のところにありますか。それとも、また、こういった件についてはどのように対応とかは考えてくださいますか。 ○委員長 公園課長。 ◎依田幾雄 公園課長 確かに委員ご指摘のとおり、あそこは長さが大変、116メートルございますので、長うございます。利用実態を見ますと、ギャラリー全面を使用するというのは台東区美術展ですとか、エーラウンドとか、そう限られておりますけれども、中には半分展示会場にして、半分をバックヤードとして、工夫をされて使っている例もございますけれども、そのような状況でございます。現在、備品類でございますが、スタンドパネル、1面、2面も合わせて49台、それからスポットライト50基、それからテーブル12本、パイプ椅子60脚をご用意させていただいております。もちろん貸出料金は取らず、無料でございます。老朽化にあわせまして、備品も、例えば23年から25年にかけては、スタンドパネルを15台ほど、毎年5台ずつ購入させていただいたところでございます。現在そういった備品類については、ご利用の皆様からお話を直接は受けてございませんけれども、備品類の充実については、委員ご提案がございましたが、備品の老朽度を調査したり、また、こちらから利用者の皆様のご意見も伺いながら、検討してまいりたいというふうに思います。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 ありがとうございます。  もともとこの施設というのは、都市公園法でいう地下園路に位置づけられているということですけれど、そもそも何で地下にギャラリーがというのがね。それで、ちょっと私もそこのところを、たまたま昨日、経緯を知る方にお話を伺いまして、今からかなり前の話になると思うんですが、これが基本的に平成7年に開設されていますので、当時の区議会、うちの会派でいうと持田元議員とか、本当そのころはすごく活発に議論されていたのが水上バスを地下からいわゆる乗降して、その水上バス、ディズニーランドまで何か行くような、そういう議論というか、構想があったというようなお話を伺いました。真意はともかく、その辺の話というのは、ちょっとかなり前の話ですけれど、何かそのような話を伺いました。非常に気宇壮大な構想と言ったらいいんでしょうか、非常にできたらこれはこれほど楽しみなというか、すごいことはないと思うんですけれど、いろいろな意味で、当然こうしたいろいろな議論を通して、最終的にはギャラリーに落ちついたというふうに思うんです。  でも、具体的にこれ、本格的なこれギャラリーとしていくために、国からも補助金とか、恐らく3億幾らでしたか、国からも補助金が落ちているんですが、これは例えば期間として、大改修工事をして、本格的なギャラリーにしようと。例えば本当、ギャラリーか、もしくはそれこそ、これはあくまで夢を語って、そういう形でディズニーランドまで持っていくとか、それはいいですよ、いろいろな考え方はあっていいと思うので、基本的に大改修工事を行うためには、国の縛りというか、3億幾ら、国庫補助金がおりていますけれど、何年ぐらい経緯しないとこれはだめなんですか。 ○委員長 公園課長。 ◎依田幾雄 公園課長 確かに建設費用が38億円余りでありまして、そのうち公園部分は、国庫補助金は公園部分と、あと自転車部分といろいろございますが、3億2,000万円ぐらいございます。この償還期間が、国の補助金が45年間でございますので、建物によってそういった位置づけがございまして、例えば階段だったら15年とか、そういうあれがございます。その間は、もしそういった中身を変える、要はその間は造作を変えてはいけないという、そういう縛りがありますので、もしやるということであれば、東京都ですとか国としっかりお話し合いをして、ご理解をいただきながら、その中でやっていくという手法になるかと思います。 ○委員長 小坂委員。 ◆小坂義久 委員 では、基本的にはもう45年ということでその縛りがあると。でも、これ、期間まで45年といったら平成52年余りですよね、あと24年ありますからね。もう非常に難しいですね。基本的には、だから、そこのところは東京都ともいろいろと交渉の余地はあるということだけ理解して、終わります。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 一つだけ伺います。  29日の産業建設委員会で、花川戸公園の地下に東京地下鉄の変電所の設置ということで報告がありました。占用面積で公園の3分の2を占用するということです。先ほど広徳児童遊園の名称の問題はあれにしても、公園というのは相当厳格にやはり維持管理される必要あると思うんですが、私ちょっとこれを地元の人に聞くと、全く説明がないということですね。この計画を地域にどのように知らせてきたのかということについて、まず、お伺いしたい。 ○委員長 都市計画課長。 ◎望月昇 都市計画課長 先日の産業建設委員会で都市計画課からご報告いたしましたので、私からお答えいたします。  先月の産業建設委員会で報告した後に、地元の浅草小学校のPTAの役員の方々と花川戸1丁目町会の会長さんにご説明したところでございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 これだけ重大な問題ですよ。しかも、昨年の7月には、例の江戸通り沿いに養生場所を確保するということを、東京地下鉄は地元に説明しているんですよ。そうなったときに、台東区は議会に報告した後、説明したということだけれども、率直に言うと、その情報をいつ知ったのかということを本当は詰めたいところだけれども、しかし、今後これ、どのようにしていくつもりなのか、ここについてお伺いしたい。 ○委員長 都市計画課長。 ◎望月昇 都市計画課長 先日のご説明の際にも、1年間、公園が工事のため閉鎖されるということをご説明して、いろいろとご意見をいただいたところでございますけれども、また、その場でも申し上げましたが、今後の工事に際しまして、また、工事後の復旧、どのようにするかということについて、今後地元の方々の声もお聞きしながら、どのようにやっていくかということを対応していきたい。先日の産業建設委員会でも申し上げましたけれど、そういった形で今後対応していきたいというふうに考えてございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 うちの会派は、先に区民のところに行くべきだと思っていますよ。議会報告など後でいいですよ。一番影響を受ける、これは本当に今度の蔵前小学校の問題でもそうだった。大体、蔵前小学校の4回の説明会を区が、区教育委員会が行ったのというのは、全部議会の定例会が終わった後の報告会ですよ。これもそうです。だけれども、一番大事なのは、実際にその影響を受ける区民の声をよく聞いてから、しかるべきときに、それは地元の区議などに聞くのはいいですよ。大事なことですよ。だけれども、しかるべきときに、大体これの方向で合意できそうだなといって議会に報告すればいいではないですか。これ、ちょっとめちゃくちゃだと思いましたよ、今の。だって、東京メトロからは去年の7月にあった。  ところが、区からはこの2月29日。それまで地元が全くこの変電所の問題も、あるいは公園のその後の問題も知らない、PTAも町会も知らない。これというのは、それこそ区民の声を大事にしない行政ではないですか。私、この問題は本当にね。議会に知らせたといったら、議会にも私は一部責任があると思うんですよ。議会の了解を得ましたからといって、大体地域に入っていくんですよ。そうすると、議会が承諾したからというんで、お墨つきで、区民の人たちは逆に議会に不信を持つというのは、私、皆さんだって経験があるのではないですか。私は本当にこれはもっとよく聞いてから進めるべきだし、この花川戸の問題…… ○委員長 秋間委員、これは意見ですので、皆さんそれぞれ思いがありますから、余りそこを突っ込まないでください。 ◆秋間洋 委員 では、最後にしますけれども、この花川戸については、議会が通したからオーケーだというふうにしないで、地元がこれ、本当に了承するまでは絶対に手をつけないでいただきたいと、意見だけ申し上げます。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 お隣にいらっしゃる鈴木昇委員が産業建設委員会の委員として出ていらっしゃいました。あれは、産業建設委員会の中では、いわゆる了承されています。その上で、お隣にいながら、同じ会派の方がその後の予算特別委員会でそういう言い方をされるというのは、行政としてどのように対応したらいいのかというのは、非常に困惑すると思います。さらに言うと、今議会が先に了承した云々という話がありましたが、今までもいわゆる案件自体は了承はしないけれども、説明に入ることはやってくださいよと。その上で、いろいろと議会としても判断しましょうという仕切りをした報告事項というのは幾らでもありました。  ですから、秋間委員も長くやられていますから、そういった事例も十分承知だと思いますから、この短期間で、一方の常任委員会では了承しておいて、そして、この予算特別委員会であたかも議会に先に報告したのが相当区民の不信をあれしたかのような、そういう同じ会派で別の対応をされるというのは、ちょっと余り前例がないんで、非常に戸惑っています。その点については、どういうことなのかというのは、そこの疑問だけ私は提示したいと思います。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 何か不規則発言で、区民目線とか言っているけれど、私らも区民ですし、区民から付託を受けた議員としての立場で、真剣に審議して、報告事項でも認められないものに関しては、聞きおくという、今までにもかつてありました。このようなものでまちへ入って説明できるか、このような事業でこのようなことができるかというのは、やはり議会で真剣に議論をして、私たちは区民の皆さんの代表という自負を持って仕事をしているつもりです。だから、一々、それでは、まちに入って聞いてこい、それが区民目線だと、それがあたかも正しいんだったら、議会全否定して、議会解散してしまって、議会などなくしてしまえばいいんです。一々行政が一つ一つまちに入って、これやっていいですか、こうしましょうかという話で、第60代議長としても認められない発言だと思っています。ここだけは言っておきます。 ○委員長 いいですね。           (「見解の相違です」と呼ぶ者あり) ○委員長 見解の相違ですので。           (「総括質問でやります」と呼ぶ者あり) ○委員長 はい。公園費について。  青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 公園全体の話になるんですが、まず、公園の清掃ですね。これはもう私も朝、日々公園見ているんですが、非常に行き届いた清掃が毎日されているということで、本当に住民の皆さんも含め、私も毎日のように感じているんですが、非常に感謝といいますか、あのお仕事に対しては評価をさせていただきたいと思います。  ただ、その反面、何でそれに気づくかというと、週に1回ですかね、掃除がお休みの日があるんですね。あれがもう本当に汚れているんですよ。特に浅草エリアは土日が非常に汚れる傾向があるんで、逆に言うと、あの掃除の皆さんがお休みのときに、地域なのか、あるいは例えば地域の学校なのか、何かしら、たまにはまちの方が出ていって、ああいった清掃を一緒になってやるような何か仕組みがつくれたらいいななどというふうに思っています。  公園全体に、ここのところ、幾つか課題といいますか、提言があった中でいくと、まずは、キャッチボールとかサッカーボールのスポーツの問題、あとは、これはテレビや何かでも出たんですが、夏の期間の花火ですね。いわゆる手持ちの花火なども今街角でやる場所がなくて、公園でも禁止されていると。23区の中でも幾つかの区は花火はいいよというふうに言っている区があって、その辺の部分が、これはどうなったのか。  あとは、うちの会派、本目委員からもありましたプレーパークですね。これは私もこの間、代々木公園の横にある常設のプレーパークを見てきました。西日暮里のところにもあります。区内でも期間を限定してというんですか、定期的にプレーパークをやっているところが多少あるかのように聞いていますが、何となく先進的にやられているところは、もう完全に常設の小屋が、大きなのがあって、指導員も区できちんと指定して、そうやってやられるところがあるということで、これからの取り組みとしては、もしかすると、子供が泥んこになって遊べる、あの環境をつくっていく部分かなというふうに思っています。  以上の3点について、ちょっと状況を教えてください。 ○委員長 公園課長。 ◎依田幾雄 公園課長 まず、ボール遊びでございますが、ボール遊びにつきましては、区内の公園では幼児のゴムやビニールのボールのキャッチボール、あるいはスポーツ広場、6公園にございますけれども、そちらでのルールを決めた、その中でのボール遊びというところに限定させていただいております。それは、いろいろ公園面積も狭隘でございまして、また、野球とかサッカーですと、ボールがあらぬ方向に飛んでいきますし、また、お子様からお年寄りまで使っている公園でございますので、それを逃げるときの緊急の回避の度合いも違うということで、今禁止させていただいているところでございます。ですから、もしボール遊びをしたいということであれば、今そういったスポーツコーナーをご紹介させていただいている状態でございます。  それから、花火についてでございますけれども、花火も一応火気厳禁というものがございますので、心情的にはすごくよくわかるんですけれども、お問い合わせをいただいたところでは、公園内での花火はご遠慮いただいているというふうにご案内させていただいております。  それから、プレーパークでございますが、プレーパークにしますと、いろいろ指導者をつけたりしなければいけないとか、そういったこともございますので、その辺については、また関係課とちょっと今後、お子様がそういうこと、体験を通して、また成長していくことも一つだと思いますので、その辺は少し研究をさせていただきたいと思います。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 今ちょっとわかったのは、幼児などが使うゴムまりのようなボールはオーケーということですか。 ○委員長 公園課長。 ◎依田幾雄 公園課長 よくある軟式テニスのゴムボールみたいなのございますよね。あれでお父様と幼児がキャッチボールを公園の中でやることについては、そんなスピードもつきませんので、それに関してはやっていただいても結構ですという見解でやっております。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 すみません、公園の看板には、そのような細かい記載がないので、ある意味、やわらかかろうが、かたかろうが、やはりやっている方は、下手すると注意されてしまうという状況もありますし、逆にある程度大人でも、やわらかい、本当にやわらかいのだったらいいですよということになれば、それなりの工夫をされてやる方もいらっしゃるのではないかと思いますので、そういう見解が出たんであれば、それはきちんと周知していただきたい。公園の表示等にもそのようなことを書いていただきたいと思います。  あと、花火に関しては、それこそ今お盆の迎え火をたいただけで苦情が来てしまうような、そういった残念な状況にもありますよ。ですので、いろいろなところでもらったいわゆる手持ちの小さな花火をちょっと家族でやるような部分は、何らかの規制緩和と言ったら変ですけれども、あるいは町会単位で花火をやったりとかいうこともあるんですが、そういうことも含めて、何かしら緩和していくような部分というのはあってもいいのではないかなというふうに感じています。  最後に、プレーパーク、研究ということですが、実施している自治体が結構隣接にもありますんで、特に台東区はいわゆる農業と言ったら変ですけれども、泥んこまみれになって遊ぶという場所がもうほぼございませんので、そういう意味では、ぜひ実施に向けて研究ではなくて、検討していただきたいということを申し上げておきます。 ○委員長 以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 ここで休憩いたしたいと思います。  3時15分に再開いたしますので、よろしくお願いいたします。           午後 3時00分休憩           午後 3時14分再開 ○委員長 ただいまから、予算特別委員会を再開いたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第5項、建築費について、ご審議願います。  河野委員。 ◆河野純之佐 委員 今、私のたまたま町会だけかもわからないんですけれども、大きい建物、小さい建物も含めて、大規模改修、いわゆる改修されている建物が今現在でも3カ所ぐらいあるんですね。いわゆるキーワードとしたら、リノベーションというような言葉になるのかもわからないんですけれども、このような手法での今建築というのが所管に問い合わせとか、相談とか、そういうものが今どのような状況になっているか、その辺をまず教えてください。 ○委員長 建築課長。 ◎松本浩一 建築課長 リノベーションについてお答えします。区内、リノベーションと申しますと、建築基準法でいいますと、100平米を超えますと用途変更の手続が必要になってございます。そういった数については建築課で把握しておりますので、その状況についてご説明を申し上げたいと思います。  確認申請につきましては、平成25年から27年まで3年間だけを捉えますと、合計で約40件ございます。そのうち、年度推移で申しますと、平成25年が15件、26年が17件、27年が8件という状況でございます。ことしは少し申請数は減ってはございますが、建築課の窓口、もしくは電話での相談とか問い合わせにつきましては、毎日のようにございます。このため、今後もこういった用途変更、リノベーションにつきましては、ふえていく見込みだというふうに考えてございます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 今、今後の見通しについてもふえていくのではないかなというようなお話をいただきましたが、実際これが、このリノベーションが今はやっているというんですか、そのような理由というのは、主にどのようなものが上げられるんですか。 ○委員長 建築課長。 ◎松本浩一 建築課長 リノベーションがはやっている理由というのは、いろいろとあるかと思いますが、その中で、例えば所有者にとってのメリットとしましては、遊休資産の有効活用ができる、もしくは建物の使用を継続することによって老朽化が抑制される。また、事業者にとっては、新規事業において、施設面のイニシャルコストが低くなりましたり、あとは、事業を始めるまでの時間が短縮できると、こういったようなメリットがあろうかと思います。
    ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 今メリットが出ました。地域において、過去にも南部地域においては、そういう大がかりな大規模改修がされて、それで、リノベーションされて、いい地域の活性化にもなっている部分もありますし、一方、それは一つデメリットとして発生していることも事実だと思いますので、これについては、今後、先ほどもふえるというような傾向の答弁がありました。実際に今台東区がいわゆる、先ほどもイースト東京というような形で、かなり若い人たち、あとものづくりの人たちがどんどん入ってきている、そういういい面もあります。片一方、やはりマイナスの部分もあると思いますので、それについては、また総括質問ができるようにちょっと進めていきたいというふうに思っております。よろしくお願いします。 ○委員長 以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第6項、都市整備費について、ご審議願います。  望月委員。 ◆望月元美 委員 297ページの9番、バリアフリーの推進についてお伺いいたします。  これにつきまして、交通対策・地区整備特別委員会でも審議がされておりますので、重ならないように質問させていただきますが、まずもって、浅草橋駅の西口のエレベーターが設置されまして、いよいよ利用開始状況を待つばかりというような状態までなっているのは私も見ているんですけれども、実際エレベーターの利用開始はいつごろになるのか、教えていただけますでしょうか。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 JR東日本千葉支社が進めております駅西口のエレベーター整備工事につきましては、近隣の皆様のご理解とご協力もあり、順調に工事が進捗しまして、今月26日の駅の営業開始と同時に供用開始する予定ということで聞いてございます。 ○委員長 望月委員。 ◆望月元美 委員 地元の皆様が長年にわたって待ち望んでいたエレベーターですので、本当によかったと思っておりますし、これまでの区のご努力にも大変感謝しております。  そして、次は、今度、東口のバリアフリー化について進めていただいていると思うんですが、そこでの課題点がきっとあると思うんですが、その辺についてはいかがでしょうか。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 JR東日本浅草橋駅東口のバリアフリー化につきましては、これまでも区とJRによりさまざまな検討を重ねてまいりましたが、多くの課題により、なかなか実現が難しいところがございまして、今回ようやく西口の整備によりバリアフリールートを確保可能となったところです。東口の課題につきましては、鉄道敷内に整備のための余剰スペースがないことや、整備方法によっては都営浅草線浅草駅通路躯体への影響が生じること、それと、敷地の複雑な権利関係などというところが明らかになってございます。 ○委員長 望月委員。 ◆望月元美 委員 そうしますと、今回の28年度の予算が計上されておりますけれども、どういった内容になっていくんでしょうか。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 今回予算計上させている委託料でございますが、257万2,000円を計上させていただいてございます。内容につきましては、浅草橋駅東口周辺のバリアフリー化に当たって、長年協議を続けているわけではございますが、なかなか整備に至らないというところもございまして、何とか課題解決の糸口を見つけていきたいという思いもございまして、区の視点から現在課題の整理を進めてございます。これには、建築や構造設備などの専門知識を要します。現在進めております区とJRとの課題の整理におきまして、専門的な部分を補完する作業を委託する予定でございます。 ○委員長 望月委員。 ◆望月元美 委員 昨年の一般質問でもしましたように、この東口につきましては、2020年の東京オリンピックのマラソンコースの一部にも予定されているところの江戸通りに面しておりますし、先ほど出ました都営浅草線の浅草橋駅口の乗りかえ口でもあって、多くの乗降客が使われていることもありますので、ぜひJRや東京都に東口の今度はエスカレーターですね、やはりなかなかエレベーターというのは難しいと思うので、東口のエスカレーター設置に向けての働きかけをしていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 東口へのエスカレーター設置につきましては、これまでも望月委員初め、議会の皆様ですとか、地域の皆様からさまざまなご指摘、ご提案をいただいているところでございます。また、委員ご指摘のとおり、都営線との乗りかえルートである東口の重要性は十分認識してございます。東口の利便性向上にはさまざまな課題がございますが、先ほどお答え申し上げましたように、区の視点からの課題整理を今後進めるとともに、委員ご指摘の点も踏まえまして、来年度以降も引き続きJRと東京都との協議を積極的に行ってまいりたいと考えております。 ○委員長 望月委員。 ◆望月元美 委員 先ほども言いました、やはりもうオリンピックが控えておりますので、そういう意味では、時間的に余裕は余りないのかなと思います。そういう意味で、積極的によろしくお願いいたします。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 今、望月委員からあったように、これは地域の悲願ですので、進めていくという点では、もうここはみんな一致する問題だと思うんですね。ただ、心配なのは、この西口のここに至るまでの10数年間の振り返りをきちんとする必要があると。それは、残念ながら、JR千葉と、あと台東区との間の協議の到達点がなかなか膠着して進まなかった時期を長く経過してしまったということだというふうに私はつくづく思っているんですね。ですから、今回そういうことのないように進めていただくということで、課長からは答弁いただいているんですが、ただ、残念ながら、どうもJR千葉支社は先週の電話ではそうではないですね。やはり台東区からの働きかけはほとんど受けていないみたいな開き直りをやっていると。  これは、私、平成24年7月に、うちの区議団が政務調査費50万円かけてやった調査です。というのは、だって、JRは設計図を出さないんです。あそこの路線敷と、あと駅ビルというか。ですから、外から5回やりました。一級建築士を3人呼んで、私、一緒にずっと立ち合って、計測もやりましたけれど、それに基づいてやった5つのバリアフリー化です。これはまだ西口ができる前ですよ。これは率直に言うと、先ほどのエスカレーターの東口の、これはすぐにでも構造上もできると思っているやつですけれども、これを初め、2、3、4、5というふうにやって、これは先ほど課長からなかなか路線敷のところで難しいという課題の一つの問題も、あそこの改札のビルの耐震補強さえきちんとやれば、これは可能だというのが大体2、3、4案ですね。あと、エスカレーターもそうかもしれない。ですから、そういう点では、地権者が入り組んでいるあの駅ビルですね、駅ビルと言わないのか、改札のビルのたしか4つか5つの地権者、これをやはり説得してやっていくということがすごく大事だと思うんですけれど、これ、私、当時の国土交通省から来た部長さんに出してあるんですけれど、これ見ていて、それ、参考にしていただけますか。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 委員ご指摘の、ご提案そのものではございませんが、類似の案につきましては、これまでも区とJRにより検討を重ねている経緯がございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 これでは、どうしても区が占用を認める部分が、わずかなスペースですけれども、あるんですね。だから、こういうところは、台東区は率直に言ったら、その占用については、西口でも大幅にやったように、これは認めるという腹をまずJR千葉支社に示さないと。というのは、本当に西口のときに2回ほど千葉支社に行きましたけれど、台東区が占用を認めないというようなことを本当に平気で言うんだよね。ところが、台東区はそんなこと言っていないわけですよ。ところが、台東区はなかなかJRが設計図面を出さないから。これがもう何年、10年近く続いてしまっている。だから、今回はそういうことないと思いますけれども、やはり膠着状態だけはやめて、もうがんがん働きかけていくというふうに。今回、うちの調査よりもはるかに、5倍の調査費用を使っていますんで、さらにいいのができると思いますんで、これはよろしくお願いしたいと思います。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 この9番に関連してお伺いしたいと思うんですが、バリアフリーマップについて限定してお伺いさせていただきたいと思います。  平成26年第1回定例会の用地活用・地区整備特別委員会、私、当時用地活用・地区整備特別委員会の委員だったんですよ。そのときに、バリアフリーに関して、民間のものを取り入れないのか、自分らが整備するものだけを取り入れるのか。署名まで出して言っていますけれど、新仲見世のマクドナルドさんには、だれでもトイレが机の後ろにあると。そういうものの情報をとって、その地図に落とし込みをしていく、民間企業がそういう努力をされているものをバリアフリーのマップにつけ加えていくというのを2年前に申し上げたんですが、その辺はどうなっているのか、28年第1回定例会では、バリアフリーマップに関する質問はなかったようですので、お伺いをしたいのですが。 ○委員長 都市づくり部副参事。 ◎笠原大蔵 都市づくり部副参事 バリアフリーマップにつきましては、昨年の4月1日から運用開始になってございます。その際にはちょっと間に合わなかったんですけれども、その1カ月後ほどに、委員ご指摘のマクドナルドですとか、あと、ほかのコンビニですとか、多機能トイレのあるところにご協力要請いたしまして、多機能トイレを三、四カ所追加してございます。各店舗とも快くご協力いただいております。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 どうもありがとうございました。着実に少しずつでも実直に進んでいるなという感じを持ちました。  そのときの第1回定例会の予算特別委員会で本目委員もご質問しているようでありまして、そのときに、レイヤーを重ねていくんですかと、さまざま同じようなものがあったら、どうするんですかというご質問していたら、当時の前任者、原さんも困って、そこに企画課長が答弁で、かぶったときには特に基準はありません。両方いいものをつくっていきたいと思いますと、私が今聞いていたら、めちゃくちゃ、多分、佐藤企画課長を怒っていたと思うんですが、そういう紋切り型ではなくて、AEDもAED専門でマップつくるといって、ふざけるなという、マップはいろいろなものを入れられるんだから、トータルで見やすいものをつくって、紙ベースでもホームページでもつくってくれればいいんだよねというお話をさせていただいたんですよ。やはり行政の仕事、民間からお越しですから、行政の仕事は、ああ、こういう感じかな、民間に戻ったらもうちょっと違う視点でやっていかなくてはなという思いはきっとあると思うんですが、この2年間、台東区で過ごされて、どのような感想を持たれましたか。 ○委員長 都市づくり部副参事。 ◎笠原大蔵 都市づくり部副参事 今年度末で台東区でお世話になりまして、丸2年ということで、一応契約期間ということで、JR東日本に戻る予定にはなっているかと思います。これまでずっとJR東日本におりましたので、こうした行政の視点で鉄道会社ですとか、あと、世の中を見るという視点に触れられたのは非常に貴重な経験だったかなというふうに思っております。また、JRも非常に組織が多岐にわたり大きいですので、なかなか区もどこに話したらいいかわからないというふうなところがあった中で、そのつなぎですとか、そういうのをやれましたので、それは逆の場面でもありましたので、そうした、戻りまして、ちょっとどこに戻るかまだわからないんですけれども、そうしたつなぎ役的なことはできると思いますので、引き続きそういう調整はやっていきたいと考えております。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 どうも本当にご苦労さまでした。ありがとうございました。  やはり行政は行政で、いろいろな役割があって、そういう仕事を進めていかなくてはいけないと。JR東日本さんも民間企業とはいえ、国鉄からそういった経緯で今の会社になってきたということがあって、昨年の3月に、服部区長と一緒に、真っ暗な中、上野駅へ行って、上野東京ラインの出発式に参加させていただいたところ、大分JR東日本の、あのときはどなたになるんですかね、専務さんになるのか、常務さんになるのか、かなり上の方が来て、ざっくばらんに気さくに、私どもも行政と一緒にしっかり進んでいかなければいけないんですよというお話をされていたんで、どこにお戻りになるかわかりませんが、2年間、大変お世話になった台東区の区長が住んでおられて、乗るであろう日暮里駅の西口、あそこがずっと鉄板ひいたままとまっているんですよと。私の顔を立ててでもあそこはぜひバリアフリー化を進めていただきたい、整備を進めていただきたいというのをぜひ会社に戻ったらお伝えいただきたいと思うんですが、よろしくお願いします。 ○委員長 松尾委員。 ◆松尾伸子 委員 13番の循環バスめぐりんの運行ですけれども、本当にぐるーりめぐりんを初め、大変に頑張っていただいている中で、やはり区民の皆さんの利便性という観点で、今後も路線の見直しというが必要でありますし、考えていってくださっていると思いますけれども、これは各地域でもさまざまご要望が出ているところでありまして、それに伴いまして、特に近接区と接している谷中などですと、路線が区境になっているというところがありまして、通れない部分が大変もったいないというふうに私も思っております。やはり、あとは、谷中に関しては、谷根千という一つの地域のつながりがあります。この地域の連携というか、区境の連携が本当に何とかしたいという思いがずっとありまして、これも、もう一つ、観光の観点からもやはり周遊していただくということに関しましても必要な交通手段になってくると思います。さまざまな壁がありますけれども、何とかこれを実現していけたらというふうに、皆さんもご意見あると思いますけれども、この点についていかがでしょうか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 おかげさまで、めぐりん4ルート目を開通させていただきまして、ありがとうございます。  めぐりんにつきましては、これまでも観光的な側面はあるものの、やはり本来区内交通の不便地域の解消、あるいは区内の施設の総合アクセスというものを目的に創設されており、また、まだまだ区内の課題もたくさんございます。そういった面も含めて、そのさまざまな課題を解決しつつ、今後他区の連携については、その路線距離の延長、あるいは運行時間、区の公共負担の影響等、課題もありますが、研究課題として捉えさせていただきたいと存じます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 めぐりん関連で伺います。  めぐりんは、平成13年に北めぐりんが開業して、そのときは東京都交通局に委託したんですね。3年ほどこれが続きました。現在の事業者にかわったわけですけれども、このときの理由というのは何かあったんですか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 平成14年2月に道路運送法の改正によりまして、乗り合いバス事業における需給調整規制の廃止が行われてございます。それに伴い、新規事業者の参入、あるいは利用者のニーズに応じた運賃設定ができるようになったことから、めぐりんにつきましては、平成16年4月、南めぐりんの開業にあわせまして、利用者サービスや運行に係る経済性、安全管理などについてプロポーザルを行って、現事業者を選定したということでございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 この後、質問が出るかもしれないけれども、乙バス問題があります。東京都は、都営バスの3分の2が赤字だという報告を、都の交通局の2013年経営計画、ちょっと控室に置いて忘れてしまいましたけれど、それで言っています。しかし、台東区は100%赤字を補填してきた。つまり3分の2ではない、3分の2の赤字に入っていないんだよね、乙バスというのは。なおかつ、このめぐりんを東京都交通局が受けてきて、それが今の事業者にかわりました。しかし、契約内容というのは、これは運転業務委託という、この契約は変わっていないはずなんだけれども、これは変わっていないですか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 運行の事業者との契約の質問でございますけれども、運行事業者とバス運行に係る区の負担金としまして、運行に係る協定書を締結した中で、現在も当時と変わらない状況でお願いしているところでございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 先ほど松尾委員の質問に、課題を課長が答えられて、的確な見解だなというふうに思いました。これは、めぐりんは観光もあるけれども、しかし、区民の生活、暮らしの足として非常に大事な交通手段なんだということをはっきりと言われたところであります。ことし開業して15年の、今年度見直しをまた行うと。開業して15年ではない。今回行うわけで、そういう点では、改めてその課題を大切にして、計画を引いていっていただきたいというふうに思っております。  ただ、私ちょっと、これ、議会としても共有しておいてもいいのではないかなと思うのは、決算特別委員会で私、このめぐりんの公共負担金についてやりましたけれども、平成14年、15年と真水でJRが委託していたときというのは1,315万4,000円なんですね。これは北めぐりん1路線だけです。このときには……           (「都バス」と呼ぶ者あり) ◆秋間洋 委員 JRではない、都バス。どうもいつもJR、浅草橋が頭にあるのであれですけれど。  そうなると、乗車の乗降客、乗る人の数を見ますと、平成14年が24万2,000人、15年が24万6,000人と。1人当たりの赤字額というのを見ますと、当時は54円とか53円ですね。つまり、逆に言ったら、154円、153円取れば、これは全く赤字にならないという、そういう、100円は向こうに行っているわけですから。そうなったときに、私、今の、では、めぐりんがどうなっているかというと、どんどん公共交通負担金が、これがふえまして、現在1人92円の赤字ですね。私はこの決算特別委員会のときの答弁で、従業員、運転手初めこういう人たちの労働環境、これを守るために、いわゆる人件費が上がっているからだという発言をされて、これは私はもうとにかく公共交通の命ですから、安心安全はね。ですから、これは大事だと思いました。しかし、この東京都交通局がやっていたときの1人当たりの赤字額と、今の赤字額は、倍まではいかないけれども、ほぼ倍に近いわけですね。乗客1人当たりのですよ。こういう点では、やはり私は運行の問題も検討に入れるべきだというふうに思っています。  最後にお伺いしますけれども、高齢者とか障害者団体とか外郭団体などの協力も得て、やはり暮らしや福祉、医療の足としての重要なめぐりんの位置づけですけれども、そういう角度での調査というのはするつもりないですか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 めぐりん全体の見直しにつきましては、平成28年度に実施したいと考えてございます。その内容につきましては、バス停ごとの乗客数の調査、あるいは運行時間の調査、それに加えて利用者のアンケートを行う予定でございますので、その中で多くの方々からご意見をいただきたいと考えてございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 ここに名古屋市が行った平成25年の敬老パスの制度調査業務委託というのが、申告書があります。実は、私は結論的にはやはり敬老パス、あるいは障害者の無料パスがめぐりんでも使えるようにすべきだという結論ですが、ただ…… ○委員長 秋間委員、その話は前に出ていると思う。 ◆秋間洋 委員 わかりました。  その効果ですね。名古屋市はそういう角度で調査をやって、その効果ですけれども、一つは健康効果です。これは敬老パスで外出1回当たりの歩数というのは大体1,400歩、約15分ふえるというような結果が出ています。あと、経済効果、これは1回当たり、これ医療費を含めてなので、あれですが、4,210円という消費がふえて、そして、経済効果というのは、直接第1次経済効果が316億円。そして、経済連関表を使った生産誘発額というのでいくと500億円。つまり、名古屋市がシルバーパス事業に投入している136億円の4倍の経済効果、健康効果。これは、この間、新総合事業で私、健康増進対策をやるということを言いましたけれど、まず一番身近な健康増進対策になるんだということで、それで言っているのだということだけ申し上げておきますよ。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 297ページ、8番と12番です。  8番の谷中地区まちづくり協議会助成、特定調査等助成ですけれども、今の区としての基本的な谷中のまちづくりについて、お考えをお聞かせください。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 谷中地区におけるまちづくりにつきましては、美しい日本の歴史風土百選に選出された特徴ある町並みを残しながら、密集住宅市街地における防災性の向上を進めていくことが何よりも重要であると考えております。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 そのことはもうとても一番の大事なことだと思っております。  今、谷中3丁目、よみせ通りマンション建設でのこともありますし、谷中三崎坂でのマンションの建設、もう今は建ってしまいましたけれども、そのときに近隣住民が建築協定というものを近隣住民同士で、まちの人たち、住民同士で動いているということは承知をされていますか。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 よみせ通り沿道の谷中3丁目におきまして、建築協定に関する住民の方々の動きがあることについては、これまでも数回相談を受けるなど、承知してございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 近隣住民が自分の土地に建築基準法目いっぱいとか、法律に合うものなら何でも建ててしまうというような、いわゆる住民の持つ権利を行使してしまうだけではなくて、やはりまちづくりを考えて守る精神を持ちながら住民は運動しているところでございます。これを区として後押しする考えはございますか。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 個別の建築計画に対する運動等につきましては、区としては当然中立という立場ではございますが、まちづくりにつきましては、基本的には地域の皆様が行う主体的な活動に区が協力、支援することが重要であると認識してございます。特に都市計画の制度や事業に関する検討ですとか、都や隣接区との調整など、地域の皆様だけでは解決が難しい課題につきましては、区が積極的に支援する必要があるものと認識してございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 今までのまちづくり、住民の思いは、区長はもう特に肌身で感じていることだと思っています。今のまちづくりの動きを、この会計年度の協議会への援助の方法をどのように生かしていくか、また、全体を見据えた地区計画にすべきと考えていますが、いかがでしょうか。 ○委員長 地区整備課長。 ◎原島悟 地区整備課長 今年度、区は将来の地区計画策定を視野に入れたまちづくり方針の案を作成しております。また、平成28年度予算には、このまちづくり方針案に対しまして、まちづくり協議会の皆様が調査、検討するための費用に対する助成を計上してございます。今後区と地域の皆様との協働でまちづくり方針の策定、さらには、地区計画の策定を進めてまいるに当たりまして、これらの方針や地区計画は個別の課題をそれぞれ解決するためのものではなく、地域全体のまちづくりを進めるために策定していくものと考えてございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 ぜひ住民の声を積極的に聞いていただきながら、また、マスタープランの改定に当たり、谷中のまちづくり、どのようになるか、これは注目、注視していきたいと思っています。  もう1点、乙バスです。端的にさせていただきます。12番の都バス東42乙路線の運行のことです。予算でいえば、昨年は2,400万円、ことしは1,700万円。これ、算定の根拠は何でしょうか。 ○委員長 交通対策課長。 ◎石川洋二 交通対策課長 乙バスにつきましては、運行経費ということで、経費、かかった費用について弁償するということで、今回大幅に変えましたので、それに利用者数がどのぐらいになるかというのを推定させていただきまして、それで算定したものでございます。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 利用者数ですね。  今この議会の交通対策・地区整備特別委員会の中で、都と協議を進めているという答弁がありましたけれども、もう4月1日は目前ですけれども、今どこまでどういう進捗になっているのか、ご報告をお願いします。 ○委員長 交通対策課長。
    ◎石川洋二 交通対策課長 現在ダイヤ改正後の乙バスの乗車状況を踏まえながら、どの時間帯のダイヤを見直すことで効果的な運行ができるのかということで、都と協議を行っているというところでございます。 ◆鈴木昇 委員 以上です。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 まちづくり全般にまたがるといいますか、都市計画マスタープランもちょっとあるんで、お話させていただきたいんですが、台東区のまちづくりをやっていく中で、ここ最近は、ある意味、建築の規制緩和も含めて、大きな建物、高い大規模なマンション等を次々と建設していく、建築がされていくということで、それがある意味、住民の増加にもつながり、納税義務者数の増加にもつながり、そういったいい部分というのも確かにあったと思います。ただ、その反面、台東区が今まで培ってきた路地裏的な文化ですとか、あるいは下町の伝統文化的な心意気みたいな部分がどんどんなくなってきているのかなというふうにも思っています。  そんな中で、最近の大きな建物ですね、建っていく中で、これがある意味、100%に近い形で住民登録がされ、そこで納税義務者の方がふえという傾向にあるかというと、どうも何か違う空気が最近は来ているということを聞いているものですから、ちょっと心配になっています。というのは、例えば大きなタワーマンション、あれが最初にどこに広告を出したかという話を聞いたら、実は札幌に出したそうですね。札幌方面にいらっしゃる弁護士さんとか、お医者さんとか、全国を股にかけて仕事をされている方が東京の別荘的な第2の仕事部屋みたいな形で買うケースが多いというので、そういうところに広告を出すと。直近では、シンガポールに不動産の市場があって、いわゆる中国とか、アジア系の人たちに売り込むために、日本に出す前にそちらに広告を出すということになっているそうです。  目的は、当然のことながら、投資であったり、あるいは投資の中でどういう活用をしていくのかというと、例の民泊とか、いわゆる不特定多数の方に賃貸をして、そこで利益を上げようという動きが出てきているということです。これはまた、台東区ではないんですが、ある地区のマンションでは、住民のほとんどが外国籍、アジア系の方になって、マンションの理事会を開くのにも、日本語ではなくて、中国語で理事会を開けというような騒ぎが出て、そんなことも一つの報告としてあります。  そのような中で、では、この先、台東区のまちづくりをどうしていくのかということの中で、いわゆる外国人だということを理由にして、所有を制限するというようなことは今の日本の法律ではできないと。一部の土地に関しては、所有の制限というのをかけている部分もあるようですが、いわゆる普通の不動産、建物等はなかなかそういうことはできないと。そのような中で、今の今後の傾向でいくと、ますますいわゆる普通に住民としてこのまちに住みたいと思ってマンションを買う目的ではない方たちの、そんな何か投資といいますか、そういったものとして捉えられてしまう傾向がますます高まってくるということに関しては、今後どういった展開を考えていらっしゃるのかですが、ざっくりいき過ぎかな。 ○委員長 都市計画課長。 ◎望月昇 都市計画課長 来年度、先ほど申し上げましたように、都市計画マスタープランの策定を予定しているところでございますけれども、その中でどういうまちづくりかというところで、今の都市計画マスタープランの中でも、地域別の整備方針というのがございますが、新しい都市計画マスタープランでは、それに加えて重点地区というようなものをある程度、多くの課題があるところを重点地区というようなものを、地域別とはまた別に考えて、整備方針というものをつくっていきたいというふうに考えています。ただ、それは建物の話ですけれども、土地利用の話ですけれども、委員おっしゃるように、その中でどのようなマンションの住民ですとかいうところの話につきましては、住宅マスタープランも一昨年策定したところでございますので、そういったときの調査ですとか、住宅施策とも関連しながら、都市計画マスタープランの検討する中で視野に入れて研究していきたいと考えております。 ○委員長 青柳委員。 ◆青柳雅之 委員 例えがちょっと適切ではないかもしれないんですが、新潟県で湯沢町というところがありまして、あそこはバブルのころにリゾートマンションがすごく建ったんですね。そのおかげでいろいろな税収が、一般のまちですから、入ってくるということで、たしか人口8,000人足らずのまちだったんですが、日本で一番裕福な、1人当たりの町民の税金が裕福なということになって、たしかあそこが町民の病院、町営病院を建てたというときに、我々はたしか視察に行ったときに、一括で建ててしまったんですよね、その場でもう、分割にしないで。それぐらい裕福だったんですが、今もうリゾートマンションのブームが去り、いわゆる所有者もどんどん納税ができなくなり、非常にああいった状態になっているということもあります。  例えば、では、台東区で確かに住民票登録をしなくても、どんどん人が来て、物件が売れればいいのかというと、今の税制の仕組みでは、ただ単に所有していただいただけでは台東区には何のメリットもないという状況になっていますので、その点は、そろそろ高層の建築物等にある程度大胆な規制をかけていく。あるいは、今も話になりましたが、谷中のような町並みを持ったところは、きちんと景観も含めた一定の規制をかけていくと、そういう取り組みが必要なのではないかなというふうに思っています。  というのは、この間の産業建設委員会でも都市計画マスタープランに関しては、何か非常に緩い形で運用したほうがいいのではないかという声も出ていたので、逆に私は非常にそこの部分は危惧しています。ある意味、このご時世ですから、逆に湾岸の地域や何かはどんどん再開発で高層マンションが建ち並ぶような、そんなまちづくりがもう当たり前になっていますが、台東区としては、そちらの方向ではなく、今までの住民を大切にして、あるいは路地裏、下町文化を大切にしたような町並みをこれからも残していくというようなビジョンに大きなシフトチェンジが必要なのではないかということを思っていますので、そのことをお伝えして、終わります。 ○委員長 君塚副委員長。 ◆君塚裕史 副委員長 今、青柳委員からもいろいろ出ましたけれど、私も先ほど道路のことについてちょっとお話しさせてもらったんですけれど、私の場合の質問は一つの、もうある程度台東区というのはでき上がってきているまち、そういう観点から見たときに、やはり先ほどの街路ではないですけれど、沿道、それから区画、そういう整備をきちんとされて、そうした中での要するにまちづくりという形で、基本的にこの都市計画マスタープランの場合は、やはり住民とよく話し合ってというのがベースにあるわけです。ですから、そこの部分でいったら、しっかりこれをつくっていただいて、この次の新しい都市マスター計画プランの策定について、その辺の今言ったところの基本的な考え方も、今お話を伺いましたんで、私からとしては、要するに街路を中心に、沿道サービス、要するにこの台東区の商業地域ということをしっかり踏まえた上での都市マスター計画プランを策定していただければというふうに思いますんで、この辺はまた総括質問でちょっとやらせていただきたいと思いますんで、よろしくお願いします。  以上です。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 今度、都市計画マスタープランを改定する中で、前回、今までのやつをちょっと確認したんですけれども、いわゆる水辺の魅力の活性化、その一つとして、いわゆる親水テラスの照明についても出ていたんですけれども、今一部の区間ではそういうものの整備ができているんですけれども、例えば柳橋から、いわゆる台東区全域にわたっての親水テラスへの照明とか、そういうものの計画というのは何か聞いておりますか。 ○委員長 都市計画課長。 ◎望月昇 都市計画課長 親水テラスの照明でございますけれども、今、厩橋と蔵前橋の間で東京都が先駆的にそこにつけているところです。そのほかの部分につきましては、今年度設置に向けた詳細設計をするというふうに聞いておりまして、来年度につきましては、それに基づいて、地区を分けながら順次設置していくというふうに東京都から聞いております。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 どうもありがとうございます。これは、台東区全体の魅力にもやはり資するものだと思いますので、いい方向で進めていっていただきたいと思います。  それと、台東区だけではなくて、東京都も今後水辺、いわゆる舟運も含めた、隅田川の活性化も含めた、地域の整備を都市計画マスタープランの中に入れていくべきではないかなと私は思うんですが、今度の新しい都市計画マスタープランの中に、そういう地域的な整備の取り組みというのは、取り組む姿勢というのは今あるんでしょうか。 ○委員長 都市計画課長。 ◎望月昇 都市計画課長 先ほどの委員おっしゃいましたとおり、現行の都市計画マスタープランの中でも、水の拠点、隅田川という項目を立ててございますので、新しい都市計画マスタープランにつきましても、やはり水辺の活性化というのは今都にとっても、台東区にとっても、大きなテーマであるというふうに認識しておりますので、今のテラス等の整備の進捗状況を踏まえまして、また、上位計画であります東京都の都市計画区域マスタープラン、そこでも隅田川水辺の記述がありますので、そういったところも整合を図りながら、区として今後の水辺の活性化について方針を検討していきたいと考えてございます。 ◆河野純之佐 委員 ありがとうございます。 ○委員長 台東区は成熟都市ですので、これをどうやって変えていくかというと、今度は都市計画マスタープランでは大変大事な仕事になると思いますんで、ぜひこの辺は慎重に、変えることができるようにやっていただきたいと思いますので、お願いしておきます。  以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 第7項、住宅費について、ご審議願います。  本目委員。 ◆本目さよ 委員 302ページ、空き家跡地活用について、これは産業建設委員会でやっていると思いますので、それ以外のことで、荒川区とかでやっているように、荷さばき場として、これを活用できるようにするというのも一つの案として検討したらどうかとちょっと思っています。荒川区だと、視察に行ってきたんですけれども、荷物をおろすだけのときに路上駐車をしていて、違反切符を切られてしまうみたいな声を受けて、何年から前から荷さばき場を公共施設の一部分、枠をつくって、そこでだったらいいですよというのをやっているんですけれども、台東区でもどうかなというふうに思ったんですが、台東区、余りに土地がないということで、提案を今までしてきませんでした。ただ、何かこの空き家の場所にもよりますけれども、場所によってはそういうこともぜひ考えてみていただきたいと、これは思いますが、いかがでしょうか。 ○委員長 建築課長。 ◎松本浩一 建築課長 空き家の跡地活用について、事業についてでございます。  委員ご指摘のとおり、荷さばき場の活用については、今荒川区で事業を展開しているというところはつかんでございます。こちらの跡地の活用につきましては、庁内に検討委員会を設けまして、個別の敷地の形状や面積、接道状況などを踏まえて用途を決定しているところでございますが、そちらにつきましても用途の可能性の一つとして検討させていただきたいと思います。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 もう一つ、301ページ、空き家活用モデル実施と子育て世帯住宅リフォーム支援、この2つのことしの状況、今年度の状況と今どれぐらい、何件ずつぐらいあるのかというの、見込みもあれば、まずは教えてください。 ○委員長 建築課長。 ◎松本浩一 建築課長 まず、空き家等に関する総合相談窓口でございます。今年度の状況でございますが、11件の相談を受けてございます。そのうち2件解決をしているというところでございます。  続きまして、子育て世帯向けの活用事業でございますが、こちらは、昨年の7月より始めたところでございますが、現在のところ実績はございません。ただ、継続して1件の方には協議させていただいている、こういった状況でございます。 ○委員長 もう1回言ってあげてください。 ◎松本浩一 建築課長 実績……。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 すみません、最初のは聞いていないので、空き家活用モデル実施ですね、室内リフォーム、これ、子育て用に、14番ですね。11番は今答えていただいたので、14番のほうも教えてください。 ○委員長 建築課長。 ◎松本浩一 建築課長 すみません、今初めにお答えしましたのは、空き家等に関する総合相談窓口の実績でございますので、すみません、訂正させていただきたいと思います。  再度ご説明いたしますと、14番の空き家活用モデル実施事業でございますが、こちらの実績は今上がってございません。 ○委員長 住宅課長。 ◎鈴木慎也 住宅課長 11番の子育て世帯住宅リフォーム支援につきましては、住宅課で、今年度の8月から実施させていただいているところでございます。今のところ実績は1件。段差の解消ということで1件、実績がございます。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 一応確認すると、11番の子育て世帯住宅リフォーム支援が1件で、14番の空き家活用モデル実施で、子育て世帯向けに改築するやつ、ここに書いていないですけれど、子育て世帯向けにリフォームするのがゼロ件ということですね。  その上で、今後空き家全体というのは、台東区の空き家に対する見解を改めて一応聞かせてもらっていいですか。減らしていく方向で考えているんですよね。 ○委員長 建築課長。 ◎松本浩一 建築課長 空き家全体の考え方でございますが、空き家につきましては、人の手が入らないと老朽化も早くなりますし、また、省資源、省エネルギーの観点からも、有効な活用を進めて、そして減らしていきたいというふうに考えてございます。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 そうすると、空き家をどのように活用していくかという、大きな課題だと思うんですけれど、今のお話を聞いていると、モデル事業はまだ始まったばかりということもあるからか、それ程というか、ゼロ件という話でありますが、これ、中間支援団体、区民課で所管している中間支援団体などと連携して、空き家を活用したいと思っているNPOとか企業とかを紹介できると、結構活動場所に困っているという団体とかも多い気がするんですね。よりそういったことを結びつけていけるといいのではないかというふうに思うんですが、空き家を活用した事業や社会貢献をやりたいというふうに思っていたとしても、その空き家がどこにあるかというのはなかなかたどり着けない。しかも、空き家をもう貸しますよというふうに出している、不動産屋さんを通じて出している、先ほど何か答えにありましたけれど、総合相談窓口を通じて不動産屋さん経由で出しているというところは、もうもちろん見つけられると思うんです。  だけれど、空き家のままだけれど、どうしようか悩んでいる。いいのがあったら活用してもいいかな、絶対活用しないとは思っていない人に対して、空き家を使いたい人がたどり着けないというところが今課題だというふうに思っていまして、空き家の持ち主に対してたしか今連絡がとれるような状況だと思っています。何か連絡とるときに、外部に情報を活用のアイデアがある人に提供してもいいですかというアンケートをとって、いいですよという人には、ある一定の条件のもと、何か紹介できるような仕組みづくりみたいなのを構築していったらどうかと思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ○委員長 建築課長。 ◎松本浩一 建築課長 空き家の情報につきましては、個人の財産にかかわるものでございます。そのため、防犯とかセキュリティー上の配慮も必要でございますから、現在慎重に取り扱っているところでございます。それで、そういった公的なNPOの皆さんとかに借り手になっていただくというような話でございますが、そういった公共的な役割を担う借り手の方を応援するということは非常に重要なことだという認識はございます。ただ、その一方、通常の不動産の賃貸契約でも貸し手と借り手の間にそごがあって、トラブルになるということもございます。そうなりますと、貸し手だけでなく、借り手の方にもその当初の理想と異なる結果を招くおそれがございます。そのために、まずは社会貢献として提供する場合のメリットやリスク、こういったものを整理させていただきたいと存じます。 ○委員長 本目委員。 ◆本目さよ 委員 これ、今私が提案したことは、実際に需要があるかどうか、空き家を提供する側にそもそも需要があるかどうかというのも多分今わからない状況だと思っています。そういったことも含めて、ぜひ調べていただいて、多分3段階あると思っていますので、まず、空き家の情報についてどのように区としては取り扱うのか決めるということが一つ。そして、アンケートとかでご本人にどのように、紹介をしてもいいかというので持ち主に訪ねる。そして、最後に、区民課なのか、協働のための推進に使うみたいな仲介的な機能をするという3段階あると思っているので、ぜひちょっとこれ、多分3段階、もしかしたら全て担当課が違うのかなというふうにも思いますので、しかも、これ、担当課がかわりますよね、今答弁いただいたのは建築課ですけれども、新年度予算から住宅課になる、ほかのところに渡す事業について、なかなか今前向きに答えろというのは難しいとは思っていますので、ぜひ、これ、新しい住宅課でもまずは検討してみていただきたいと要望します。  以上です。 ○委員長 鈴木委員。 ◆鈴木昇 委員 301ページの高齢者等家賃等債務保証です。  高齢者が賃貸契約でアパートやマンションを借りるときに、高齢を理由に借りられなかったという事例がありました。その方は、高齢といっても65歳手前ですけれども、そういう方がいらしたんです。それに対しては、今区としては何か対応策というのはあるのでしょうか。 ○委員長 住宅課長。この話も前出ていると思うので、手短に。 ◎鈴木慎也 住宅課長 こちらの事業、保証人が見つからないために高齢者等の初回保証料を2分の1助成するものでございます。委員ご質問の高齢を理由に借りられないという実態でございますけれども、今現在、平成26年度から一般社団法人賃貸保証機構と協力いたしまして、部屋探しから実際やってくれている団体でございます。27年度、そういうこちらの助成はしておりませんけれども、そういう部屋探し、部屋が見つかったという事例が1件ございます。また、高齢福祉課でも宅建協会と協力して、住宅のあっせんをしているということもございます。そういった施策を組み合わせながら、ご紹介していきたいというふうに考えてございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 その上のシルバーピア、台東区高齢者住宅であります。  地域包括ケアの最大の柱が住宅問題だというのは、国も東京都もそういう見解であります。台東区は、残念ながら、……東泉ができましたけれども、なかなかこの先が見えてこない。これ以上もうシルバーピアをつくるつもりがないのかという問題、まず、見解を伺います。 ○委員長 住宅課長。 ◎鈴木慎也 住宅課長 高齢者の方々が住みなれた地域で引き続き住み続けられるということは、区としても重要なことと認識しております。シルバーピアについても、その一つの手法だというふうに考えております。現在区では、サービス付き高齢者向け住宅の誘導、促進も図っているところです。いろいろな住宅施策の中で、総合的に検討して、つくる、つくらないも含めまして、検討してまいりたいというふうに考えております。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 いわゆるサ高住と言われるサービス付き高齢者住宅、賃貸住宅ですけれども、これは、もうご存じのとおり、その採算成り立たせるためには家賃が大体20万円近く取らないと。ここに住める台東区の国民年金中心とした方では住めないというのがもうはっきりしていて、吉住前区長の時代から、これ、同じこと言っているんだけれど、これはやはりシルバーピアしかないんですよ。  ただ、これはオーナーさんが出てこなければ成り立たないですね。これはディベロッパーみたいに、率直に言うと、サ高住であればディベロッパーさんがある程度のところで出てくれば、経営が成り立つけれども、しかし、これはオーナーさんがなかなか手を挙げてくれないという苦しみがこの間ずっとあったわけです。  あと、そこでちょっと質問するんですが、このシルバーピアのオーナーとの契約更新、これが多分これからちょうど時期が建ててから20年、25年ぐらいのときがだあっと出てきますから、借り上げ料の更新になっていくと思うんですけれども、これについては、どのように決定していくのか、これについてお伺いします。 ○委員長 住宅課長。 ◎鈴木慎也 住宅課長 再借り上げの際の借り上げ料金につきましては、これまでも清川、今戸、千束、寿、入谷についてやっているところでございますけれども、財産価格審議会の不動産鑑定士の方から物件の経年数とか、周辺相場等を踏まえたアドバイスをいただいて、我々でオーナーと話し合って決定しているところでございます。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 その決定の仕方で、本当にオーナーさんの話を聞いてほしいと。もちろん財産価格審議会での答申というのは尊重しなくてはいけないと思うし、ただ、そこに区の住宅課の職員さんが入ってやるということはすごくいいことですね。それは区民のオーナーさんの声を聞くということがきちんと入るというところで大事です。  ただ、私、つい最近更新された方のおうちまで行って、全部、銀行の返済表と収入と、今度やったの全部計算してきました。これを見ますと、14世帯のシルバーピアですけれども、台東区の旧借り上げ料が月に111万円ですね。これが今回6万5,000円下げて、104万5,000円です。銀行返済が元金59万円、利息が10万円、69万円銀行に払う。経費が、これ、メンテナンス等の経費、清掃やエレベーターのこのようなものが約15万円、あと、固定資産税、損害保険料等の雑費ですけれども、こういうものが18万円で、合計30万円と。そうすると、今まで111万円の借り上げ料いただいていたときには、9万円手元に残った。ところが、今度104万5,000円になってしまうと3万5,000円しか残らないんです。これがオーナーさん、この方、年金が、国民年金ですよ、6万円足らずのところがありますから、それでもやはり生活はきつきつで、どうされるのと言ったら、そうしたら、清掃会社、月1回ずつやってもらったけれど、これを2カ月に一遍にしてもらう。そうすると9,000円削減できるということですね。そのときには、自分の健康のこともあるからいいだろうといって、その方は納得したんですよ、区の説明に。  だから、私、ここでその方のこと何も言うことではないです。ただ、そうなったときに、やはりこれからどんどんまた、このシルバーピアが更新されていくときに、大事な高齢者住宅を提供してくれた、資産を提供してくれたオーナーさんの暮らしを守るという観点があると思うんだけれども、これについては配慮されるべきだと思うんだけれども、この辺はいかがでしょうか。 ○委員長 住宅課長。 ◎鈴木慎也 住宅課長 28年度は日本堤、西町、三筋が20年の借り上げ満了で再借り上げの交渉を進めているところでございます。これまでもオーナーのご意向を十分にお聞きし、丁寧な説明に努めてきたところでございますけれども、今後ともオーナーのご意向を十分にお聞きして、丁寧な説明、話し合いを行ってまいりたいというふうに考えております。 ○委員長 秋間委員。 ◆秋間洋 委員 本当に丁寧に行っていただきたい。この委員会の、私、キーワードは丁寧な説明というのが何回出たかということで、私は丁寧に説明してれば、私のところにこういう苦情が、実はここだけではないんです。ほかのところも、今までやったところではほかにも出ている。つまり、やはり区が決定のように持っていけば、これは別に、今の課長に、いいですよ、もう答弁は要らないですけれども、そのように受け取る。要するにその辺の感覚というのをぜひ行政側は培っていただきたいということだけ申し上げておきます。 ○委員長 以上をもって、本項についての審議を終了させていただきます。  第7款、土木費について審議を終了いたしましたので、本款について仮決定いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、本款については、仮決定いたしました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 本日の予定は以上で終了いたしました。  次回の委員会は、明日午前10時に開会いたしますので、よろしくお願いいたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 これをもちまして、予算特別委員会を閉会いたします。           午後 4時16分閉会...